コスプレ
息子と娘と妖怪ウォッチのゲームをしています!
旦那様にあきれられてます。
秋ちゃんに案内されたのは線路の真横にある家だった。
呼び鈴を鳴らすと綺麗な女の人が出てきた。
「秋ちゃんおかえり~!………美少女!誰その子!」
「潤子さんただいま~!こちらは友達のヒヨリンです!」
「可愛い!ヒヨリン!上がって上がって!」
綺麗な女の人は潤子さんと言うらしかった。
潤子さんは綺麗なショートボブの黒髪で少したれ目がちな優しそうな美人さんだった。
秋ちゃんに手を引かれて案内された部屋は凄かった!
武器やら衣装やらがたくさんあって凄まじかった!
「ヒヨリンはこれなんてどう?」
「良いですね~ヒヨリン胸でかいからなかなかセクシーになりますよ!」
「………え?コスプレってメイド服とかナース服とかじゃないの?」
私の呟きに秋ちゃんがニヤリと笑った。
「コスプレだよ!」
「が、ガチなの来たーーーーーー!」
「私を誰だと思ってるの?アキバカルチャー大好きな秋ちゃんだよ!秋ちゃんの秋は秋葉原の秋だよ!」
「!?………そうだね!秋葉原の"あき"は秋ちゃんの"秋"だね!」
秋ちゃんが嬉しそうに笑うからつられて笑ってしまった。
その後で潤子さんと秋ちゃんに無理矢理、某アニメのバトルスーツを着せられ泣きたくなった。
しばらく秋ちゃんの私に着てほしいって言っていた衣装を着てみたり化粧をされたり、かつらをかぶせられたりして過ごした。
その時、ドアをノックする音が響いた。
「靴あったけど秋来てるの?」
男の人の声に秋ちゃんがドアを開けた。
「おかえりなさい!三木谷先輩!」
「………ただいま………何で悪魔の部屋に居るの?」
「ああ、皆でコスプレごっこしてたの!紹介するね!私の親友のヒヨリン!」
秋ちゃんは私の方を指差して言った。
男の人は驚いた顔をして言った。
「クオリティ高!」
「ヒヨリン!この人が私の彼氏の三木谷先輩です。」
「あ、こんな格好ですみません。はじめまして!」
「はじめまして!写メ撮って良いですか?」
なんだろうか?秋ちゃんの彼氏だけあって秋ちゃんと同じオーラが見える気がする。
三木谷先輩の写メ発言のせいで写メの撮影会になってしまったのは言うまでもないだろう。
撮影会が終わり、最後に三木谷先輩にライトノベルを3冊借りた。
返すのは秋ちゃんに渡せば良いって言われたから気がねなく借りる事が出来た。
はっきり言って、面白い!
その日私は家に帰ってから読みはじめて、誰かの情報や兄の事や雪兎さんの事を考える事なく一心不乱に借りてきた本を読みふけった。
気が付いたら外は明るくなっていて徹夜してしまった事に気が付いた。
ライトノベル!良いかも!
私が雪兎さんのお見合い云々にかかわるのは、いけないことだ!
雪兎さんの幸せを考えるなら、元婚約者は出る幕ではない!
また秋ちゃんに頼んで本を貸してもらおう!
私はストーカーにならないためのアイテムにライトノベルを手に入れたのだった!
喉がなおりません。




