化け物との出会い
「missionスタート!」
俺の声は届かず死の戦いが始まった
「うおぉぉぁぁぁ!」
みんな鬼のような目をして殴り合う
角で泣いているものもいる
「あんた私の彼氏でしょ!私のために死になさいよ!」
「あぁ!?お前みたいなブスのために死ねるかっての!!」
醜い言い争いまで始まる
俺はどうすればいい。何をすればいい
考える度に(死)という言葉が脳裏をよぎる
その時、頭に何かあたった
「っ…!」
そこには1人の男が立っていた
「へへっ。お前の鍵をもらうぜ!」
「や…やめろ!」
そんな言葉に耳を傾けるはずもなく俺はあっけなく鍵を取られた
「ったく。無駄な抵抗すんじゃねぇよ」
俺は鍵を取られてしまった。幸いまだ使う様子はみられない。しかしどうするこの状況
どうやって鍵を取り返す 俺には人を殺せない
どうするどうするどうするどうするどうする
どうする!!
「みんなやめろおぉぉぉぉ!」
とっさに口に出してしまった。何をしてるんだ俺は
みんな殴り合うのをやめてこちらに注目する
「もっと……別の方法を考えよう」
絞り出してでた結果がこの言葉だ。
「あぁ?」
さきほど俺の鍵を奪ったやつが近づいてくる
「ふざっけんなよ!?これは殺し合いなんだぜ?弱いものは死に、強いものが生きる!そうだろう!?」
言っていることは正論かもしれない。それでも俺は諦めきれない
「まだわからねぇだろ…」
俺は完全にあいつの怒りに触れたようだ
「はぁぁ!?」
男は俺を蹴る。殴る。
しばらく殴られた。しかしまだ生きている
「ちっ…あーあ。興ざめしちまったじゃねぇか。もうお前死ねよ。」
先程の鍵を使う気だ。俺は完全に死ぬ覚悟をしていた
「あぁ…これが死ぬ瞬間か…」
(グサッ…)
なにか刺さる音が聞こえる
「て、てめぇ…!」
男の背中には刃物がささっている。刺したのは満。いつも物静かでクラスでも浮いていた
「先にてめぇから死にたいのか?あぁ?」
「やれるもんならやってみろよ」
嫌味をいうような笑顔で彼はいう
「おらぁ!」
男のパンチ、蹴りは華麗な動きでかわされる
「なんだ…こんなもんか…」
「バケモンかよ…」
男は疲れたようで、膝をついた
「ねぇ…君もう死になよ」
そういい、背中の刃物を心臓に刺した
「ぐはっ…」
男は倒れた。しかし、これは俺の寿命が少し伸びただけにすぎない。満が鍵を使用するかもしれない。
「ふん…」
そう一言はなち満は鍵を拾う
(あぁ…やっぱり使われるのか…)
そう思いながらそれを眺めていた
(チャリン)
目の前に鍵がある
なんだ?間違って落としたのか?
「なんのつもりだ?満」
「こんな絶望した状況の中、みんなで生き残ろうと思った君に興味がわいた…
君は僕が殺す。ここでは殺させない」
そういう彼の背中はまさに化け物だった…
どうやら俺は助かったらしい
しかし、まだ鍵の攻略法が見つからない
どうすれば……
タイムリミット 2時間と15分
to be continue…
このゲームに攻略法はあるのか…