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ブー、ブー、ブー、ブー……

ポケットの中のスマホがバイブっています。

着信画面には【たいちゃん】の文字。

ええ、兄です。

無視をきめこむと、今度はメールの着信を教えるバイブがポケットの中で震えています。


「面倒くさい」


思わず呟いてしまいました。

すみません。


メールを確認します。

ラインはしません。

えっ?何でかって?

だって既読って出るせいで兄が面倒くさいからに決まっているでしょ!


【何で電話出てくんないの?】

【誰か男と一緒じゃないよな?】

【心配なんだよ!】

【迎えに行って良いかな?一緒に帰ろう!】


お前は束縛の激しい私の彼氏か?

そんな彼氏いらん!


【たいちゃん。こっち来たら殺す。】


メールを返すと、数秒で返事が来た。


【駄目?】


お前は私の彼女か?


【嫌いになる。】

【ごめんなさい。もう、言わないから嫌いにならないで!】


兄がこんなにシスコンになったのは、両親が別れて離れて暮らすようになってからだ。

私が苦労していると勝手に思っている。

残念ながら私には庶民の暮らしの方がしょうに合っていた。

母親が医者だから、金銭的にも不自由がなかったってのもある。

養育費だっていってお父さんがかなりの額を仕送りしてくれたのもある。

全額貯金しているのはお母さんと私二人だけの秘密だ。

お父さんとお母さんが別れたのも嫌いになったからではなく、お母さんが仕事をしたいと言いお父さんはそれを許したのだけど親戚がそれを許さなかった。

お父さんはお母さんがそんな親戚に苛められるのが耐えられなかった。

だから、二人は別れた。

仕事しなければ良いんじゃないんだよ!

お父さんは海外とか、いろいろな所に行ってあまり家に居ないってのもあったから日本に帰ってきた時だけ恋人どうしの様にイチャイチャするんだって。

お父さんは親戚からお母さんを守りたかったんだよ。

兄は跡継ぎだから、あの家に居ないといけない。

私はお母さんが寂しくないようについていった。

兄は私と離れたくなかったようだ。

私は距離をおきたかった。

まさか、こんなに面倒くさくなるなんて思ってなかったんだよ。

シスコンって………

自分がこんなめにあうなんて思ってなかった。


【大丈夫。大好きだよ。】


私も兄を甘やかしてしまうのもいけないのだと思う。

だって、兄なんだ。

ずっと一緒に暮らしていた優しくて大好きな兄なんだ。

ウザいけど………大好きなんだ。


【うん。俺も大好き。】


やっぱり兄は私の彼氏か?

ちょっと心配になる今日このごろだ。

誤字だらけだったらごめんなさい。


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