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新しい物語  作者: 熊さん
第一章:佐久平への統治
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探索

探索



代官は、ふと自分に戻ると、山の民の話を思い出していた。


近畿圏は、山の大巫女の筋があって、山の民とは仲良くしていたはずだと思い始めていた。


兵のひとりを呼び出し、命令する


「山の民を捕まえて、話がしたい。頼めるか?」


兵は、山の民といっても平民だろう。

何も出来ないはずだから、4、5人連れて行って、捕まえてきます。

と、我々は戦う兵ですよ。捕まえるのは、楽だと思います。


「そうか、やってくれるか。頼む」


兵は大きく頷き、出て行った。


一方、山彦が、婆様と話していた。


「山彦よ、戦うなよ」


何故だ、蹴散らしたら良いじゃないかと、山彦は訴える。


「来たものと戦ったらキリがなくなる。良いか、戦うな」


山彦は、確かにキリがなくなるという言葉にハッと気が付き、頷いた。


集落の皆を集めて、話した。


「婆様が戦うなという。俺も戦うのはキリがなくなると思う。だから、見張り役のものは、新たな道を作り、惑わすんだ。他の者は、壁に土を塗り、落ち葉を貼り付けろ」


皆は、それぞれ、動き出した。

道を作るものは、獣道を利用して、葉や木をきり倒して、土をならして、別の道を作る。谷底だったり、違う方向へ導いたりの道だった。


土壁は、湧水や川の水を使い小屋の壁に土を塗り、落ち葉を被せた。

良いカモフラージュが出来た。


その頃、兵へ4、5人を連れて、縄文の森へ入ろうとしていた。

出来た新たな罠の道に立って、待っていた。

簡単に誘われ、兵は苛立っていた。


戦えば勝てる。


彼らが準備をしているとは思わなかった。

彼らの小屋まで辿り着ける者は居なかった。


夕方になっても道が分からなくなる。


兵は暗くなると、山を降りた。


縄文の森の冬はもうすぐ来る。


兵は代官に報告した。


「縄文の森は、簡単には入れません」


「何故じゃ」


道がないんです。行けども、道が塞がっていて、集落も見れませんでした。

もっと深く入るには、何日か必要です。と、悔しそうに兵が答える。


「もうすぐ雪が降る。早めにな」


兵は、山の民などほっとけば良いと感じていたが、代官の命令なので、大きく頷いた。


その夜の月は高く、満月だった。


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