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3.不安
今回は短いです。
3. 不安
結婚生活に不安は、付き物だと思う。けれど、愛されないと分かっている結婚をしたとして、一体だれが、そんな結婚で幸せになるのだろうか。
国を挙げての結婚だった、とても壮大でたくさんの人々から祝福をされた。隣国の国からも使節が来て、贈り物や言葉を貰った。はれて、私は皇太子妃となった。でも、それは形だけだった、陛下に話しかけても話し返すことや話しかけられることは無かった。初夜でも、殿下が私の部屋に訪ねる事はなかった。その事は、たちまち広がり、私は
「形だけの皇太子妃」と呼ばれるようになった。
そして、殿下は結婚してすぐに側室を迎えた。相手は言われなくても分かった。サイバルト公爵家のレナート嬢だと。
レナートが迎い入れられたことはすぐに広がり、私に対する同情も増えていった。
ありがとうございました!!