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居候日記  作者: narrow
48/95

続き 5

   ◆

 それからというもの、ミッチーは完全なる零の子分となり、アタマが上がらなくなったのだった。

 「おいミッチー、あそこにいる金髪に向かって○モ野郎って言って来いよ。面白いぞ。」

 「えー、やだよ、あれオトナじゃん、怖いよ。」

 零が指差した金髪男を見て、ミッチーは泣きそうな顔をした。

 「ああ、きっと怖いだろうな。そうか、嫌か。ふぅん…」

 零が目を細めると、ミッチーはびくっとして前言を撤回する。

 「ぃ、イヤじゃないよ、やっぱ…行ってくる。」

 渋々。

 「くっくっく、お前、やっぱシンユー。」

 機嫌よく零が笑うと、ミッチーは気を取り直してうん、と笑顔を見せた。

 親友、の響きが嬉しいらしい。

 ミッチーが走っていき、少し離れたところに居たその金髪に、例の言葉を浴びせる。

 少し間をおいて、ミッチーがこちらに逃げてくると、すぐに零も見つかった。

 金髪が、走ってくる。

 「じゃあなミッチー!また今度だ!」

 叫びながら零はミッチーを置いて走り出した。

 「えー?!ズルいよ、なゆー!!」

 「またなぁ!ははは!あははは!」

 金髪はミッチーに目もくれず、笑いながら走る零を追いかけた。

 「れーぃ!待てぇええ!バレてんだからねええええ!レイちゃんに言いつけるぞぉー!」

 言うまでも無く、金髪とはスズキだ。

 「ははは!零って誰だよ、俺は なゆた だ!はははは、ははははは!」

 楽しそうな笑い声が、スズキの怒声と共に遠ざかって行った。

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