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傍迷惑な人(?)違い

・採掘方法は、ジェイド個人の意見であり、その効果を保証するものではありません。


・合金の知識が皆無です。そんなもんが採掘できるか!というご意見も有るかとは思いますが、そこは生暖かくスルーをお願いします。一応名前は少し変えてます。

`


武器屋までいくと、キジたちもまだ残っていて、ジェイドの話を聞くつもりのようだ。


「ただいま♪遅くなっちゃったかな?ごめんね♪」


「いや、それは大丈夫だ。それより武器屋のじいさんらが話を聞きたいって待っているんだ」


「あ!おじいさん、僕のもあるんだけどまだいけますか?大丈夫?ここに出してイイの?」


「あぁ、此処に置いてくれて構わない。それよりもどういうわけでこれほど沢山採れたんだ?確かにダガー等よりはるかに採れるのは解るが……多すぎやしないか?」


「そんなこと無いよ?おじいさんたちがキジたちに、素手では採れないからせめて……と、ダガー等を貸してあげてたんでしょ?そのおかげで、キジたちは鉱脈をおぼろ気に感じられるようになってたんだ。そこできちんとした道具を使ったから沢山採れたんだよ♪」


「よくわからないんだが……」


「えっとね、最初から良い道具で採掘している人は、よほどの才能の持ち主じゃない限りは道具の恩恵が大きいと思うんだ。でもキジたちは、なかなか削れないダガー等で一生懸命探ってって、自然と岩肌の違和感とか鉱脈の場所なんかがわかるようになったんだと思うんだ♪」


「なるほどのう。言われてみればそうかもしれないな。普通に弟子入りすれば最初からハンマーやらピックを与えられ、鉱脈の探りかた等も教えられると、ぬるいのかもしれんの」


「じゃあこれからはオイラたちはめちゃくちゃ採れるようになるのか?」


「そんなわけ無いじゃん、道具に溺れて探索を疎かにしてたら、そのうち採れなくなるからね、精進精進!」


「わかった……ありがとうな、ジェイド」


「うん、明日からも頑張ろうね♪それから討伐依頼うけるんならちゃんと自分の実力を考えてうけないとね♪……って言われなくてもわかっているだろうけど、鉱石採取で上がったランクは討伐とは無関係だからね。気を付けて♪」


「そうだな、ランクアップしてちょっと気が大きくなっていた(笑)」



ジェイドに礼を言って帰って行ったキジたち。

くるんとジープたちの方に顔を向けたジェイドは、

「僕ね、おじいさんたちにお礼のお土産あるの♪コレ、ちょっと小さいけど装飾に使えるんじゃないかな~って思って採ってきた!ハイ、どうぞ」と青菫石やらルビー・輝陽石等を渡した。一人ひとりに全種類を渡せたのでジェイドは嬉しそうだ。


「いやいやいや!コレはいくら何でも貰うわけにはいかんがね!」


「どうして?ホントはもっと大きなのを採りたかったんだけど、小さいのしか見付からなかったの……ごめんねおじいさん」


「いや、しかし……」


「横からすみません、ジェイドは苦境に屈せず頑張ってる人や、それを応援している人に対する思い入れがとても強いんです。今回はオヤジさんたちが、スラムの子供たちに寄り添ってくれてるのを見て、何かしたいと思ったのだと……

どうかこいつの気持ちを貰ってやってくれませんか?」


「そうか。ありがとうなジェイド。遠慮なく頂いておくわ。しかしまあ……よくもこれほど見つけたもんだ」


「岩肌に触れながらコンコンやってたら、違いがわかってくるんだ♪まだそんなに経験が無いから種類までわからないけど、もうちょっとやってたらわかるようになるかも!」



そんな、今日あった出来事とかを伝えたりしたあと、店から出た。


帰宅してドアを開けた瞬間、狼がビクっとした気配があったが、気にする事もなくジェイドは突撃して首筋にぐりぐりしながら「ただいま♪」を言った。


『この度は本当に助かった。あのままではおそらくケガと疲労でもたなかったと思う、本当にありがとう』


「いえいえ、ジェイドが無理言ったんではないかと、悪かったね♪」


『いや、小僧が「ジェイド!」……ジェイドが助け出してくれてありがたいと思っている。しかし何だ?こいつの人懐っこさは!いきなり現れてこちらがキバをむいても知らん顔で足下まで来よった。危なすぎるぞ、危機感欠如しているんじゃないのか?』


「あはははは!そんなモン、こいつには無いぜ!と言いたいがな、誰よりも人の悪意や殺意に敏感だからさ♪どんなに怒鳴っていてもソコに悪意がなければ気にしないさ。反対に、ニコニコしてても悪意があればちゃんと見抜くぜ♪」


