エンド・ゲーム外編 ―忘れられた王座―1―
―FIRST‐SIDESTORY―
エンド・ゲーム―忘れられた王座―
王よ、 貴女は今、何処へ行ったのだろうか
「サィナ! 貴女、また私から逃げる気!?」
「誰? 私、急いでるの用なら早くして 」
「うぐぐぐ、。。 貴女ってホント嫌いっ!」
「用はないのね。なら私は行くわ───」
「待ちなさい!! 」
「・・・用があるなら早く言って。」
「お嬢様~~~!」
「ほら、来ちゃったじゃない・・・」
「なに、貴女って追われてるの?」
「それに・・お嬢様って! 貴女!
そういう事は早く言いなさいよねっ!!」
「何故・・・?」
「わ、私・・無礼を働いたとかで── 」
「で・・?」
「殺されてるかも知れないでしょッ!!」
「そうね・・・・。」
「確かに私がそう言ったらアナタは死ぬわね」
「お嬢様、こんな処で一体何をしておいでで?」
「この子が私を呼び止めたの・・・」
「おや、貴女は確か・・ルザエリア家の
お嬢様に何か御用ですか? それならまずは」
「アジューズ。私なら大丈夫だから・・」
「ええ、お嬢様。ですが私はお嬢様の召し使い
お嬢様の事を御守りするよう仰せ付っております
「アジューズ。いいから黙ってて・・・」
「ホホホ、もうジイは居りませんか・・
悲しいですな~ いやしかしこれは── 」
「お嬢様が大人なった証拠というもの
ホホホ、このジイと共に大人になって貰えるとは
「いやはや。老骨を削ったかいがありますな 」
「もういい・・・・。アナタも行く──?」
「えっ・・ ──いいの?」
「来たいんでしょ・・?」
「うん。宜しくね サィナ・・・!」
「よろしく・・・。アナタの名前は・・?」
「私は、ルザエリア=モナ・エルドマリア
いい! 私の事はエルドって呼びなさいっ!」
「偉そう・・。私はやっぱりサィナでいい」
「そう── サィナ! 早く行きましょ!!」
「手は引っ張らないで・・。」
一方、その頃・・・・・
「お嬢様~~! 一体、何処へ行かれたのです」
「お嬢様~~~~~~~!!!」