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第三話

「おはようー!」

 ミズキの元気な声が響く。まだ寝ぼけているサキ以外は同じく朝の挨拶を返した。昨晩の夕飯の残りを朝食として食べ、昨日話した、これからレマが生活していくために必要な家具作りが始まった。オーリエは家の掃除と昼食の用意、シアンとサキは将来の木材調達のために木の伐採に、製作はその他の二人、レマにミズキがすることになった。家の裏手にある屋根が付いただけの作業場で二人は、まず、椅子作りから取り掛かった。ベッドが無ければ一緒に寝ればいいが、椅子が無かったら誰かの膝の上で食事をしなければならない。そういうミズキに考え方によって。

 椅子は釘を一切使わない設計で作る。森の中では木材は手軽に調達できるが、釘はそうはいかないという事情のためである。設計図を広げてミズキは作り方の説明を始めた。最初は門外漢のレマには何を描いているのか分からなかったが、ミズキの説明によってようやく概要が分かった。

「木組みっていうんだよー」

 街へ買い物に行ったうちの一人、アイというものが、前世に住んでいた国の伝統工法を活用し設計したらしい。アイが来る以前と後で家具の出来栄えが全く別物になったとミズキは言った。

「アイちゃんは凄いんだよー。頭が良くて、色んな事を知ってて、手先も器用だしー。ちょっとキョドる時もあるけど、そこもまた可愛いんだよねー」

 そう言いながらミズキはのこぎりを手際よく引いていく。小気味よい一定のリズムでのこぎりが引かれるたびにおがくずが地面に降り注いでいき、更にのこぎりが木材に食い込んでいく。そうして木材の端まで歯が到達した辺りでミズキがのこぎりを一気に引くと、木材の綺麗な断面が現れた。

「次はレマちゃんの番ねー」

 そう言われレマはのこぎりを渡された。レマは設計図通りに木材に書かれた線に沿って歯をあて、引いていった。しかし、ミズキのようにスムーズにはいかず、歯が引っ掛かり、ぎこちない動きになった。初めての経験という訳では無いが、なかなかうまくいかない。

 そんなレマを見かねてか、ミズキが手ほどきをし始めた。後ろから覆いかぶさるようにしてレマの腕を優しくつかみ、ミズキは文字通り手取り足取りしてのこぎりの扱い方を教えてくれた。

「押すときはそんな力入れなくていいよ。引く時に少しだけ。真っ直ぐに……そうそう、うまいじゃん」

 そんなミズキの指導が耳元で囁かれ、心地良く耳がくすぐられる。ゾクゾクするようなその指導はのこぎりが木材を断ち切った事によって終わった。レマの切った断面はややいびつで、斜めだった。それでも、ミズキが言うには精密な作りを要求される部分では無いため問題ないらしい。

「レマちゃんもいい感じに切れるから、二人で手分けしてやろっかー」

 そのミズキの言葉にレマは若干の名残惜しさを感じた。

 それから暫く作業を進めていき、いくつかの木材を切り分けると、慣れによって話をしながらする余裕が出来てきた。

「……そういえば、街に行ったもう一人の人ってどんな人なの?」

 レマがそうミズキに尋ねた。ミズキは木材に定規を当てて線を引いていた。

「あーそういえば言ってなかったねー。グリンちゃんってい――おー、噂をすればだねー」

 ミズキが見ている方にレマが振り向くと、家の中に入って行く二人の女性が見えた。それぞれ(こい)(あい)色の髪と浅緑(あさみどり)色の髪をしている。少しすると濃藍色の髪の女性が出てきてレマ達の方に向かってきた。レマがミズキの方を見ると、意図が伝わったのか彼女はアイだと教えてくれた。

「始めましてっスね……。アイっス」

「レマです。どうぞよろしくお願いしますねアイさん」

「ああ!そんな!自分なんか呼び捨てタメ口で大丈夫っス!というより寧ろそうして欲しいっス!」

 慌ててアイはそう言った。ミズキの言っていた『ちょっとキョドる時もある』の意味がレマにも分かった。

「それでどんな感じっスか?進捗の方は?」

「こんな感じ―」

 ミズキがアイに出来上がった部品を見せていく。アイはそれを一つ一つ吟味していくと、

「この調子なら今日中に完成しそうっスね。教えたただけで何でもできるミズキさんはやっぱり凄いっス」

 と言った。褒められたミズキは嬉しがるどころかむしろ不満そうだった。

「もー。ミズキでいいって何度も言ってるじゃん」

「……っス」

 返事をしながらアイはさりげなく俯いた。そうするとぼさぼさで分厚い(こい)(あい)色の前髪がカーテンのようにアイの同色の瞳を隠した。

 例によって彼女も同じ悪役令嬢であり転生者であった。ゲームの方も同じくプレイしていなかったが、そのゲームがクオリティの低さによってインターネット上の一部界隈でネタにされていた為に名前だけは知っていた。