『むぅ……そういうものなのか?』


「それより、何故理不尽に襲われたのかを教えてやったらどうだ?リーダー」


「そうだな、ガイ。実はギルドで聞いた話なんだが、此処から街道沿いに少し行った辺りで、緑色の狼にキャラバン隊が何組も襲われていて、討伐依頼が出てるらしいんだ。護衛の傭兵達も敵わなかったらしい。喉元だけが白い毛並みらしいんだが、キミの知り合いにそんな狼はいないかい?」


『もしかすると俺より青みがかった緑色のヤツのことではないか?俺のいた丘よりまだ向こうにある林の中で、魔族らしい風貌の男と話をしてたな。

耳も尻尾もへたっていたから相手の方が強いんだろうと思うぞ。もうひと月程も前だがな』


「ソレだな。う~ん、魔族が絡んでるのか。みんな、明日探しに行くぞ。とりあえず一番にその林の辺りを探索するか!」


「ジョージさん、何か用意しとくモノってあるの?傍迷惑な人(?)違いをたださなくちゃ、狼さんが困るものね♪」


「ジェイドは採掘の依頼を頑張れ。狼くんはここでお留守番な♪」


『いやしかし、そいつのせいで俺がこんな目に遭ってるのに!ひと言言ってやりたい』


「キミは銀髪混じりの若草色で、よく見れば全然違う色だが、パニックに陥っている冒険者には区別がつかずにキミに攻撃してしまうかもしれないからね。出来たらここで待ってて欲しいな♪」


『ぬぅ……』


「ここは我慢だよ♪僕だって行きたいけど我慢するの」


「魔族絡みだと、強化や洗脳の危険性もあるからね、ジェイドは彼の看病とクエストをお願いするね♪魔族も参戦するとちょっと危ないかもしれないし」


「もう!ホントにみんな過保護!僕だって男の子だよね!」


「「「そうだね~♪」」」ぽふぽふ


「………ジト~~~」


「口で言うな!(笑)」



翌日、ケガは治っているものの長期にわたるストレスや疲労でまだまだ本調子でない狼を残して行くのを躊躇うジェイド。

『誰もおらん方がゆっくり休めるから、言われた通りにクエストうけてこい!』と叱咤され、とぼとぼとギルドに向かった。


「あら、おはようございます、ジェイドくん。なんだか今日は元気が無いわね、どうしたの?」


「みんなが過保護過ぎて……」


「まぁ!うふふ♪そういえば昨日も昼過ぎからここでずっとイライラしながらジェイドくんの帰りを待ってたわね♪」


「きっとなかなかFランクから脱却できないからなんだと思う……。よし!頑張ってたくさん依頼うけて早くEランクに上がるぞ!」


「!……ジェイドくん、ごめんなさい!昨日の納品があまりにすごくてカードに実績入力するのを忘れていたわ!カードお願いできるかしら?」


「あっハイ、どうぞ」


「これでOKね♪ホントにごめんなさいね。今日からジェイドくんはDランクね♪」


「なんで!?だって僕、昨日初めて依頼うけたんだよ、そんなのおかしいじゃない?Eランクでお願いします!」


「あのね、あの青菫石だけでもすごいことなんだから、2ランク上がることもあるのよ?」


「……アレはたまたま採れただけなんだもの、実力じゃないから!それで上がるなんて納得できないよ、僕」


「アシナガのジェイドくんかい?イイコト言うね。一歩一歩、着実に実力にあったランクにしなきゃな、よく言った!

