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001

「? ここは…どこだ…?」


見知らぬ土地で目が覚めた

空は青空でどこまでも澄み渡り 原っぱに自分はどうやら寝ころんでいたらしい

遠くには山が見え、とても険しそうだ


「…ダメだ 自分が直前まで何をしていたのか 自分の名前すら思い出せない…あれが山で ここが原っぱだということは分かるのに」


自分の体を眺めてみる 服 服は着ている だが服以外には何も持っていないようだった


「よく分からないけど…この状態で居続けるのは何か不味い気がする」


そんなことをぼんやり考えていた時だ


「ゲギャガガガ!」「ゲギャギャ?」


!! いつの間にか緑色をした人型に接近されていた


「な なんだ?」 急に自分の視界に文字が浮かんできた


その文字はこの緑色をした人型の生物を「ゴブリン」であると指していた


「ヒャッヒャッヒャギャー!」


この二体のゴブリン?とやらは どうやらこちらへ危害を加えようとしている様だった


手に持った棍棒をこちらへ振りかざしてきた



「うわっ なんだこいつら! やめろよそんなことしたらケガしちまうだろ!!」


とっさに避け…たというにはおざなりな回避で


かろうじて避けることに成功した僕は恐怖した


「はーっ はーっ まさかこいつら…僕を殺そうとしているのか!?」


「ゲギャギャギャ」


どうやらこいつらあまり戦い慣れていないのかそんなに速くはなかった


「そ そっちがその気ならなぁ!」


僕はゴブリンの一体に殴りかかった あまり殴りなれていないのか 拳が痺れた


僕とゴブリンはもみくちゃになり転がった


揉み合いになりながらも 僕はひたすらにゴブリンの頭を殴り続けた


「ギャギャギャ…ギャ…」


僕が殴り続けたゴブリンは次第に動かなくなった


「ギャ?ギャ?ギャーッ!!」


仲間が負けると思ってなかったのか 次第に動かなくなった仲間を見て怒りだしたようだ


「今さら謝ったって 遅いんだからな!」


振りかざしてきた棍棒に 僕も倒したゴブリンから棍棒を奪い 受け止める


力は拮抗…あれ? あまり強くないな…拮抗どころか割と押している


「ギャ?ギャ?ガガガガガ…」


ぐっ と押し切り払い、僕は思いっ切りゴブリンの脳天へと振り下ろした


「ギャー!!!!」


断末魔を上げながら ゴブリンはドサりと倒れた


と、その時


何か軽快な音が脳内に聞こえたかと思ったら視界に新たな文字が浮かんだ


「どういう原理なんだこれ…えぇと…何………レベルアップ…?」


レベルアップしたらしい 数字は「2」と出ている


他にも何やら書いている


スキル:インベントリ を覚えました


インベントリ…? なんだこれ…と思っていたら

唐突に使い方が頭に浮かんできた


「あー 要するに物入れ…か」

インベントリを使おうと意識してみた


うおっ! 唐突に目の前に次元が裂けたような穴が開いた

どうやらこの穴に物を入れれば 補完が出来るらしい


僕は目の前に転がっているゴブリン2体が持っている荷物を漁ってみた


棍棒は…一本は僕が持っておいて身を守ろう

もう一本は予備にここに入れておこう

あとは…ゴソゴソ…んん? なんだこれ…石?

キラキラしている薄紫をしている小さな石?を数個、インベントリに放り込んだ


荷物を漁り終わった僕は 少し空腹を覚えた


「ここに居ても しょうがないな 移動してみよう」


僕は遠目に何やら建物がいくつか立っている場所を見つけ

そこへ向かって歩き出した

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