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放課後エンド・ゲーム  作者: トムネコ
【 終わりゆく世界編 】
13/87

アルメリオン・ジ・ヴァージェの約款




「龍だよっ!! あそこ! 」





──キングは空に指を指す






「ね、カッコいいでしょ!?」



そう言うキングに二人は同じ顔をして笑う




「でもキング ここに来た目的は違うわ」


「魔物に襲われているプレイヤーが居た

そう言われたから来たことを忘れてないか?」




「そんなこと、どうでもいいよ── 」




「えっ・・・・」




キングの言った言葉にサナは驚いた...




「サナさん・・・?」



「レイト・・・ キングは前からあれなの?」


「って言うと?」



「いえ、ちょっと驚いたのよ まさか

キングからどうでもいいなんて言葉が出る

とは。思わなかったから・それでね聞いたの



「ああ、なるほどアイツは好きなもの

 つまり・・・ 欲しいモノがあると

あんな感じになるんですよ、弱りました。」



「 テコでも動かないって感じね」



「ホントにそうですよ。俺はいいですけど

サナさんはどうします? あ、因みに

アイツはほっといても大丈夫ですよ。」





声なんて聞こえてませんから・・


   そう──    笑ってレイトは言う






「それならアナタと行こうかしら?

道すがらアナタとキングの話を聞かせて貰うわ



「わかりました。付いてきてください 」




「ふふっ。頼もしいわね」










レイト、サナの二人は元々の目的であった




襲われていた人、を探し


キングは未だ一人で龍を見上げていた










「ガアァァァアアアァアァアアア」






「我は王を求めるもの・・・・・」



「そなたは王か───?」




偉大なる龍はキングに語りかける。王かと




「僕?僕は王様じゃないよ」


「ならば何故、今もそなたから私に声が

聴こえるのか・・・? 私は王の眷属、」




「王の血を与えられし古の古龍王── 」



烟祖(えんそ)ヴァージェの子──

アルメリオン・ジ・ヴァージェ"で在る!」




「人の子よ.. 何故、私を呼ぶのか・・?」





答えを待つ龍、その風格は王の風に(なび)





「僕は王様じゃないけど王様になるかもね

だって! 僕は欲しいものは絶対に手にいれる



「これが僕のポリシーさ!!」







「 其ならば──────」




「そなたの声が私に届くのも理解出来よう

そなたを前王サィナ・クロウクロバーの

継ぎ人と受け入れよう。そなたが触れよ 」


「私の体に... そうだ、それでよい  」




「我は旧約の盟を解き、新たな誓いに我を縛る

汝たる王は王たる器が計られた、これで・・ 」


「そなたが我を導く、前王は善い女性(ひと)であった

そなた── 王からは似た何かを感じる 」






「・・・・・・・・・王よ、何か」





 龍は辺りを見渡し始める───






「・・・・彼奴か!」



「誰のこと・・・・?」


「私に乗って下さい・・・逃げなければ.. 」



「誰が来るの・・・・?」



「先ずは空へ逃げてからです───」












「まさか・・・・・」



「なんなんだ。アレは・・?」


「う、嘘・・・・」






この時を以て、運命の歯車は目覚め回り始める







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