5話 魔法と世界の勉強
いつも、ありがとうございます。
見直していたら文がどんどん変わっていきました。
図書室で魔法を調べる所からとなります。
望んだ結果では無いけど、メイドの人が付くことになりました。
とは言っても実は、探検してる時とかに何度も見つけたりしてた人なので、知らないなかでもなかった。
メイドの1人で、壁側に立つ凛々しい女性がその人だ。
お母様が手招きをすると、こちらへ歩いてきた。
「シャーリー、アニエスを頼みますよ。何かあれば、私に報告をする事を忘れずにね」
「奥方様、畏まりました。お嬢様、私はシャーリーと申します。今後、身の回りのお世話も含め、お任せ下さい」
「おねがいします」
お母様の話では、1人で動ける様になると付き人が着くようになるらしい。
朝起きたら着替えさせてもらい、どこにいくも付いてきて、何かあれば対応してもらう、大体メイドに任せておけば大丈夫らしい。
「お嬢様、図書室へ向かう際は、私がご一緒致しますので、お呼びつけ下さい」
「では、いまからいきたいです」
シャーリーにドアを開けてもらい部屋から出て行く。
この邸は広くて、覚え難かったが、幾度も探検を繰り返して制覇していて大丈夫だ。
私はそう思いつつ、記憶している道を進み続ける。
ずっと後ろを歩いてくる視線というプレッシャーを感じるが、耐えながら歩いた。
1階の奥側にある、図書室まで来る事ができた。
シャーリーに扉を開けてもらい中に入る。
「お嬢様、どの本がご必要でしょうか」
「うーん、まほうがのってそうなの」
「魔法ですか、確か少しあったはずですので、少々そちらの椅子に座り、お待ち下さい」
何処から持って来たのか、元々あったのか子供用の椅子があり、私は座って待つ事にした。
暫くするとシャーリーは本を持ち戻ってきた。
シャーリーは、一旦本を横に置き低めのテーブルを設置した。
なんと、この身長にちょうどいい高さ、これわざわざ作ってないよね、と思うほどピッタリだった。
「ほんありがとう。わたしひとりで、よむからシャーリーはいすにすわってて」
「お嬢様は、文字をお読みになれるのですか」
「だいたいだけど、わかるよ」
お父様が読んでくれた本で、ある程度まではわかる様になっている。
何故かあの世界の文字に似てる事もあり、読む事ができた。
後は魔法が魔法陣や記号を用いてるなら、読めるはず。
最初の本は、魔法の基礎と書かれていた。
私は本を捲るが、体が小さすぎて捲りにくい。
ふむふむ、とゆっくり読んでいくが、わからない文字があった。
「シャーリー、わからないもじおしえて」
「畏まりました。ここは、古代の魔法研究の事ですね」
は?古代の魔法研究?私は魔法の基礎の本を見てるはずだ。
読み進めて行くと少しずつ理解してきた。
文明が一度、滅んでいるらしい。
古代の魔法は、非常に便利で生活も豊かだった。
魔法を研究して、古代の叡智を蘇らせる為、多くの魔法使いを増やす目的の本だそうだ。
中に進めると驚いた。
魔法の発動は、人体の魔力を精霊の力を借り発動させる物とある。
より伝えやすくする為に、魔法は詠唱を行うともあった。
「ありえない」
「どうかいたしましたか?」
「ごめん、ついくちにでたひとりごと」
この世界だとそうなる事と仮定しても納得できない。
私は無詠唱で魔法を使える。
あの世界では、最上級魔法以外は無詠唱なのだ。
そこに精霊か、これは確認するしかなさそうだった。
ページを進めると、初級魔法が載っていた。
似た世界と言っていたが、あくまで基礎が似ている世界だった。
4つの元素魔法しか載ってないのだ。
地、水、火、風の4つだ。
私はそこに光、闇、無属性も使える。
初級だから載ってないと思いページを進める。
その後もゆっくり確実に本を読んでいった。
魔法の本を全部読み終わった。
この世界の魔法は、2段階ぐらい下の魔法が基準の様だ。
つまりあの世界の魔法は、2段階上の魔法だ。
私が魔法使うところ、誰にも見られてなくてよかった。
この世界の魔法を使うのはとても難しそうだが、後で練習する事にしよう。
「お嬢様、恐れながら夕食の時間が近づいてますので、本日はこれぐらいにされては如何でしょうか」
「わかりました」
いつのまにか時間はかなり経っていたので、片付けをして食堂に向かった。
お母様はもう座っていて、今日の事を聞いてきた。
「アニエス、図書室はどうでした?」
「おかあさま、ほんがおおくて、じかんをわすれてしまいました」
「昔、王都の書庫を見た時に感動して、それで図書室を作ったのよ」
「おうとは、もっとおおいのですか」
「ここの大体30倍はあったはずよ」
