表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
地獄の世界を僕らが行く!  作者: 三上 空
第一章 血族との決別
4/96

第4話 戦闘訓練 登山 其の弐

 恐ろしくハードな登山の中腹。

 おそらくもう昼だろう。お腹減って死にそうだ。

 少し進み続けると桜葉さんが言っていたであろう、兎となんか怪獣合わせたみたいな動物?がいた。

 その兎と怪獣を合わせたみたいなの(以下兎熊)がこっちに気づいて向かってきた。あまり慣れてないが、銃とナイフの二刀流にする。

 ナイフを順手から逆手に持ち替える。初めて使う片手撃ちは手が震えて照準が定まらない。

 するとそいつは右手で殴ってきた。


 「・・・・ッ!」


 死を垣間見そうになった思考を弾けさせながら後ろにバックスッテプ。

 まず情報の整理をする。

 兎熊は、2,5メートルぐらい。

 食用にするならあまりやたらめったらに撃てない訳だが、狙うのは頭か胸どちらかだろう。

さてどうしよう。考えている間にも、『兎熊』の猛攻は続く。


 「あ~!もう!考えても無駄だな。」


 『兎熊』の周りを円を描くように、木をすり抜けながら走る。

 そして走りながら、銃で手を狙う。が、案の定ブレてしまった。

 焦り始め、動揺が隠せなくなって来た頃。

 右手の攻撃が多かったせいか、左手からの攻撃に気付けなかった。

 

 「・・・ぐぁ!」

 

 攻撃の瞬間に気づき、手をクロスする。

 その攻撃の衝撃で、後ろの木に当たり木が倒れた。

 爪は研がれていなかったのか、傷口はぐちゃぐちゃだ。

 出血で目も回り始め、頭痛がする。

 そろそろ空腹限界だ。あちらも気が立っているせいか、足元がふらついてる。

 

 「もう、決着をつけよう。お腹すいたし。」


 通じたのだろうか、僕が構えたとほぼ同時くらいに、右からパンチ。

 そして僕はスライディングするように相手の体に滑り込む。

 銃を上に構えながら、『そいつ』の眉間、鼻、喉、に一発ずつ、心臓に二発撃ちこみつつ、左手のナイフで腹を一気に裂く。

 時間差で、ドシーンという振動があった。

 

 「やった。はぁ・・・ぐぅ・・・」

 

 このまんま時間が経てば他の獣が来るだろう。今の内に捌いておこう。

 皮をはぐが、返り血食らうし、異臭がすごい。

 その場である程度捌き、近くを流れる川に行く。

 決して穏やかではないが多少はいいだろう。

 止血をしして体を洗い流して、肉も洗って、川の近くで火を熾す。


 「はぁ~、美味しかったなぁ~。・・・っ!」

 

 くつろいでいると周りに、先のやつに似た気配がちらほらしてる。

 このまま戦えば、体力上、持たないだろう。木に登り、安全に山頂に行こう。

 早速木に登ろうかと思ったが、まず木の皮を少し剥ぐ。細く裂いて、ひも状にする。

 それをできるだけ多く、そしてつなぎ合わせる。

 そうしたらほら完成、簡易ロープ。

 それをバックに入れて木を伝い山頂を目指す。

 そんなこんなで、山頂に行き、帰りも、木を伝い帰っていった。


 「よし。現在時間、4:00訓練終了だ。」

 「よかった~」

 「が、」

 「が?」

 「お前ルートを無視したな。」

 「あ、はい。そうです」

 「まあいい・・・ルートは踏破したのか?」

 「3つとも行きました」

 「そうか・・・弾倉は何個残ってる」

 「二十個ですね」

 「分かった。中に入って、武器の手入れをしろ。飯を俺が作る。明日は早いぞ」

 「分かりました」


 地図どこかで失くしたような気がする?弾倉も節約できたけど、疲れた~。


 こうして過酷な戦闘訓練の一日目の幕は下りた。次はもっとつらい訓練になるだろう。

 

 



今日はここらで寝かしくください・・・・

明日は入学式だァ・・・・

何を頑張ればいいのだろう?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