表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

模様替え

ここ数年、何も変えなかった。充分だと満足していたから。


ある日、視線をむけたとき、急に変えたくなった。持ち上げたり、ずらしたり、黙々と集中した。変えないままにしておくのは、何かもったいない気もした。生きてるうちに創意工夫、試行錯誤が出来るのは、長生きした場合でも限られた時間の中だけ、と気付いたからでもある。


向きを変えたり、新しくスペースを作り少しばかりの装飾をして、季節を味わい堪能する。


入れ物や置場所、年数がそれなりになるものは、あとどれくらい使えるか、それともこの際、リサイクルに出すか。良い機会に改めて、今のものをゆっくり点検した。


自分の背より高い収納家具。ここから先、背伸びしても取るのに困るかもしれない。時が経てば、変わりゆくことが、いろいろと起こるものだ。見上げながら思っていた。


余裕があればある程、まだ大丈夫、とついついそこで解決しながらになる。全てのバランスを考えれば、その一点で何もかも済ませるのは、そこに重圧が、とんでもないくらいに集中する。先を見据えれば、危険なことである。


空いた場所を掃除した。意外と埃が取れたり、汚れが付いた。当時は置くことで掃除しやすく、ある程度そのままの美しさを保てるだろうと思っていた。怠けていたわけでもなく、年末の大掃除も毎年続けていたが、これからは間を短く、こまめにしてみようとも考えた。


板が少し歪んでいる、木製の棚。今度再利用で旅立つ。どこかで何かの役に立つだろう。外を向いたスチール製のラックは壁面につけた。押し入れ。今までになかった場所ができた、記念日になった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