表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
地獄の世界を僕らが行く!  作者: 三上 空
第一章 血族との決別
3/96

第3話 戦闘訓練 登山 其の壱

_____________________________________


 「こら!俊介。起きなさい」


 うん?かあさん?生きてたんだ。

 父さんは?あれ?

 なんか意識が…?おかしいな?


 『あれは誰だっけ?』

_____________________________________


 「うっ?」


 あれ僕は夢を見てて?頭が痛いな。


 「やっと目を覚ましたか。今日は戦闘訓練をするといったろう。そのまえに顔を洗ってこい。飯はできてる」

 「分かりました」


 外に出て顔を洗う。此処は井戸水があり、とても冷たい。朝一にはとても気持ちいい。

 そして中に入る。


 「いただきます」


 昨日とは違い黙々と食べる。おいしいが、現実味が増してしまったのだろう、哀しくなってきてしまった。


 「ご馳走様でした」


 皿を持って外に行き、井戸水で皿を洗う。皿は、まとめて中に持っていく。

 

 「終わりました」

 「ああ、ご苦労、それじゃあ外に出るんだ」

 「はい」

 

 外に出てストレッチをして・・・

 

 「それでは戦闘訓練を始めるのだが、本来ならば、基礎体力鍛錬から入るのだがそんな時間も正直惜しい。そんなわけですぐに実技に入る。」

 「はい」

 「これがいわゆるハンドガン。ベレッタⅯ9。片手撃ちでも撃てなくは無いが、」

 「最初の内は正確性がないから両手で撃て」

 「その通り」


 「外に出したがその服じゃ動きずらいだろう。これに着替えろ」

 

 いわれて気づいたが僕は制服のまんまだったことに気づく。

 受け取ったのは迷彩服だと思われるものだった。


 「分かりました」

_____________________________________


 「着替えました」

 「よし。それじゃこれから始めるが、最初にこれがベレッタM9とホルスター、弾倉。

 ホルスターを右の太もも側のベルトに通して太ももに巻き付ける。そこにベレッタを入れてボタンを留める。弾倉は、そこにあるバックにまとめて入れるんだ。

 あとこれはナイフだな。さっき正確性を持てと言ったが、もし近くに詰められてしまった時の対処は銃だと数テンポ遅れる。近接戦はナイフのほうがいいだろう。

 ナイフのカバーは柄の部分が左に来るように腰の後ろのベルトにつけておく。

 それと銃口は基本、人に向けるな。ただ自分の身が危なかったら躊躇するな。此処まではいいか?」

 「分かりました。」

 「よしじゃあ今日は、あそこにある山を登って降りてもらう。」


 これは、怪しい気がする。


 「コースは三つある。地図を作っておいたからそれに沿っていけ。ゾンビは来ないが、罠が大量にある。もし、本当の命の危険を感じたら逃げろ」

 

 命の危険か、うん。そんな気はしていたよ。

 にしてもそれだけ時間が惜しいのか・・・

 特に目的は無いと言っていたが、彼の真意が読めない。

 

 「逃げた後は?」

 「これを渡しておく」

 「信号弾?」

 「そうだ。だが一発しかない。さらにこれを使ったら明日も同じ訓練をしてもらう。」

 「分かりました」

 「一応、時間を計らせてもらう。」

 「桜葉さん。銃のマニュアルってありますか?有ればください。」

 「分かった。もう時間は計るぞ。9:00だ。スタート」


 まずさっきもらったマニュアルを熟読。30分かかったのは内緒だ。

 そしてそのまま山に向かう。

 入るとこの空とは不似合いに生い茂っていて、進みずらい。

 一番最初、足を踏み入れたところで、脛に違和感。

 よく見るとワイヤーが張り巡らされており、それを引っ張ってしまったようだ。

 それも、多分だが焦って足を引いたところで何かが起きるタイプのようだった。

 そうなると・・・あった。

 近くにあった枝を拾い上げ足のある所に慎重に刺す。

 するとそれはストッパーになるので、僕が脛で引っ掛けた状態のままとなる。

 その後は、スパイの気分でワイヤー潜りをする。


 その先で、小走りをすると突然地面が無くなった(・・・・・)

 落とし穴だと思考がはじけた瞬間にはナイフを落とし穴の内壁に突き刺し、勢いを緩める。

 そして、サイズがぴったりな安全靴の先を、蹴るような動きで地面に刺す。

 それを繰り返して、地面まで這い上がる。

 恐る恐る、落とし穴の中を覗き込むと、剣山が光っていた。

 これは命が100個あっても足りない気がする。


 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