65話 王城への道
皆様、いつもありがとうございます。
本来省略しようかと迷った部分もあり短めです。
これぐらいの文字数が見やすいと個人的に思うので心がけたいと思います。
意気込み走るが王都は広く、王城は外敵防止の為高い位置にある。そのせいで坂を走る事になり、思った以上に疲れてしまった。
私1人なら空を飛ぶ手もあるが、全員を飛ばすのは魔力をたくさん使ってしまう、この先何があるか分からない以上、魔力消費は抑えなければならない、体力に自信はあったが、この体では限界があるようだ。急ぎたい所だが、休憩することを提案することにした。
「はぁはぁ、少し休憩しようか…」
私と同じ速度で走ったアルテアは余裕そうな表情だ。その後のシャーリーも元々騎士だった事もあり体力は問題なさそうだが、サーシャは息切れしながら今にも倒れそうにヨロヨロと歩いて、その後ろから倒れた時に支えれる様ラキアが見守っている。
「えっと、サーシャ様大丈夫ですか?」
「は、はぃ…だ、大丈夫です…」
ふむ、見る限り無理そうに思える。魔法使いではなく騎士のはずだが、魔法騎士団は実戦向けではないのだろうか、下手に倒れられるのも困るので近くで座れる所を探した。
王城までの道は多数のベンチが設置されている。三国が1つになった時、王都がこれまで以上の人が出入りする可能性から大きくなった。その為、高段差がかなりできてしまい疲れやすいと言うことで休憩地点は多めに設置されているのだ。
サーシャは魔法騎士団の鎧を着ている為、疲れやすいとは思うが、それにしても体力が無さすぎる。
「サーシャ様って走るの苦手だったりしますか?」
「い、いえ、騎士なので体力には自信がありますが、鎧を着たまま、こんなに走ったのは久しぶりだからです…」
それは基礎体力が無いだけなのでは、と思ってしまった。
「王国騎士団では毎日鎧を着て走り込みや如何なる状況でも動けるように重量を増した装備で訓練を行うのですが、魔法騎士団は違うのですね」
シャーリーは今の話を聞いて挑発的に話したのだった。
それを聞いたシャーリーは思うことがあったのか、ぐっと表情を堪えて少し早めの口調で言い返した。
「王国騎士団とは違うので、無駄に訓練してないだけです!本来、魔法騎士団は魔法教会の敷地内を守る事が基本なので、無駄な体力よりも的確な対処や行動を行う為の訓練を行ってるのです!」
サーシャの言葉を聞くと騎士団というより自警団に聞こえるが、それよりも2人を止めないとまた喧嘩が起きそうだ。
「2人とも落ち着いて!シャーリーも挑発するような事言っちゃ駄目だよ」
「私とした事が申し訳ございません。サーシャ様、軽はずみな事を言ってしまい、申し訳ございません」
「いえ、私こそ少し熱くなりましたので…シャーリーさんの言う通りでもあります。魔法教会の騎士団は王国騎士団と違い、敷地外での活動を行わない取り決めなのです。それで基礎訓練が疎かになっているのも事実ですね」
サーシャに少し話を聞くと、魔法教会はこの国に拠点を持つが、他国にも支部がある事や他国から魔法学園に入学する者も多いので、国のトラブルには手を出さない取り決めとなってるらしく、過去の魔物が攻めてきた時も一切の戦闘を行わなかったようだ。
この国から作られた魔法教会だが、力をつけすぎた事や他国の者も多く属する為、不要な揉め事を避けるのが目的らしい、実際この王都の半分は魔法教会の敷地なので、1つの国と言っても良いぐらいの大きさだ。
お父様が魔力を失うきっかけとなった王都の防衛戦、甚大な被害が出た事から魔物厄災と呼ばれたりするが、その時に救援要請を出したのに敷地から動かなかった事がシャーリーの苛立ち理由のようだ。
そうなると気になる事がある。王都に魔物厄災の時はかなりの規模と聞いているので、その時は力を貸さずに今回力を貸す理由は何だろう、前回と今回に違いがあるのだろうか。
「聞いていいのかわかりませんが、今回は何故、魔法騎士団が敷地外の活動を行なっているのですか?」
「前回発生した魔物厄災で死者がかなり多く発生したのですが、魔法教会が動かなかった事で沢山人が亡くなったと糾弾されたのです。それと共にとある属性長がとても怒り、それ以降国民の危機が迫る時のみ敷地外で特例処置として活動する事になったのです」
なかなか難しい事情があるようだが、今回は緊急時という事で魔物の対処や国民の避難誘導を行ってるようだ。魔物厄災の後、避難場所も作られたようで、王都の人が殆ど見えないのは、既に避難済みのようだ。
