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放課後エンド・ゲーム  作者: トムネコ
【 終わりゆく世界編 】
14/87

サナとレイト



龍に乗った、キングはまた龍に聞く





「どうして逃げたの?」






暫しの沈黙... 龍は深く息を吐く




「昔.. この世界は四人の賢者により創られた

そこに一人の女が降り立った。それが前王です」



「賢者たちは女に泉の女神から名を取り

サィナ、また草原を飛ぶ黒鳥の名を狩り取り

クロウと、そして前王の名を残しクロバーと 」




「これが世界の生い立ちです」






それを聞き。キングは首を傾げる───






「? でも、それと逃げた事は関係ないよね?」


「はい── 」




「それなら何かあったってこと?」


「左様、その何かをこれからお話しましょう」









数分前───






「それで、アイツが言ったんですよ

この鳥が僕は欲しい!! って だけど 」



「中学生でしかも修学旅行のペットショップで

ですよ。あの時はバカだと思いましたね 」




「ふふ、レイトとキングはいつから友達なの?」



「子供の時からですよ、お互い家は知らないし

でも、遊び場が一緒だったんですよ。

それから中学で一緒になって高校まで一緒です」





「それなら随分長い付き合いなのね。」




「ええ、腐れ縁ってやつですよ」



「羨ましいわ・・ 私の子供時代なんて酷いは

だって。遊ぶ相手も居なければ・・・・・

ずっとお屋敷の中だものつまらなかったわ 」



「俺らにとってはお屋敷の方が羨ましいですね」


「そんなことないわ。お屋敷と言っても

出来ることは少ないわよ、本を読むとか 」




「でも、やっぱり憧れますよ・・・」





「それなら今度は家に招くわ、

レイトもキングにもどれだけつまらないか」


「教えてあげるわ!」




「結構、根が深いんですね。やべ地雷だった?」



「レイト!」




「え、なんですか? もしかして聞こえました?



「なんのこと? それより! あそこよ!!」




「人が襲われてる! サナさん早く!!

助けに行かないと! キングは居ないので

サナさんが前衛を、俺は魔法を使います!!」



「分かったわ!」






魔物は襲いかかる。本来なら逃げれる所だが

男は座り込んだまま、恐怖に動けない様だ・・





「大丈夫ですかっ!」




魔物の攻撃を寸前で受け止めたサナが叫ぶ!






「・・・な、・・・なんでも・・・・」



「何? 大丈夫?」






何をそんなに怯えているの・・・・?






「ファイア!」




詠唱を終えた、レイトが魔法で空かさず

                ─援護する






「な!」



「レイト? どうしたのアナタまで・・・」





「魔法を吸い込みやがった・・・・・・」



「効かないよ、アレにはね。逃げるんだ」




「え・・・」




「君はサナだね? であっちがレイト君かな?」



「はい、でも何処で名前を?」



「運営にコネがある.... っと話は後だ

逃げる事がアレから生き残る最善の道だよ。」








「レイト! 逃げて・・・!」



「レイト! 聞こえてるなら逃げて!!」






「まずいね、捕食が始まっている」



「捕食! レイトはどうなるの!?」




「僕が助ける。君は街へ逃げるんだ・・ 」



「絶対に助けて!!」





「言われなくてもそうするさ。僕の責任だ」






「僕の罪でもう人は殺させない!!」









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