5.二度目の結婚は唐突に
5です。4回目の結婚をするまでは、かなり長いので、ショートカットしているとかろが多いと思います。申し訳ないです(´;ω;`)
5.二度目の結婚は唐突に
しかし、世間はそこまで甘くなかった。
社交界への私の評判は地に落ちていた。
パーティーに参加すると、言われ続ける言葉に耐えられなかった私は、社交界へ出ることは少なくなっていた。
そんな矢先、父は新たな結婚相手を探していた。無駄なことだと思った。なぜなら、社交界が全てだ、なのに評判の悪い私と結婚しようと思う人はいないだろうと私は、思っていた。
しかし、ある人物が私との縁談を持ちかけてきた。
「初めまして、レティーナ様。私はハイト・ツールベルトと申します。」
その紳士は、恭しく一礼をして私に向けて言う。
「・・・・・初めまして、レティーナ・ラ・ブロンズでごさいます。」
私も返して言う。
そう、この人が2回目の結婚相手だった。
そのひとは、私よりかなり年上の人だった。
それでも、とても穏やかで優しそうな人だったと思った。
そして、しばらくして私とあの人の結婚が決まった。
社交界の評判が悪い私を娶るあの人はどこか欠陥があるのか、それともたんなるもの付きなのか。
でも、わたしにはどうでも良かった。男なんて誰も一緒。他の女性に目が行けば、妻なんて疎かになる。どうせ、この人だって殿下と同じだ。私は、この結婚にこれぽっちも期待しなかった。期待するだけ無駄だと知っていたから。
その1ヶ月後私は、結婚した。
ありがとうございました。