トミー3才
初めての投稿で、機能などがよくわかってません。
よろしくご了承下さいませ。
3才の誕生日、午前11時23分……
パズルで遊んでたら、突然前世の記憶がよみがえった。
『ふぃ~! こういうのって、日付が変わった瞬間かと思ってたけど、産まれた時間なのか……』
『ん~っと、3才までの記憶は……
パパがアラン=ホーミッド、役場のちょい偉いさん。
ママはキャシィ、祖父母と食堂を経営してる。
7つ上の兄さんがジミー、4つ上の兄さんがサム……
そして、僕はトミー!』
『お腹すいてきたナ、サムは……っと。 あっ!居た』
「サムにぃたん、お腹しゅきました!」
「おや?トミー、もうそんな時間か。 じゃあ食堂に行こう」
「あいっ! お手伝いしゅるでしゅ!」
歩いて5分ほどのところにある食堂に着くと、だいぶ混雑もおさまっていて
馴染みのお客さんから声をかけられる。
「おぅ!チビッ子ども、今日も可愛いナ」
「いらっしゃいま~せぇ、おにぃたんいつもありがとうございましゅ。僕、今からご飯食べましゅ!」
「そうかそうか、たくさん食べるんだよ。 早く大きくなって冒険者になれよ、待ってるからな!」
「冒険者でしゅか~~あぃっ!わかりまちた!」
「もぉ~~! 最近は魔物も多くて物騒なんだから!
息子たちに変なこと吹き込まないでねっ!」
「おぉ!怖ぇえ。まぁ確かに最近はこのあたりでも魔物をよく見かけるからなぁ、チビッ子ども、あぶねぇから勝手に村の外に出ちゃダメだぞ?」
「はぁい。 じぃちゃ、ばぁちゃ、ご飯くださいナ」
「よっしゃ! 今日はコックウがたくさん手に入ったからの。
コックウの照り焼きじゃ」
「やったぁ! サムにぃたん、照り焼き照り焼き!」
「ふふっ、トミーはホントに照り焼き好きだなぁ」
もきゅもきゅと照り焼きを口に放り込み、記憶のすり合わせをする。
父親が言っていた、草食魔物の増加。
村人の怪我人の増加。
行商人からの商品の値段の高騰。etc
この村はまだ被害が出ていないが、少し離れた村では住民たちが肉食魔物に襲われたりすることもあるらしい。
もちろん、草食魔物だって危険だ。
例えば、牛型の魔物は、はむはむと平和そうに草を食んでるし近づいても急な動きをしたり、敵意を見せなければとてもおとなしい。
むしろ無視されている。
しかし仲間が襲われたりしたら、あの重量と大きなツノで、獰猛な狼種や熊種でも倒してしまうので侮る事は危険だ。
帰ったらちょっとアイテムボックスの中身を確認しなくてはならないなと思いつつ、食事を終えた。
「さてと…… 生まれ変わって初めての魔法か(笑)
【アイテムボックス】」
数えきれないほどの武器防具・鉱石・宝石……
魔物に獣の牙・骨・肉・皮革……解体前のもの
各種薬草類やハーブに木の実・果物
「こりゃまた…… 前世と前々世(?)のアイテムでいっぱいだな。
明日から3才児でも集められる素材を拾いまくるゾッ」
そして記憶が戻った初めての夜、過去の夢を見る。