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亜殺  作者: 怪我大魂
第1章 「幾つもの亜人と共鳴と」
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第三話「PAEとAEO」

俺達は飯岡と柳沢の案内の元、山奥へと入る…するとそこには…大きな切り株しかなかった。

おいおい、道も覚えていないのかよ。

俺が溜め息を吐くと…飯岡と柳沢も同様に溜め息を吐く。


「日本政府からすれば敵な組織が『入口です!』なんて簡単に見つかるところにあればお陀仏なんだよ。」


そう言う柳沢は切り株の横に生えた小さい枝を引く。

すると、切り株の中央にタッチパネルが現れる。そこから飯岡がタッチパネルを素早く押すと…ゴゴゴゴと切り株が四つに別れ、四方に散る…すると、底から近未来な扉が現れた。

最新の技術半端ねぇ…

俺が感心していると六花が俺の手を掴む。 


「行こう、渡…」


六花は息を呑む。緊張しているな…

俺は六花の手を握る。


「大丈夫だ、六花…何があってもお前を守る。」


俺達は扉を潜る…

組織の中に入ると…様々な人間…亜人が俺達を警戒し、見つめてくる。 


「まぁ、来たばっかはそういうもんだよな。」


柳沢は申し訳なさそうに俺の方を見る。

まぁ、いきなり新規さんが来るんだ…警戒はするよな…


「そういや、名前は聞いていなかったな…名前は?」


「俺は一式渡…こっちはーー」


飯岡の質問に答えようとした…その時だった…二人が突然俺に武器を向ける。


「なんの真似だ?」


俺は手を上げ、二人を睨む。

すると、柳沢が訳を話してくれた。


「実は…お前の家族はな。」



その頃、亜人撲滅組織…通称AEOの会議室…

重苦しい雰囲気を醸し出す一人の男性がいた。


「クロウ…結果は本当なんだな…」


クロウ…そう呼ばれる彼女はペストマスクを着けた少女だった。


「はい、あの覚醒を使いこなされたら私でも勝てません。故に早期に叩き潰す必要がございます。」


クロウは淡々と事実を伝える…


「だから、あれ程むやみやたらに亜人化なんてさせたくなかったんだ。上層部のくそったれめ…PAEを潰せないからって…」


「古屋様、あまり上層部の文句は宜しくないかと…」


古屋敦…AEOの幹部。眼帯を着けた筋骨隆々の男…髪は白くなりかけており、初老入りたてくらいな見た目だ。


「古屋様、私は引き続き、特殊個体『Χ(カイ)』の調査を続け、狩れそうなら狩ります。では、私はこれで…」


そう言い、クロウが下がろうとした…その時だった。


「古屋様、すみません。兄の引き付けに失敗しました。」


一人の少女が中に入ってくる…

クロウは警戒を最大限にまで上げた…理由は背後を取られたことに気付かなかったから…


「来たか…Φ(ファイ)…いや、一式若葉…」


そう、亜人撲滅組織の幹部のところまで来たのは一式若葉…一式渡の妹だ。


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