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放課後エンド・ゲーム  作者: トムネコ
【 終わりゆく世界編 】
7/87

ユーカリス草原に楽園は眠る



 

 サナさんが死んでから僕達は街に向かった。



 

 会話もなくただ歩いた。サナさんは

初心者プレイヤーの狩場である草原に埋めた






「死者、死者の薬は要らんかねぇ~~」





「レイト──死者の薬だって。僕行ってくる」


「おい、キング待て!」





怪しげな商人が絨毯を広げて何かを売ってる


 

 薬・・・? そんな感じのばかりで

どうにも危ない感じだったけど、それでも!








「おや、お客様何をお求めで?」




「死者の薬── どんな物・・なんですか?」



「おやおや、中々良い眼をしてらっしゃる

これは死者を喚ぶもの正確には魂を肉体へと

還すモノ、道徳や理を無視した行い しかし」


「たまに貴方の様な御方がこれを買っていく

友人を助けたいとね。ほほほ、どうでしょう」



「・・・・貰います」



「おい、キング! 明らかに怪しいぞ

肉体だとか魂だとかこれじゃカルトと一緒だ!」



「カルトでも悪魔でも天使でも神様でも!!

何でもいいんだ、僕は・・僕は救えなかった」


「だから、何かに縋りたいんだ! もう・・

僕にはこれだけだよ。今、出来ることは!!」




「おい、キング── じゃあ死体を掘るのか

サナさんは彼処で眠ってるんだぞ!!

あの人を掘り起こして何をするんだ!?」



「薬を飲ませるのか? 死んでるよ・・

あの人はもう死んだんだ、受け入れろよ!!」


「受け入れてないのは君じゃないかっ!!

サナさんを助けるける方法があるんだって」



「そう..聞いたら助けるのが普通だろう!?」




「───ッ ・・・好きにしろ!」






「ふふふ、いいんですね・・・・?

死者を生き返らせること、・・後悔しますよ」



「それでも僕はサナさんを救いたいんです

後悔はきっとする。それでもまた会えるなら」



「そうですか・・・・ これは哀れみですよ

貴方への受け取ってください。これが薬です」



「あの、お金は・・・? 」


「後で、頂きますよちゃんとね」




「それじゃあ。・・ありがとう 助けます」








そう言って、アイツ・・・キングは行った




 残されたのは俺とこのセコい商人だけ

ああなっても俺の友達だ騙しやがって野郎








「なぁ・・アンタ、あの薬。本当に効くのか?」






「さぁ~て、どうでしょう? 分からない」


 

 「どういう事だ! 騙したのか!!」




「いえ、騙してはいません ただ・・・


「・・効く人には効き効かない人も居ます

きっと、この世には永遠なんてないんでしょう






サナさん。サナさん待っててすぐに助ける!




「ほ、ほら・・・サ、サナさん───

ねぇ・・起きてよ。───うぁああぁっっ」



「やっぱり・・・・ダメなのか・・・?」



「いや、違うよ──君の法則は間違ってる

生き返ってるよ。ただ死んでるだけだ 」


「どういう意味・・?」



「魂は生きているが肉体は死んでるんだよ

良いかいこの世界では両方が生きていなければ

それは死んでる事を意味するんだよ。どうだ


「君はこの人を助ける覚悟があるか?」



「ある!」




「ふっ・・良いだろう一度だけ教えよう

簡単だよ。君の持つ肉体の寿命を分ける」


「半分じゃない75%だ、神は慈悲も与えるが

同時に優しくもないんだよ、これを渡す。」




「・・エーテリスク?」



「すまないね、アイテムとして君に渡せたら

負担も減っただろうがさっきも言った様に

神は甘くない、同時に試練も与えるんだよ」



「貴方は・・神様──?」



「それは、今はいいだろう助けないのか?

君が助けたかった人を。覚悟はあるのだろう」






「エーテリスク起動!」




う、動けない・・・・・





「あ、アアアアアア!!!!」




心臓が裂けそう、それに骨が粉々になってる





「あっ・・・・・ 」



「よく頑張った。君は友を救う勇気ある男だ

そんな男はそうは居ないよ、良い拾い物だな」



「サナ───」





「貴方は・・・だれ?」











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