 アイにも婚約者がいた。しかし、その自己肯定感の低さからそれを受け入れられず、王子の方も、屋敷に引き籠ってこの世界固有の道具である魔道具と呼ばれる機械を熱心に弄り続けているアイの事を不気味に思っていた。それ故元から遠かった二人の心の距離は更に離れていき、つい最近になって、どちらがという訳でもなく婚姻の破棄をお互いに申し合った。皮肉な事にこの瞬間が、最も二人の距離が縮まっていた瞬間だった。アイも王子も互いの気持ちは同じだという事が分かったため二人はすぐさま婚約を円満に『解消』した。その後すぐ、王子との婚約を解消した事を不満に思い非難してくる両親から離れるため、アイは元々居心地のよくなかった屋敷を出た。人とあまり会う事の無い所で静かに研究でもしていようと思い、森を歩いていると、いい感じのこぢんまりとした家にであったのだった。それはアイにとって理想の物件だった。先住者がいるという事を除けば。

「そういえば、そろそろお昼の用意が出来るってオーリエさんが言ってたっス]

「それならシアンちゃんたちも呼んでこなきゃねー。行こー。レマちゃん」

 レマはミズキに連れられて、シアンたちのいる伐採場に向かった。そこは木材として使用するのに便利な、真っ直ぐと育つ針葉樹の群生地だった。幾つかの切り株が辺りに点在しており、その一つにサキがちょこんと座っている。陽の光を遮る背の高い木々が何本か切り倒されているため、そのあたりだけ周囲と違って明るかった。

「お、いたいたー。でもシアンちゃんの姿が見えないねー」

 先ほどからシアンが振るっているのであろう斧が木を叩く音は聞こえる。二人はサキの近くまで寄ってシアンの居場所を尋ねた。するとサキは、片手をゆっくりと上げ、一方向を指差した。確かに音の発生源はそちらの方だった。

「……あっち。でも……近づかないで……危ないから」

 どうやらサキの役割は、人が倒れてくる木に巻き込まれないようにするための見張りのようだった。レマ達はシアンの今やっている作業が終わるまで待つことに決めた。三人が同じ切り株に座って待っていると、木が裂ける音がし始め、それから幾本もの枝がざわめいた後、鈍い轟音が鳴り響いた。

「終わったみたいだねー」

 ミズキが立ち上がった。レマとサキもそれに続いて立ち上がる。音のした方へと向かうと切り倒された木の根元の方にタオルで汗をぬぐっているシアンがいた。

「おーい!お昼だよー!」

 ミズキが大きな声でシアンにそう言った。その声にシアンは気付いたようで片手をあげて返事をした。汗を拭き終わったシアンは、斧を担いで三人の元へと向かった。

「そちらの作業は順調か?」

「うん。今日中に椅子が出来そうだよー」

「それは良かっ――危ない!」

 警告とほぼ同時にシアンの体がレマに飛び込んできた。自分よりも大きな体を持ったシアンを受け止められるわけもなく、レマは押し倒される形となった。その一瞬後に、鈍い衝撃がシアン越しに伝わる。レマを覆いかぶさるようにして庇ったシアンの背中に太い枝が落ちて来たのだった。

「大……丈夫でござるか……?」

 気にする余裕が無いためか、里の喋り方でシアンはレマの身を案じた。シアンが身を挺して助けてくれたおかげでレマは無傷であった。しかし、枝が直撃したシアンの顔は苦痛に歪んでおり、大粒の汗がにじみ出ていた。

「私は大丈夫です!けど、シアンさんが!」

「サキちゃん!グリンちゃんを呼んできて!――ってもう行ってるし!」

 ミズキに言われるよりも早くに、サキは助けを呼びに行っていた。ミズキは枝を引っ張って動かし、シアンとレマを枝の下から救出した。切り倒された木に引っ掛かって折れていたのが、今になって落ちて来たのであろう。枝は瑞々しくまだ水分を多く含んでいるため重かった。

