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放課後エンド・ゲーム  作者: トムネコ
【 終わりゆく世界編 】
4/87

ゴーレムとの戦い




「まったく、アイツ遅いな」



「ごめん。ごめん。それとお待たせ」


「まったく、何時間待たされたと思って・・・




「伊吹?どうしたの?」



「な!何でもねぇーよ!」



あまりの可愛さにちょっとドキッとしたのは

俺の心の中だけの秘密だ・・・ 




「?」




「そ、それよりクエスト受けに行くぞ」



「よし!行こう」




「クエストを受注しますか?」




「受注する。」




「これでお前の所にもクエストの情報がいった

はずだ。」



「うん。きたよ」




「じゃあクエスト参加を押してくれ」


「よし。押したよ」




「じゃあ、行くぞ」



「分かった。行こう」


「とその前にクエスト開始地点を確認しないと」




「クエスト開始地点はここから北西にある。

アルマ村だってさ、・・・・・・・」




「アルマ村か~どんな所なのか気にならないか

伊吹・・・・・伊吹?何かあったのか?」




「ねぇ?三島、あれってRPGとかでよく見る

初盤では絶対に勝てないやつじゃないかな?」




「えっ?まさか~ そんなの居るわけないだろ」


「いや・・・でも、」


「だってここはRPGで言うと最初の村だぞ、

そんなの居るわけないだろ・・・・・

伊吹? お前が言ってるのってデカイ奴? 」






「そうだよっ!

あのデカくてゴツゴツしてる奴だよ!!」


「伊吹?俺の勘違いかも知れないけど。アイツ

こっち見てないか? しかも近付いて来てるし」




「僕もこっちを見てるように見えるけど」




「伊吹?逃げた方が良いよな?」


「僕もそう思う」




「よし!逃げよう」



「ちょっと待って、今ゴーレムが居るのは

北だから上手いこと逃げられれば・・?」


「北西のクエスト開始地点まで遠回りしないで

行けるのか? いや、無理だぞ・・・ 」




「そう言うこと。それと三島は先に逃げて」




「オトリは俺がやる!」



「三島の気持ちは嬉しいけど、剣士と

魔法使いの違いはゲームをよくやってる人

ほど分かるでしょ? 僕の方が有利だって 」



「分かってるけど!」




「三島?僕はただ(・・)で逃げて何て言ってないよ?

三島が逃げてくれないと僕は逃げられない 」




「何だよ? これ・・は?」




「ワープスポットだよ」


「ワープスポット! あの課金アイテムの?」




「そうだよ。僕は何かあった時の為に何て軽い気持ちで買ったけど、まさかこんな所で役に立つとは思わなかった、三島? 逃げてくれるよね?」




「ワープスポット・・・ワープスポット・・!

そうかそういう事か!伊吹、俺はバカなんだから分かるように言ってくれないと困るぜ 」




「三島? ただ(・・)では逃げないよね?」




「当たり前だ!」


「じゃあ早く逃げて」




「ゴーレムの相手は任せたぞ・・!」


「分かってるから早く逃げて!」






ゴーレム戦






「RPGでゴーレムは大体殴ってきたり

岩を投げてきたりするけれど、このゴーレムは」



何を使ってくるんだろうか・・・?

それがわからないうちは迂闊に攻められない




「要は離れ過ぎても近過ぎても駄目だって事か」



「今、持ってるのは剣と盾それに魔法も持ってるけどゴーレムには効果が無い魔法ばかり」




「絶望的な状況か」




「そして剣士の装備可能武器は剣・槍・斧」



「けど僕は剣しか持っていない」



「せめて槍がどこかにあれば・・・・・」




「顕現せよ炎帝の槍(ヒートカイザーランス)!汝の槍は目に見えぬ愛すら溶かす炎なり」




「使いますか?」


「誰ですか?」




「僕ですか? 僕はロード・オブ・ファイア。

宜しくね、君は・・・うーん 少年、」




「そうだ、これ使うかい?」



「いいんですか?」


「いいよ、たぶん使えないと思うから 」




「それでも!僕は三島が目標地点に辿り着くまで時間を稼がないといけないんだあぁぁあぁあ!



「なっ!君の名前は?」


「僕の名前は伊吹純です!」




「そうか、ありがとう少年。また何処かでね」


「あ、そうだ僕を探したい時は炎終王を探してる

そう、誰かに言うといいよ見付かるから──」






「ありがとうございました。ファイアさん!」



「フフ、またね」






クエスト開始地点






「やっと繋がった、準備は出来てるぞ!伊吹、」




「分かった。こっちも準備OKだよ~」



たまにピクッと動くゴーレムをたたきながら

三島に準備が出来たと返事をする──





「よし!転送開始」




「アンチエネミーの転送を開始しています」




「調子はどう?」



「うわぁぁぁぁぁぁ」




「何で驚いてるの?」


「何で驚いてるの?ってお前なぁ~」




「転送はどうなったの?」


「まだ転送中だ、それより──

どうやってここに来たんだ─? アイテムか」




「フレンドのメニューの所にファストトラベルがあって、それを押すとここにって感じかな」




「なるほど、おっ!出来たみたいだ」



僕らに見える画面には転送完了の文字が浮かぶ




「・・いくぞ?」


「うん! いいよ」




「モナド。転送してくれ」




「ゴーレムの転送を開始します。

離れてください。エネミーの転送をします─」




「おっ!出てきた」



ゴーレムの体の一部がワープ先の僕らの場所と


今、ゴーレムが居る場所と繋がって

ワープゾーンから少しずつ出だしてきた・・






「これで、どうなるかだね?」




「アンチエネミー消失しました。」



「経験値を取得しました。」





「おっ!成功みたいだな?」




「レベルが上がりました。

ステータスを表示しますか──? 」




「レベルまで上がった。伊吹?どうする?

ステータスを表示しますか?って出てるけど?




「モナド。ステータスの表示をして」




「分かりましたステータスの表示を開始します」






伊吹純 level2 ジョブ・剣士




スキル



アンチエネミーlevel1・王の権限level1






三島隆司 level2 ジョブ・魔法使い




スキル



アンチエネミーlevel1・王の戦友level1







「ねぇ三島?」




「ん、なんだ?」


「ステータスの表示って普通はHPの表示や

MPの表示もするよね? 」




「普通はするけど?」


「でもこれはHPの表示もMPの表示もしてないよ




「バグか?」


「分からない・・・」




「もう一回やってみたら直るかもしれない」






伊吹純 level2 ジョブ・剣士




スキル



アンチエネミーlevel1・王の権限level1






「やっぱり出ない。三島の方は?」




「俺の方も出ない」




「問い合わせて見るか?」



「そうしよう」






10分後





「分からないって」




「そうか、今日はもう帰ろうか?」




「そうするか、また明日」




「またね~」




「モナド。ログアウト」






現実世界 モナド前






「そうだ、ゲームの世界でも言ったけど、

また明日な! 」




「うん。また明日」







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