バグと生徒会長
「リリーア=フェルシュか?」
「何かしら?」
「あのゲームでバグは発生しないとッ!
お前は言っていた筈だろう? 何故だ?」
「どういう意味か良く分からないわ」
「惚けるな!! 貴様もあのゲームに
関わっていただろう!! だから・・・
こうやって君に聞いている 分かるな? 」
「そうは言っても・・・ 私が関わったのは
ゲームの言わばコアの部分、後は・・・
他の人に聞いてみたら? 私は知らないわ」
「その他の人に聞いて、私は君に聞いている
分からないか? 君以外が知らないと
そう、言ったのだ 君は見捨てられたのだ」
「そう・・・・」
「私なら君を救ってやれる」
「勘違いしてる所、悪いけど・・・
僕は彼女を捨ててないよ 総理大臣さん」
「なっ! どうやって!?」
「色々とね」
電話がいきなり鳴ったと思ったら
触れてもいないのに受信になったのか─?
「要求は何だ?」
「要求か・・ そうだね、要求は1つかな?
貴方も僕もこれ以上は面倒でしょう? 」
「確かにそうだな・・・」
「要求はこれ以上、この話を面倒にしないで
欲しい。ただ、それだけなんですよ 」
「そこまで君が面倒を拒む理由・・は?」
「ただ、迷惑だからです。
僕は結構忙しいんですよ。だから面倒は嫌いです
「後、もうひとつ・・・ これ以上は足を
踏み入れない方がいいと思いますよ? 」
「どういう意味だ?」
「分かりませんか? 別に僕は困らないから」
「早く言ってくれ!」
「死にますよ・・・」
「・・・・・・切れたか」
「何か言ってた? 私のボスは」
「君を見捨てないと言っていたよ」
「そう、ありがとう」
「本当に君は知らないんだな?」
「何度もそう言ってるじゃない」
「そうか・・・ ならいい」
終演時高校 アニムス前
「今日は何やる? 三島」
「今日はガシャをやろうと思ってる」
「そうなの、それにしても学校にさ」
「おっ! どうした?」
「学校にアニムスがあるって便利だと
思わない? 三島、変だと思うけど・・ 」
「確かにな、でも学校にあるって・・・
やっぱり変じゃないか? 普通はないよな」
「確かにちょっと変だね」
「あれって・・・ 生徒会長だよな?」
「確かそうだった筈だよ」
「何でこんな所に?」
「分からない。けど、こっち来てるよ」
「ホントだ、堂々としとこうぜ」
「こんな所で何してるの?」
「勉強してます」
「変ね? その割には何も無いけど?」
「・・・・・勉強してます」
「本当に?」
「・・・・勉強・・・して・・ます・・・?」
「君は何してるの?」
「僕は・・・・」
「何してるの?」
「あの・・・・ゲームしようとしてました」
「ゲーム・・・・?」
「アニムスですよ、エンド・ゲームを
しようとしてたんですよ、そしたら」
「私が来た?」
「そういう事です」
「事情は分かったわ・・・ でも」
「でも?」
「許しません!!」
「ま、そうだよな 伊吹、帰ろうぜ」
「う、うん」
「これは私のアニムスです!」
「生徒会長の? でもこれって・・・
300万とかするやつだった気が・・・・」
「正確には387万ですよ?」
「・・・・・そうですか」
「だから・・・・私を連れて行きなさい!!」
「え?」
「は?」
「ええぇぇぇぇぇ」
「はあぁぁぁぁぁ」
「そうしたら、使わしてあげるわ」