「失礼します」

 助け出されたレマは、怪我の具合を見るため急いでシアンの上着を脱がし、背中を診た。

「うわ……痛そう……」

 レマと一緒になってシアンの背中を見ていたミズキはそう言った。シアンの背中には大きな赤紫色あざが出来ており、見ているだけで痛々しかった。

「ただの……打ち身で……ござる」

 シアンは気丈にもそう言ったがその喋り方は弱々しかった。下手すれば骨折の可能性もある。レマはとりあえずシアンを寝かせ、安静にさせた。

 助けはすぐに来た。サキを先頭にして、アイにそして浅緑色の髪の女性が二本の長い棒とシーツを持って駆け寄ってきた。浅緑色の髪をツインテールにした女性は、シアンのそばまで来るなり、シアンの患部を診て、問診のように幾つか質問をした。幾つかやりとりをし、ツインテールの女性は安堵のため息を吐いた。

「……どうやらただの打撲みたいね」

 そういうと、その女性はアイと協力して、持って来た棒とシーツを使い簡易的な担架を作った。

「これにシアンを乗せるわよ。合図したら体を持ち上げて。ゆっくり、そっとね」

 ツインテールの女性は冷静にそう指示した。その女性の合図に合わせてシアンの体は持ち上げられ、担架に乗せられた。レマ、ミズキ、アイ、そしてツインテールの女性の四人がかりで担架を持ち上げ、家に向かう。四人がかりとはいっても大きな体のシアンが乗った担架は決して軽くは無い。それでも、誰も一度休憩を提案したりせず、ただひたすらに運び続けた。

 家へと到着し、担架から少し先行していたサキが扉を開けた。中に入ると心配そうな表情をしたオーリエが出迎えた。シアンを担架に乗せた時と同様の要領でベッドに寝かせると、ツインテールの女性は応急処置の原則に従ってシアンの患部を冷やし始めた。森暮らしのこの家に限らず、この世界の技術水準では氷は作れない。近くにある井戸から汲んだ水にタオルを浸し、絞ってそれを患部に載せることによってでしか冷やすことが出来なかった。熱を持ったシアンの背中は、タオルをすぐに熱した。

「……オーリエ、小麦粉はあるかしら?」

 ツインテールの女性にそう言われ、オーリエは戸棚から小麦粉を取り出した。

「ありますけど……。何に使われるのですか?グリンさん」

「湿布を作るのよ」

 そう言いながら、グリンと呼ばれた浅緑のツインテールの女性は自身のベッドのにあったブランケットボックスから包帯と、石製のすり鉢とすりこぎを取り出した。それから、窓の近くにつるしてあった薬草を幾つか取ると、それをすり鉢に入れ、すりこぎで潰し始めた。医学的知識の無い他の者たちにはそれを黙って見守ることしか出来ない。

「水、取って」

 レマは井戸水の入った桶をグリンに持って行った。礼を言いながらグリンはそれを少し掬ってすり鉢の中に入れるとまたすりつぶし始めた。そうして緑色のドロドロとした液体が出来ると、今度はオーリエに小麦を持ってくるように言った。さっきと同じように礼を言いながら、グリンがすり鉢の中に小麦粉を加えていくと緑色の液体の粘度がさらに増していった。

「こんなもんね」

 グリンはそう言い、すり鉢をシアンの元へと持って行き、その液体を背中に塗り始めた。

「少し染みるかもしれないわ。でも我慢なさい」

 液体が塗られるたびに苦痛に顔をゆがませるシアンの反応を見る限り、グリンの言った言葉は少し過少な表現があったようだった。患部が緑色の液体で覆われると、ガーゼ代わりに適度な大きさに包帯を千切り、その上に張っていく。その後、グリンは慣れた手つきでそれを包帯で更に覆っていった。