要望に応えてランク直してやりなッ。最近はBランクやCランクになったとたんに横柄な態度になるヤツが多くてやってられんぜ」


「おじさん、ありがとう!自分の身の丈に合わないランクはダメだよね♪僕、毎日頑張って実力つけます!」


「おう!頑張って来いよ。ところで、頼みがあるんだが……今日さぁ、出来るだけアルミニューム採って来てくんない?」


「僕、そのアルミニュームっての知らないんです。見本ありますか?」


「コレなんだが……。出来たら頼むわ!」


謎の男性(ギルド長)と話をしていたらキジたちもやって来た。


「おはよう、みんな!今日は別々の場所でやろうね♪」


「おはよう。どうして?オイラたち何かジェイドの気に障るような事したんだろうか?」


「違う違う♪僕と一緒だと『自分の力で出来た』ってのに疑いを持つでしょ?だから離れたところでお互い頑張ろうよ♪

でも道具に頼らず、今までみたいにきちんと探索してやってね。精進だよ♪」


みんなで、えいえいお~をしながら洞窟に向かった。


「そういやアイツらも昨日大量に採れてランクアップしたんだって?なかなかやるなぁ」


「うふふ、ジェイドくんの奇妙な呪文のおかげだと言ってましたよ。どんな呪文かちょっと興味ありますね♪」


「ははっ、だから今日は別々って言ったのか。天狗になられても困るがいつまでも自信が無いのも困りものだからな!」



昨日に採掘した場所より更に奥に入って行くと、何となくアルミニュームらしき気配を感じた。


「よし、この辺りで探ってみるか♪」


『アルミニューム』は語呂が悪いらしく『アルミさん』に替えて唄い、どんどん採掘していく。


この辺にもなると、魔物も出て来て背後からジェイドを襲おうと忍び寄ってくる。

が、ジェイドにその爪が当たることもなく、反対に眉間に矢が刺さって絶命していった。


チラッとその魔物を見て「わぉ!なんだか一角マーラに似てる♪でも角じゃなくて爪が発達してるのかぁ。棲む場所によって独自に進化するのかな?」と、興味津々。

帰ったらセシルさんに聞いて見よう!と言いながら収納していった。


「う~ん……このアルミニュームっての比重が軽いんだね、100Kgにもなると、めっちゃ多い。とりあえずあと少しで200Kgになるから一度戻ってどれぐらい必要か聞いて見ようっと!」


アルミニューム200Kgの他にもアメジストやサファイア等も大量に採れ、ナックルマーラも27頭も仕留めた。


ギルドに戻り「お姉さん、さっきのおじさんどこにいるか知りませんか?アルミニューム、どれぐらい必要なのか聞くの忘れたから、一度戻って来ました♪」と伝えると、すぐに呼んでくれた。


「おかえりジェイドくん。無理を頼んで悪かったね。採れた分だけでいいから納品してくれるかい?」


「ただいまです。1人でだから、200Kgしか無いけど、それで大丈夫ですか?あと、魔物の解体もお願いしたいです♪」


「200Kg!……をこの短時間で採って来たのか!すごいなジェイドくん。で、魔物は何なんだ?モウルのモグちゃんか?」


「モグちゃん(笑)それってこのくらいの大きさの、穴から顔だしてくる子かな?あの子たちは、僕が採掘しているところを興味津々って感じで見てただけだから。そうじゃなくて、名前は知らないんだけど、一角マーラみたいで角じゃなくて爪があるやつ!」


「ナックルマーラが出たのか!?大丈夫なのか?ケガはないか?」


「え?うん、大丈夫です。どこに出したらいいですか?」


解体場に連れて行ってもらい、眉間に矢が刺さったままのナックルマーラを27頭出すと、ギルド長が固まった。


「コレ……全部一撃じゃないか!それにこの数、よくケガもしないでやっつけられたなぁ」


「だってこの子たち『ヒャッハー状態』で襲ってくるんだもん、気配まるわかり。戦闘狂なのかしら?」


「くくくッ。普通はその、ヒャッハー状態で来られたら、パーティーでもパニックになるのに単独でそれは無いわぁ~♪ナックルマーラが可哀想!あはははは」


「もうちょっとこの子たちも戦術考えなくちゃネ♪」


「あはははは!ヒィ~ヒィ~、ジェイドが師匠になってやったらどうだ?」


「もう!笑い過ぎですよ♪」


「しかしコイツらこれでもE寄りのDランクなんだぜ。集団となると、限りなくCランクに近いんだが……」


「強さの基準はわからないけど、この子たちは攻撃が直線的だよね?狼さんたちみたいなチームワークが無いから簡単にやられちゃうんだと思います」


「ふふん、そういう事がきちんとわかっているなら、一挙にCランクに上げてもいいかもしれないな」


「嫌ですよ!みんな、薬草採取したりゴブリン討伐したりしながら、地形や生態・習性なんかを地道に覚えて実力つけていくんだから。

そんな風に楽にランクアップしたら、気が付けば『人生終了のお知らせ』を貰いそうで怖いです!」


「お前、小さいのに偉いなぁ~♪他の冒険者に聞かせてやりたいぜ」


「……小さくないもん」ぽろぽろぽろ


「お?お?お?いやいや違うぞジェイド!背の話じゃなく年齢の事だからな!大人になってもそういう事が理解出来ずにムダに命を落とすヤツが多くてな、その愚痴だ!

え~と、そうだ!腹減ってないか?おごってやるから何か食いに行こう♪」



「やったぁ~♪ご馳走になります!」


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