確かに難しい話だ。元はこの国の組織でも今は大きくなり各国の支部や各国の者が所属するとなれば、1つの国に力を貸すことは問題になるだろう、死者が発生した後に変わった事だが、今回は沢山の人が守られたとは思う。
話をさらに聞くと中央教会も同じ理由で動けないらしい、魔法教会とは違い、完全に他国の組織なので手を貸さないらしく、特例はあるようだが、基本的に動かないようだ。
「人を助ける目的なのに活動できないってなんだか難しい問題だね」
「守りたい気持ちは皆同じなのです。既に国民の誘導や怪我人の治療、物資の譲渡など行ってますので、現在は頑に魔法教会へ避難したくないという方、戦ってる冒険者や王国騎士団、魔法士団が残ってる状態となります。シャーリーさんが魔法騎士団を嫌う理由は分かりましたが、どうか力を貸してもらえないでしょうか、我々も国民を守りたいのですが、このように大規模な戦いは経験がなく、知恵を貸してほしいのです」
サーシャは真剣な眼差しでシャーリーを見つめながらそう言った。
シャーリーも魔法騎士団が動けなかった理由までは知らなかったようで、話を聞いた時、動揺していた事もあり、困惑していた。
「シャーリー、これからは皆で協力して守ろうよ」
「ですが…あの戦いで騎士団長いえ、ロビン辺境伯様は魔力を失ったのですよ…どんな理由があっても…」
「シャーリーの気持ちはすごくわかるけど、お父様は気にしてないと思うよ。沢山の人が死んじゃってるから本当なら軽々しく言えないけど、私が生まれたのもシャーリーと出会えたのも困難を乗り越えたからだよ。起きた事は変えれないけど、これから先は行い方次第で何とでもなるから、良い方へ変えてこうよ」
「アニエスお嬢様…その通りですね…サーシャ様、これまでの非礼をお詫び申し上げます。お許しいただけるなら私も王国を守る手助けを行いたいのですが、指揮している本部はどちらにあるのでしょうか」
ギスギスした感じがなくなり良かったと思ったが、話が変な方へ進んでる気がする。サーシャが言った知恵を貸しての意味とシャーリーの手伝いが違うのではと思えてしまう。
「えっと、確認だけど、シャーリーは手助けって何するつもりなの?」
「はい、恐れながら魔法騎士団は有事の際に対処を試みた事が少ないと思いますので、私が本部に向かい、指揮や情報整理を行おうと思ってます。アニエスお嬢様もそのつもりでああ言ったのですよね」
あー、そんな感じはしていた。途中から変な感じするなとは思っていたけど、この流れ今更、考えを伝えるだけだよとは言えない雰囲気、シャーリーが一緒にいると様々教えてもらえるので助かるが、首を横に振れない状況だった。
「うん…魔法騎士団を助けてあげて、私の事は心配しないで大丈夫だからね…」
「あ、あの…決意を固めてる所申し訳ないのですが、今現在の拠点は王城前に仮説拠点が建てられてますので、進む先は変わらないですよ」
もう少し早く教えて欲しかった。と思いながらも安心した為かホッとしてしまった。
このまま流れで魔法騎士団に入るとはならないよねと不安を隠せない状況は変わらないが、王都の人が救われるなら良しと考え、私達も先を進むことにした。
「いやー、感動的だったよ!」
「一度敵視した状態からあのような結果へ導くとはアニエス様は凄いと思います。本来人種は一度決めた事はなかなか変えれないと聞きますが、2人が手を取り合うお姿、瞼の裏から離れませんね」
アルテアとラキアは何を言っているのだろうか、娯楽に飢えた者のように出来事を拡大解釈して大袈裟に話していた。
「お二人、感動した分は行動してもらいますからね」
ニッコリそういうとアルテアは、任せて。とラキアは、お任せください。と返事をした。
それを聞きながら私は深くため息を吐いて休憩したはずが余計に疲れたように思えてしまった。
「あっ…シャーリーが話してる間どうしようかな」
「んーボクが精神支配していくのもいいかもしれないね」
アルテアの冗談と思う言葉を聞き流しながら走るのを再開するのだった。
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伝えたい事が伝わってるか不安です…
シャーリー離脱と見せかけて離脱せず。
一応少しづつ目的地に進んでます。




