答えは言えない
グッ・・・・ ここは・・?
「宿屋か、あいたた、腕より体か
この世界は皮肉だねぇ。まだ人間だとは」
「うーん、彼らは一体どこだ?」
「居ないなら探すまでだ。」
この宿を出ていく時、一応。人に聞いたが
結果は思ってた通りだった、探すって事だね
「想定外に誰も居ないね、何かあったのかな?
街の人は良いけれど、衛兵まで居ないとね・?」
「何かあった───とか。」
オルデンリン城塞内───
「貴様、何要か?」
「貴方に要はありません。コード0720133
これで、いけるハズだ・・・・ 」
ここまで来るのに普通なら大変なのに
衛兵が何処に出払ってるみたいだからね──
「はい? もしもし?」
「やっと繋がった。寝ていたか?」
普段はNPCである彼等はコードによって書き換え
特定のNPCは外部の特殊な人間に繋がっており
協力者を呼び出すこともまた、可能である
「あ、あ~ ヒロさん? 何の用です?」
「ふっ、いつもの君にも言われたよ 」
「いつもの? あ、王様ですね 呼ばれることが
ないから、つい忘れちゃうんですよねぇ~~」
「君の妹を救えるかもしれない」
「・・・本当ですか?」
「ああ、本当だよ」
「人探しは君の本業だろう? 探してくれ
プレイヤー名はサナ、レイト、キング だ。」
「誰なんです。この子たち 」
「希望になってくれる子たちだ。」
「貴方が言うんだから間違いはない
人を見る目があるんです貴方には 妹だって」
「貴方に魅込まれて開発チームに加わった。
僕の妹としてじゃなく一人の人間としてあの子を
「救ってください─────」
「言っておくけど、救うのは彼等だ僕じゃない」
「でも、あの時── 僕は声を聞くだけだった
貴方たちがこの世界に入ることに慣れたころ」
「チームの専属オペレーターなったんです
それが初日で妹と働ける事にワクワクしてた」
「でも、運命って皮肉です夢を叶えてくれたら
自分が一番愛する人を勝手に奪っていくんです」
「そうだね─── 悔しかったよ」
「貴方が悪いとは思ってません。妹も僕も」
「それだけで救われたよ、また来るよ」
「今日はありがとうございます。僕の話を
聞いてくれて、お陰でスッキリしました。」
「位置情報は受け取った。君には感謝しかないよ
あの時、一番辛いのは君だったろうに
支えてくれたのは君だった、感謝なら僕の方だ」
「だから、絶対に助けて下さいよ」
「そうだね────」