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おまけ 2 未来ちゃん視点

未来ちゃんと柚樹君の話です。

その日、食堂に行くと柚樹が先に来ていてパソコンをいじっていた。

いつもと変わらない風景になりつつある。

柚樹は真剣な顔でパソコンに向き合っているから、私は気付かれないように迎えの席に座りスマホをいじるふりをして柚樹の顔を盗み見て居た。



暫くすると柚樹はようやく私に気がついて子供のようにふくれて見せた。


「未来ちゃん!来たなら声かけてよ!二人っきりの大事な時間を無駄にしちゃったじゃんかよ~!」


私は真剣な顔の柚樹を堪能したから有意義だったよ!とは言えない。


「黙ってろ。」

「ぶー!」


ふくれて口を尖らせていた柚樹は思い付いたように言った。


「未来ちゃん!ハグしても良い?」

「駄目だ!」


柚樹は時々思い出したように私に触りたがる。


「嫌な事あった時は未来ちゃんとハグすると全部どうでもよく思えちゃうんだよ!ね、ちょっとだけ!駄目?」

「駄目だ!」

「速答って傷付くんだけど!」


柚樹は少し黙るとまた、何かを思い出したようにニヤリと笑って言った。


「じゃあさ!未来ちゃん僕の彼女になってよ!」

「良いよ。」

「………へ?」


私は携帯から目をそらさずに軽く返した。


「え?未来ちゃん?あの………え?」

「なんだ?冗談なら無しで良いぞ。」


私が携帯の画面を見たままなせいで柚樹は混乱しているようだった。


「………未来ちゃん!ごめん!」


柚樹の言葉に心臓が止まりそうなほどのショックをうけたが、私の表情は変わらなかった。


「うぁぁぁ!未来ちゃん仕切り直させて!ちゃんと真面目にロマンチックに思い出に残るような告白するから!今の無し!冗談めかした告白なんて最低だよね!ごめんなさい!うぁぁぁ僕のアホ~!」


柚樹は頭を抱えて椅子の上で体育座りのようになっている。

私は安心からかクスクス笑ってしまった。


「ちょっと!未来ちゃん!笑うとこじゃないからね!」

「笑うとこだろ?………別に仕切り直さなくて良いよ。」

「ダメダメ!僕は未来ちゃんが大好きなの!半端なことしたくないんだよ!数分前の自分を殴ってやりたい~!」


柚樹の反応は全力の好きの現れなんだと解って嬉しかった。


「柚樹………本当に仕切り直さなくて良いよ。」

「未来ちゃん!僕の本気を疑ってるでしょ!」


じと目の柚樹に睨まれて私は笑顔を作った。


「疑ってねえよ!むしろ告白されて私が軽く返したら柚樹はどんな反応するのか楽しみで、言ってくるのまってたんだから。」

「………え?………じゃあ、OK出したのは冗談?」


柚樹の顔が青くなるのが解って驚いた。


「う、うん、だよね………ヤバイ泣きそうかも………」

「ゆ、柚樹?あの、ごめんな!別に冗談じゃなくてだな………」


かなり落ち込んでしまった柚樹。

悪いことをしてしまった。

私は柚樹の隣に異動すると机に突っ伏して凹みまくっている柚樹を見上げるようにしゃがんだ。


「柚樹。」


柚樹が私の方を向くと私はそのまま柚樹の胸ぐらをつかんで、引き寄せた。

驚いた顔の柚樹の唇に自分のを重ねる。

少しだけついばむようにキスをしてから柚樹の胸ぐらから手をはなした。

ゆっくりとはなれる唇。

柚樹は真っ赤な顔をして呆然としていた。


「お前は私のものだ。文句は言うな!解ったか?」


柚樹はさらに耳まで真っ赤になってコクコクと必死に頷いた。


「未来ちゃんに柚君何してるの?」


そこになにも知らない麗が現れて柚樹はビクッと肩を跳ね上げた。


「何って、」

「うぁぁぁ!」


柚樹は可愛く取り乱した!

私はその反応が可愛くてクスクス笑ってしまった。


後々、一連の写メを日和に納めてられていた事が発覚してひと悶着あるのだが思いだしたくもない。

日和のお陰で上手くいったとは言え、それとこれとじゃ話が違うわけだ。

とりあえず日和には感謝しているが、副会長と日和のイチャイチャしてる写真をとって返り討ちにするのが今の私と柚樹の目標になったのは、言うまでもないのだった。



end

こんな感じになりました。

モエモエしてもらえましたか?


なんか、二人はこんな感じになりそうな気がします。


未来ちゃん格好いい!


本当に今までお付き合いありがとうございました。

このお話で私の中にあるストーリーは終わりです。


リクエストの兄目線の話は浮かんで居ません!

ごめんなさい。

思い浮かんだらupしたいって思ってます。

とりあえず完結です!

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