「おおー、いちどいってみたいです」
その後もたわいもない話を、料理が運ばれるまでしていた。
体を洗ってもらい、眠気に抗えなくなったので部屋に戻る
シャーリーとは別れる為、自由な時間だが眠気が強く寝てしまった。
真っ白な空間が広がっていた。
見覚えのある空間だ
私は目線が高く感じ自分の体を見ると昔の姿をしていた
「夢の中だよね。リアルな感じするけど…」
『夢だけど夢じゃないよ。寝てる精神を、私の空間に引っ張ってるからね』
「へ?、なにそれ怖い。」
急に声が聞こえたと思うと、驚きの事を言われた。
私は前々から聞かないと、と思ったことを聞く。
「えっと、あの神様ですよね?」
『そうです。転生をさせた神ですよ』
「前から聞こうと思ったんですが、名前、教えてもらえないですか?」
『うーん、この世界調べるとわかっちゃうけど、いいや、私はカオス。皆は創世神と呼んでるわ』
「ありがとうございます。私は何故ここに?」
『魔法の事、調べたでしょ。それで貴方に頼みたい事があるの』
「調べましたが、なんで知ってるんですか」
『それは秘密。話を戻すけど、見た通り文明が一度滅んでるのよ。滅びる前は、貴方の前の世界を、そのまま使った物。違うのはプレイヤーと貴方達姉妹がいないという事。それで世界は滅びたのよ』
私たちがいない世界…
あの世界で私は作られた物だったが、国などの情報はある
それが全て滅んでしまってるなんて、考えたくなかった。
「前の世界が元になってるのですか…なんで滅びたのですか?」
『妹のマリエルちゃんが封印していた、黒龍の封印が解けて再度封印できずに世界は滅びたのよ。神は世界に干渉できないから、見てるだけしかできなかったの』
黒龍、プレイヤーの最大討伐クエストだ。
巨大レイドバトルになり100人まで参加できる
黒龍の体力を減らす度に、マリエルが援護に入り、最後は杖を心臓に突き立て、永遠の封印をかける流れだ。
神が干渉できないのは本当だろうか、今、干渉している気がするけど、直接手を出せないとか、そんな事なんだろうか
考えても始まらないので、私は頭の片隅に置く事にした。
「そうだったのですね。それで頼みたい事というのは?」
『魔法が衰退してるの。できる限りでいいから、魔法を昔のように皆が、使えるようにしてほしいのよ』
この先を直感が聞きたくないと感じていた。
だが、聞かなければならない事なので聞く事にする。
「理解しましたが、それは何故でしょうか。今現在、特に問題はないように思えるのですが…」
『黒龍ね、世界滅ぼした後、裏側に行っただけで滅びてないのよ』
裏側、世界には表と裏があり、表は私たちの住む世界で裏は魔族、悪魔が統治する異界の事だ。
魔族と龍族は仲が悪い為、おそらく潰しに向かったのだろう。
「裏の世界を滅ぼしたら、また戻る可能性があるということでしょうか」
『あくまで、可能性の話。それが無くてもこの世界の魔法は弱すぎるわ。私が神託で話をしても聞き入れないし、そこに貴方達姉妹が運良く転生したという事よ』
運良くね
だけど、消えるはずだった私達を救ったのは事実だ。
引っかかりはするが、マリエルと再会できるならやれる事はやるそれだけだ。
「わかりました。やれる事はやります」
『ありがとう。貴方ならそう言うと思ったわ。私も可能な限り、協力するから安心してね』
干渉かなりしてくる気がするけど、再会の為だ、利用される事を受け入れるしかなさそう。
『もうすぐ朝ね。また何かあれば連絡を入れるから待っててね。後、歴史を調べると、どうなってるのか分かり易いから、またね!』
私はあっと、思った時には弾き出されて、夢から覚める自分へと戻った。
「はなすこと、まだあったのに、いっぽうてきにやられたよ」
起き上がり、目を擦りながらぼやいていた。
当面のやる事ははっきりしたので、目的を遂行するとしよう
神様には良くしてもらってるが、肝心な事を話してない気がする
あくまで直感だが、この世界の事をもっと知る必要がありそうだ。
ドアが開きシャーリーが入ってくる。
「お嬢様、おはようございます。お着替えを致しますので、失礼致します。」
「ありがとう」
自分で着替えれるが、それはダメだと、お母様に言われている
着替えさせられるのは恥ずかしいが、慣れていくしかなかった。
お読みいただき、ありがとうございます。
何か気になる事や、こうした方が良いのでは、とかここはダメという所など、あればコメント頂ければ幸いです。
シャーリーは短めの髪でキリッとしてる感じです。
アニエスの魔法は殆ど、この世界で規格外です。
仕事が落ち着いたので次は早く上げれると思います。
次回はこの世界の魔法を使ってみよう予定