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異世界転生したら魔神王だった 魔王よりヤバい魔神たちの王だけど、世界征服も世界破壊もしたくない。マジで。  作者: エディ
第1章 魔王になって世界征服も世界破壊もしたくないと言っていたら、なぜか魔神王になっていた。意味が分からん
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22 剣と魔法の世界どこ行った、ここは宇宙だぞ!

 俺は普通で ノーマルだ。


 だから宇宙空間で結界魔法を展開して、俺の周囲の空間全体を魔法の壁で覆う。

 覆った範囲が、地球1個分に匹敵しそうだが、今回は気にしないでおこう。



「水魔法・水流(ウォーター)

 その内部に、初球水魔法を使うことで水を確保。


 出てくる水の量が多くて、地上で使えば、これだけで世界が水没しちまうんじゃね?って量だ。


「雷魔法・(サンダー)

 水を確保した後、そこに初球雷魔法を使うことで、水を電気分解する。



 電気分解と言えば聞こえはいいが、地球を水没させられそうな量の水全体に、電気が流れている。

 これを電気分解と呼んでいいのだろうか?


 惑星規模の結界内を、雷が覆いつくしてるんだけど。

 もはや、天体規模の怪現象だ。



 まあ、その結果水の電気分解が終了して、宇宙空間でも無事に酸素を確保することができた。


「スーハー、やっぱり酸素を吸わないとダメだよな」


 今の俺なら、酸素なしでも問題なく生きられる気がする。

 だが、俺はまだ自分のことを人間と思いたいので、どうしても酸素を吸っておきたかった。


 これは俺の精神衛生(メンタル)のために、必要な作業なのだ。


「アハハー。主、水を電気分解したら水素ができるって知ってるー?炎魔法……」

 バカのくせに電気分解という単語を知っているとはビックリ。


 水を電気分解すると、酸素と同時に水素もできることを、あのクレトが理解していた。

 奴はバカじゃなかったのか!?



 そして現在俺は、結界で密閉した空間内にいる。

 当然、電気分解したことで、酸素と共に大量に発生した水素が、空間内に満ち溢れていた。

 そこに着火すればどうなるかなんて一目瞭然。

 中学辺りの、理科の実験でやることだな。


 ただし、中学の実験と違って、存在している水素の量が桁違いだ。



 もっとも、クレトのいいようにされるつもりなどない。


「次元魔法・転移(テレポート)

 次元魔法を用いて、結界内の大量の水素を、結界外の宇宙空間に投棄。

 その際酸素も相当量持っていかれてしまったが、防ぎようのない事態なので仕方ない。


「炎魔法・炎の閃光(フレア)

 次に炎系中位魔法のフレアを、投棄した水素に向けて使う。


 俺が振るう腕の先から炎の壁が現れ……すまん、訂正だ。

 2000キロの長さになる、ミニ太陽フレアが発生した。


 本物の太陽フレアはさらに長いのでミニと呼んだが、いずれにしても天体レベルの現象になっている。


 俺の生み出したフレアが、転移させた水素の塊を呑み込み、宇宙空間でポンと爆発した。



「アーレー、ヒィヤー、うわーん」

 爆発に巻き込まれたクレトが悲鳴を上げ、宇宙空間をクルクル回転しながら、遥か彼方へ消えていった。

 まるでギャグキャラだな。


 やつはギャグでなく、バカキャラだが。





 さて、現在俺は神化して魔神となってしまった部下連中と、第2ラウンド(せんとう)を継続中だ。


 高位魔族だった連中が魔神となってしまったため、連中の使う魔法の規模が、以前より上がっている。



「「「合体星魔法・流星雨(メテオシャワー)」」」


 部下の魔神が10体以上揃って、魔法を詠唱。

 星魔法・隕石落下(メテオ)のさらに上に存在する、流星雨(メテオシャワー)を撃ってきた。


 流星雨(メテオシャワー)は、多量の隕石を地面に落とす魔法で、早い話が『恐竜を絶滅させます』って感じの魔法だ。


 研究者たちの間では、恐竜が絶滅した主要な原因の一つに、大量の巨大隕石が地球に落下したというのがある。


 人間では扱うことのできない領域の魔法だが、そんなものを連中は平然と使用した。

 しかも10体以上の魔神が、連帯しながら使ったことで、流星雨(メテオシャワー)の威力と規模が、通常時の100倍程度に増していた。


 俺の目の前に、1000個を超える隕石が現れる。

 ひとつひとつの大きさも、10キロを超える巨大な岩塊だ。



 これを回避するのは容易だが。


「主が逃げると、後ろにある星が滅亡するぞー」

「ハハハ、これで主も一貫の終わりだな」

「まさに勝利、ビクトリー」


 星が人質に取られてるんだよ!

