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新しい物語  作者: 熊さん
豪族の種
14/14

近畿圏の動き

近畿圏の動き



春になり、穏やかな日が続いていた。

馬が群れになって駆けていた。

3年経って、こちらにも変化が生まれていた。


馬飼が来ていた。


馬が過ごす小屋も用意され、本格的に放牧が始まったていた。


馬の様子を見ながら、山彦がカンタを紹介してもらった集落に来ていた。

ここは、屋敷から近く、兵達の裏切りには関わっていなさそうであった。


情報のやり取りも進めていて、山彦のは都合のよい集落であった。


「長、今年もよろしくな。」


春になって初めての訪問だった。


「山彦か、よろしくな、カンタは大丈夫か?兵が裏切ったようだ。あっちの集に館を作って、直接、兵が治めてる集落になっちまった」


「騒がしいな、そうなのか。ところで、長は、屋敷に来た新しい女のことは分かるか?」


「あれは、後妻だと言うことだ。美和様というらしい。ご挨拶に行った時紹介された。」


山彦は、良い情報をもらったと感じた。


それにしても兵達の動きも早い。

どうなるんだ。

兵の動きは、裏切りとは違うかも知れない。


近畿圏から来た女は、美和という。

代官は、美和と話していた。


「美和、片田舎に連れてこられ、不自由させて申し訳ない、機嫌はどうだ。」


「代官様、覚悟してきたので大丈夫です。」


「代官様は、ないだろう。お主は妻なのだ」


「あら、失礼しました、これからは旦那様と及びいたしますね」


しらっとしている。

何か、とても位の高い身分なのだろうか。堂々としている。

動きに空きかない。


代官が続けた。


「兵達は新たな領地を治め始めたようです。佐久平は、広いですから、彼らの力も必要ですから」


「旦那様は、欲がないのですね。」


ホッホッホッっと手で口を押さえ、笑っていた。


山彦は、婆様といた。


「婆様、屋敷に来た近畿圏の女は、美和という代官の後妻らしい。それと、兵達の動きが早い、やはりただの裏切りではないかもな、婆様のいう通りだな」


「動きが速いのは、最初からのことなのだろう。血の気の強い奴らで、裏切りと感じておったが、やはり近畿圏のやり方なんだろう」


これで決まりだ。近畿圏は、確実に佐久平に、広がってくる。


縄文の森では、早速森を深く移動することを優先することにした。

前にあった場所を隠し、小屋は奥へと移っていく。


婆様の穴はふつうの人間には、見つからない。


夏までには、小屋の移動が完成した。


山彦は、大きなため息を吐き出し、空を見上げた。


森から見る佐久平には、馬が駆けていた。景色が変わっていたことに気が付いた。

これが近畿圏が来るっていうことか。


山彦は馬の走りを睨見つけていた。


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