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前の世界で運営者に消されたNPC姉妹が新しい世界で生きて行く  作者: あいか
序章 この世界で妹と再会するまで
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3話 産まれと確認

短い話ですが、転生完了です。

色々、考えて話作ったら膨大になったので少し簡略化してます。


キャンベル王国


ミラデナ大陸に4つある国の一つ。


王都には、各国の者も入学する優秀な学園があり

冒険者組合も、規模が大きくとても有名だ

緑豊かで、国力もあり平和な国として知られている。


キャンベル王国の辺境に位置するハーヴィー領

特産品と言ったものは、特には無く

古代遺跡、通称ダンジョンの数が、多い事だろう。

領主は元騎士団長で、辺境伯まで昇り詰めた男。

領地の評判はとても高く、人々にも愛されている

その領地で本日、新しい命が、産まれようとしていた。


領の中で、1番大きな邸。

その一角で、皆が集まり、今か今かと待っていた。

その時だった、隣の部屋から、赤子の産声が聞こえ

無事に産まれたようだ。


部屋に集まった皆が、祝福の言葉を述べていく。

部屋の中では、産まれたばかりの赤子を抱く母親

安心した表情と、嬉しさが合わさった父親

無事に取り上げる事ができ、ホッとしている人々。

皆が、祝福を言い合うのだった。


私は、うまく転生できたのだろうか

ゆっくりと意識をすると、周りの景色が見えてきた。

どこまで記憶があるのかを、ゆっくり思い出してみる

大丈夫、私は、アニエスだ。

思考と体の動きは別々で赤子の為、自然と泣いてしまう


「ほらほら、泣き止んで、ママはここにいるからね」


「お前に似て、可愛い顔してるな」


私を抱く母親が優しく話しかけ、隣の父親は褒めていた。

少し恥ずかしく感じるが、嬉しく感じてくる

前はデータの設定だけの存在だったが、これで人として産まれたんだなと思った。


しかし赤子は、殆ど動けない為、大変な日常が待っていた。

人としての生理現象も、自分ではどうにもならず

感情も自分でコントロール出来ない

ふとした拍子で、泣いてしまったり、逆に喜んだりした。

動ける様になるまでの間は、色々考えた時間となった。

まず、私の名前はアニエスのままだ。

この世界は、産まれた赤子を教会で、祝福をして

その時に神へ祈りを捧げ、頭に名前が浮かぶらしい

つまり、あの転生をさせてくれた女性は、神様だった

私の設定された名前だが、記憶が殆ど無い為、名前が同じだと嬉しくなった。


色々、情報も聞くことが出来た。

ここは、キャンベル王国のハーヴィー領という

さらに私の親が、領主という驚きの話だ。

母はアンナ、父はロビンという名前だ。

後はこの世界も、神様が言った様にレベルやスキルなどが存在する様だ。

様々情報が抜けている為、私自身調べる必要もありそうだ。

魔法も話の中で出てきたので、動ける様になったら試してみたい

そんな事を考えながら、今日もミルクを飲み、すやすや眠るのだった。


「アニエスは、凄くいい子ね。話だと産まれてすぐは夜も泣き続けたりすると聞いたけど、今の所、一度も無いわ」


「お前に似て、綺麗で可愛いから、成長するのが楽しみだよ」


「もう、貴方はいつも同じ事言ってる。この子、凄い子になるんじゃ無いかと思うわ」


「教会での事か?神様が名前を付けてくれた時に言われた事だな」


赤子が産まれた後、教会で神に祈りを捧げ、名前を貰う時だった。

眩い光が、天より注がれ赤子を祝福したのだ。

教会長も、初めての出来事で驚いていた。

その後、声が聞こえ、アニエスにしなさいと言っていた。

そして、この子をしっかり育てなさいと付け加えた。

その光景を見た者は皆、神の子だと言っていた。


「どんな風に育っても、私達の大切な子供だ」


そう言い、父ロビンは優しくアニエスを撫でるのだった。


暫く時が過ぎ、ハイハイで動ける様になった。

母アンナは近くに居らず、私は赤子のベッドに寝かされている


『言葉は喋れないけど、念話は使えそう。後は…』


私は頭の中で、魔法をイメージする

私は想像するだけで、魔法は発現する


『あの世界と近いなら上手くいくはず』


収納魔法をイメージすると、しっかり頭の中に収納物がイメージ出来た。


『本当にアイテム持ち越してるんだ。この世界では、どうかわからないけど、伝説級のもそのままだね』


私は頭が痛くなり、途中で魔法を止めた。

おそらく、赤子の体に魔法が耐えれなかったのだろう

他の魔法も使えるか試したいが、急な眠気が私を襲った。


『また、明日で…いいや…』

お読みいただき、ありがとうございます。

次は、長めの話となります。

コメントなど頂くと喜びで転がります。

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