 流星雨(メテオシャワー)を全部潰さないと、恐竜が絶滅した時の光景が、俺たちの住んでる星で再現されてしまう。


 魔神ども、調子に乗りすぎだ。



「炎魔法・火球(ファイアボール)

 俺は星の滅亡回避のため、火球(ファイアボール)を4つほど周囲の空間に浮かべる。


 直径100キロ程度のコンパクト……とは言い辛い大きさだが、俺が使う魔法の中では、かなりマシなサイズだ。


「行け!」

 俺は作り出した火球(ファイアボール)を、流星雨(メテオシャワー)に向けて撃った。


 まあ、撃ったというか、俺が初めて魔法を使った時と同じで、火球(ファイアボール)からコロニーレーザーと言っていい、超極太光線が発射される。


 しかもこの光線、1分以上の時間にわたって、継続発射され続ける。


 極太光線が通過すると、そこにあった巨大隕石が蒸発して消滅。

 さらに、光線の発射中は角度を自由に変えられるので、発射角度をずらして、周囲にある巨大隕石を次々に薙ぎ払い、消し飛ばしていった。


「ええっ、俺らの流星雨(メテオシャワー)を初球魔法で消し飛ばすとか、主ってマジでヤバくね。ヌオッ!」


 俺を危険物扱いする魔神がいたので、その傍を極太光線で薙ぎ払っておいた。



「安心しろ、ただの威嚇射撃だ」

「余波で俺の羽が溶けてるんっすけど」

「い、1発だけなら誤射だ」


 魔神がジト目で見てくるので、俺は目を逸らした。

 命中させなきゃ大丈夫だと思ってたのに、ドウシテコウナッタ。




「隙あり―」

 なんてやってる間に、いつの間にかクレトが戻ってきた。

 こん棒片手に、俺に向かって突撃してくる。


「土魔法・石つぶて(ロックブラスト)

 俺は、土魔法で迎撃。


 石つぶて(ロックブラスト)は、人間のこぶし大の石を複数降らせる魔法だ。

 こぶし大とはいえ、そんなものが頭上から複数落ちてくれば、普通の人間なら頭蓋骨の陥没や、最悪の首の骨の骨折だってあり得る。


 もっとも俺が使った場合、複数の巨大隕石が出現し、光速の数パーセントという速さでぶっ飛んでいく。



「遅い、何の、ホッ、ハッ、ヤーッ」

 光速の数パーセントという速度にありながら、クレトは変態的な機動で、回避していく。


 とはいえ、複数なので、回避しきれない巨大隕石にクレトも巡り合ってしまう。


「この程度、そーれっ!」

 そこでクレトはこん棒を振り上げ、思い切り巨大隕石に叩きつけた。


 ドカーン。

 という感じで、巨大隕石を木っ端微塵に粉砕するクレト。

 驚くべき怪力だが、破壊したのが光速の数パーセントの速度を持つ巨大隕石だ。


「アーレー」

 破壊した際に巨大隕石の運動エネルギーが伝わり、クレトは宇宙空間を明後日の方向へ飛んでいった。

 それも光速の数パーセントの速さでだ。


 俺たちの視界から、1秒と経たずにクレトは消え去った。


 宇宙空間なので、慣性の法則が働き続ける。

 何か大きなものに激突しない限り、あの速度がいつまでも維持されるだろう。



「奴はギャグキャラに転向するつもりか?」

 視界から消え去ったクレトを見て、俺は思わず呟いてしまった。



「なあなあ、なんで俺たちが放った合体魔法より、アーヴィン様の初球魔法の方が、馬鹿みたいに威力が高いんだ?」

「魔神王だから、あれくらいできて当然なんじゃね?」

「俺たちがいなくても、アーヴィン様1人で星を壊した方が早いよな」


 そしてまたしても、魔神どもに好き勝手なことを言われる。


 大変不名誉なことだ。


「言っておくが、俺は星を壊したりしないからな!」

「でも、誤射だけで滅ぼせそうだぜ」

「ウグッ」


 魔神に釘を刺すつもりでいたら、逆に反論されてしまった。


 既に、星魔法・星の輝き(スターライト)でやらかしかけた過去があるので、言い返すことができなかった。




 お、俺は普通で、ノーマルだ……

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