偶想の中の羊たち
あ、あああ・・・・・・ まだ、痛むか
「はぁ・・・ エンド・ワールドに来て
いきなり、これとはな・・・・ はぁ ダメだ」
「彼らを探さないと.....」
さて、何処に居るんだ・・キング君
君は自分が思っているよりもずっと、ぁあ・・
まだ、痛むか───
ああ、ダメだ・・・このままでは──っ・・・
「いや、だから違うぞ ジョブ特性は・・・
もういい、ステータスを開いてみろ 」
「うん。分かった 」
ステータスを開きますか?
YES← NO
「ステータスを開きます。」
キング level4 ジョブ・剣士
HP 86 MP 24 ST 80
STR.35 ジョブ特性.力の産声
VIT.40
DEX.26
INT.15
「あ、今度はステータスがちゃんと出たよ。」
「この前は駄目だったのにね、直したのかな?」
「ああそれな、運営が直したらしいぞ
何でも、ほとんどのプレイヤーから苦情が
きてたらしいからな。運営も考えたんだろう
「ふ~ん でも、ジョブ特性がどんな効果が
あるのか分からないよ? 書いてないし」
「剣士のジョブ特性は力の産声だ。
STR.つまり力という意味だ、これが10上がる
ステータスには特性追加分は表記されないから
「お前の力が上がってない様に見えるのは
そのせいだな。キング・・分かったか? 」
「うん・・ 何となく...」
「今度はSTって言うのを教えてね。」
「はぁ? それも知らないのか?
今度、サナさんに聞いてみろ俺より詳しい」
「そうだったね。サナさん魔法剣士だし」
「ああ、でもなんだ...僧侶欲しいな」
「確かにね、ギルドみたいなのはないの?」
「いや、あるぞ チーム結成の報告もしないと
今度、報告目的で行ってついでに僧侶を
探すか? 仲間に居れば心強いしな! 」
「そうだね....っとそろそろ草原だよ」
ユーカリス草原 楽園指定区域
「ここが、楽園への扉のひとつ・・・・
声は聴こえてるんだろう? 今もまだ・・ 」
「あれは僕のせいじゃない 今、出てきたら
確かに僕が理由かもしれない、あのときは
本当に僕が理由じゃないんだよ。許してくれ」
「君にはこの声は届かないか・・・・・・・」
「いや...届いた」