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【執筆前資料】

物語も半分地点、と言いたいところですが実際は三分の一ぐらいです。

箸休めに恒例の執筆前資料のコーナーになります。

ネタバレが嫌な方はスキップしてください。

ただ今回の作品は意欲作が過ぎて分かりにくいところが多いかと思いますので見てもいいかも?









【テーマ】果たせなかった約束。偽りの勇者。


【構想】吟遊詩人の一団の視点で語られる過去。ある聖女の手記から語られる過程。勇者の視点で語られる現在。

この三つが平行して進んでいく。話が進むにつれて勇者の正体が明らかになっていく。(難しそう)


【原型となった短編】魔王の生まれた日


ある国に旅人が訪れる。そこは亜人と人間が住む異常な国で旅人は亜人の女王に話を聞くことにした。

女王は魔術の達人で魔族の中でも有数の術師であるそうだが会ってみると平凡な優しいただの女性だった。

憎しみからは何もうまれない、そう彼女は笑った。女王は国の業務に忙殺されており時折国務を抜け出して旅人に他国の話をせがむのだった。

亜人の女中によると元々ここは魔族の国だったそうだが女王はひとりで人間が住めるまでの国にしたのだという。彼女は人間が大好きなんです。そう女中は微笑んだ。

そんな時国に人間の使者が訪れ、この国を人間の世界でも正式な国と認めようという。女王は大いに喜び、旅人もそれを祝福した。盛大な宴の前夜、女王が旅人に過去を語る。この国がかつては魔物の街で悪しき人間の王によって搾取されていたこと。その時のトラウマで人間が怖くて怖くて仕方がないこと。しかしそれと同時にそんな人間も一部でしかないと信じていること。旅人は言った。なにかあれば私が助けに行きましょう。しかし女王はどこか悲しそうに微笑むのだった。

そして当日女王のスピーチで事件が起こる。人間の国からの使者達が突然女王に武器を向け魔術を封じる結界となる杭を穿ったのだ。女王が問いかける。なぜ我々を憎むのです人の子よ。使者は答えた。この国も元は人間の国、魔物に渡すぐらいなら滅ぼすほうがいい。女王が続ける。同じ大地に住む我々が争うことしかできないならこの世は地の獄となりましょう。人間に呪いあれ。世界に呪いあれ。その時国が大きく震え、巨大な術式が天に広がる。その女王の言葉こそ【断章】であったのだ。国が地獄の炎に包まれ、人が異形と化していく中女王は最後に旅人に語りかける。許してください、最後まで人を信じることの出来なかった弱い私を。女王は予め自分が殺されることを予期し破滅の術式を準備していたのだ。

そして儀式は国を呑み込み世に呪いを吐き続ける理性なきその魔物は魔王と呼ばれることになる。

亜人と人間の国は滅びた。

そして旅人は再び旅に出た。仲間をあつめ彼女を解放するために。人は彼を勇者と呼ぶことになる。


※あくまで原型ですので実際の作品の展開とは異なる場合があります。

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