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リヒトくん

「ダンジョンにひとりで?」


「おぅ! ジェイドなら絶対大丈夫だ!

(う〜ん……でも、10階層まで……って言ったら、危なくなっても無理しそうだしな……)

行けるとこまでひとりで行っておいで。

これ以上は無理だなって思ったら、絶対無理せず帰っておいで。

そこから先は、みんなで行こうな♪」


「うゎぁ……どきどきするッ!

えっと、ジョージさん、薬草とかの素材を採取してもいいの?

珍しいモノ、有るかなぁ?楽しみ♪」


「うん、たくさん取っといで。

でも、夢中になって気配察知を怠っちゃダメだよ。

敵もステルス使ったり……下層に行くほど強くなるからね、しっかり気を配るんだよ、わかったね?」


「んじゃ、行って来ますね♪」


「あぁ!ちゃんと装備は点検したかい?

いざって時に不備があったら困るからね、ホントに大丈夫かい?」


「……んもぅ、ジョージさん。恥ずかしいよ、過保護過ぎ!」


「あ……あぁ、そうだね、ごめんごめん(苦笑)

じゃあ気を付けてね♪」



るんたった〜〜と、スキップしながらダンジョンの方に向かうジェイドをハラハラしながら見送るジョージ、それを他のみんなが苦笑している。


「大丈夫よ、あの子は結構慎重だから、無茶はしないゎ」


「まぁ、大丈夫でしょ♪

しかし、採取に夢中になってもどるの忘れそうだな(笑)」


「じゃあ、我々はこの辺りを一周まわってからミナさんやアルさんのところに行くか♪

多分、今日中には戻って来ないと思うよ」


村のまわりを一周して、柵が壊れかけていたりしたところを直したりしながら外敵が居ないかも見回った。


ちょうど、アルがダンジョンから帰って来て、ジェイドが最近新しく生えてきた樹の果実を一生懸命採取してたぞと教えてくれた。

ぴょんぴょん跳び上がりながら採ってたぞ……と。


どこの階層にいたのか尋ねると、まだ2階層だとのこと。

苦笑しながらも、ホッとした。


まぁ、ジェイドは好戦的ではないからな、採取の方に夢中なんだろう……と、みんなで談笑していた。


2日目の夕方になっても、ジェイドは帰って来ない。


ちょっと心配になってきたジョージは、ダンジョンに潜っている冒険者に訊いてみる。


「あぁ、チビスケなら3階層に降りたところの壁際で薬草やら他の素材を『ひゃっほ〜〜!』とか叫びながらザクザク採ってたぜ、今朝(笑)」


「こりゃ、なかなか帰って来ないぜアイツ。

この村は一通り点検したし、近辺の村にも立ち寄ってみようか。

リーダーのアイテムボックスにも、食料やポーションは入っているんだろ?

ただ待ってるよりその方が精神的にも時間的にも有効活用だっ(笑)

さっ、さっさとまわろうぜ、リーダー」


「あぁ、そうだな。ここにいてもやきもきするだけだし、いっちょ行くか♪」


……ということで、もし自分たちが居ないまにジェイドが帰ってきたらしばらく待っているようにと、アル達や村長に伝えて近隣の村へと旅立った。


ジェイドの代わりは、チャウダーが少しだけ手伝ったが、なんとなく話が続きにくく、やっぱりジェイドがいないと淋しいねぇ〜〜と、メンバーみんなが再認識した。


3つの村の復興や要望をこなし、ジェイドの村まで戻ってきたが、まだ帰って来ないらしい。。。


「もう6日目じゃないか。

いくらなんでも遅すぎやしないか?

……もしかしたら何かあったんじゃ……」おろおろ


「いやいや、ジェイドのことだから採取に夢中になって日にちのことなんかすっかり忘れてるんじゃね?」


「まぁ、よほどの敵でないかぎり負けることはないと思うけど、採取に夢中になって食事を忘れていないか心配だな」


「きゅきゅっ!」ふぃー


「んもぅジョージ!あなたがジェイドに独りダンジョンを勧めたんでしょ?

もっと信頼したげて」


「うぅ……」しょぼ〜ん


「それにしても時間がかかってるな。

一度見に行ってみるか?」


「そうだね、ガイ!こっそり見に行くか♪」しゃき〜ん!


「じゃあ、もう夜も更けてきたし明朝行ってみましょ♪」


……ということで、明朝に備えて眠りについた。


朝食を終え、皆でダンジョンに向かって歩いていると、ダンジョンの入り口付近にジェイドの姿があった。


「「「「ジェイド〜〜!」」」」


「あっ♪みんなおはよう!

お友達を紹介するね♪ダンジョンマスターのリヒト君です♪」ひらり


「あっ、こんにちは、はじめまして。

リヒトと言います。よろしくお願いします」ぺこっ


「「「「「 …………は?………」」」」」ぼーぜん


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