「これでよし。明日になったらまた代えてあげるわ」

 これで一安心だと分かり、張りつめていた空気が緩まると、誰かの腹の虫が元気に自己主張をした。無理もない。何事も無ければ今頃昼食を食べている時間帯である。

「あらあら。それでは皆さん、お昼にしましょうか」

 オーリエはキッチンへと向かい冷めた料理を温め始めた。香りだけで美味しいと分かる料理の匂いが辺り一面に漂った。

 昼食を食べ終え、始まった午後の作業。作業場で作られた椅子の部品を組み立てながらミズキはふと思い出したように言った。

「そういえば!グリンちゃんにレマちゃんを紹介してない!」

 椅子は既に八割ほど出来上がっている。そう言われればそうだとレマは思った。とはいえ、それが出来る流れでは無かったため仕方は無かったが。

「まあ、夕飯時でいいんじゃないっスか?グリンさん、サキさんと一緒に薬草取りに行ってるっスから」

 午後からの作業に加わったアイがそう言った。切り倒された木は葉枯らしという水分を抜く処理のために、しばらく放置されるらしい。

「まーそうだけどさー。なんか絶好のタイミング逃したみたいで歯痒いんだよねー。……出来たー!」

 ミズキが椅子の完成と共に喜びの声を上げた。そして最初に座るべきなのは所有者だとしてレマを座らせた。レマ自身の切った椅子の足のせいで少しがたつくところを除けば上々の出来だった。そのがたつきもアイの手直しによってすぐに改善され、売り物にもなるような出来栄えの椅子となった。ミズキに促され、レマはその自分の椅子を家の中に運び入れ、中央にあるテーブルに席として並べた。並べる時に、家の中にいたオーリエとシアンに椅子の出来の良さを褒められた。自分の力だけで作ったわけでは無かったので少し恥ずかしかったが、嬉しくもあった。

 レマが家の中に椅子を運んでいる最中、ミズキとアイが楽しそうに図面に線を書き込みながら話し合っている。

「次はベッドだねー」

「でも、藁が無いんでマットレス作れないっスよ。あ、レマさんの身長測らないとこれ以上は書けないっス」

 この世界では、一部の富裕層以外は藁を敷き詰めシーツで覆ったマットレスで寝るのが一般的である。今までは一番近くの農村に出向いて、グリンの調合した薬等と交換して藁を調達し、それをシアンの体力を頼みにして運んできていた。しかし、そのシアンは今怪我で動けない。

「そっかー。まー、作るだけ作って、レマちゃんには暫くうちと一緒に寝てもらうかー」

 レマが作業場に戻ると、すぐさま二人の手によって身長が測られた。その結果によれば、シアンとサキ以外は皆同じ身長のようだった。元は同じベースのキャラなため当然と言えば当然だった。そこでレマは一つ疑問に思った。この世界が、前世のレマのプレイしていたゲームの世界であるという事を皆は知っているのかと。

「……そういえば二人はこの世界が……その……ゲームの世界だって知っているの?」

 レマはおそるおそる尋ねた。非現実的な話であるため、自分はそうでは無かったが、他の人たちはショックを受けるかもしれないと思ったからである。

「え、うん。アイちゃんが前にそんなこと言ってたよねー」

 ミズキはあっさりと言った。

「みんな知ってるっスよ」

 アイも同じようにあっさりと言った。

 その二人の様子を見て、レマは拍子抜けした。アイとミズキは何事もなかったかのようにまた図面に線を書き込んでいった。ここの家の住人はレマが思っていたよりずっと逞しい人たちのようだった。

「ここ。ここの支柱のてっぺんにこんな感じの飾り付けたら可愛くなーい?」

「……巻きグソに見えるからやめた方が良いっスよ。そのデザイン……」

「酷―い!」

「ねね!レマちゃんもこれ可愛いと思うよね!」

 ミズキの見せてきた図面の端に書かれたデザイン案は蛇がとぐろを巻いている姿のように見えたし、アイのさっき言っていた表現も理解できた。

「シンプルな丸だけのデザインにしてほしいかな……」

 その言葉によってレマのベッドのデザイン案は、家の中にいたオーリエとシアンをも巻き込み、紛糾し、混沌を極めることになった。といっても、意見は二分しただけであり、一方の意見は一名だけしか主張していなかった。最終的にはオーリエの、

「使う人が決めたデザインにするのが一番いいんじゃないんでしょうか?」

 という至極まっとうな意見によって、無難な球体の形に決定された。無意味ともいえるが楽しいひと時であった。

 ベッドの設計が決定し、家の近くにある資材小屋から必要分の木材を作業場に移動させたところで夕暮れとなった。薬草を摘みに行っていた二人が帰ってくると、ミズキはグリンにレマを紹介した。グリンのやや吊り上がった眼の中にある浅緑色の瞳がレマをしばし映す。

「あら、そう。せいぜい頑張んなさい」

 そう言ってグリンは家の中に入って行った。その口調には少しトゲがあり、やや吊り上がった目じりと相まって、レマはグリンにきつい印象を覚えた。

 そんなレマの心を見透かしたようにミズキはそっと耳打ちをした。

「あんな感じだけど優しい人だよ」

 ミズキに手を引っ張られ、レマは中へと入り、扉を閉めた。

 上空では、太陽がその身の殆どを山際の向こう側に沈ませ、今まさに、月に空の支配権を明け渡そうとしていた。

 


第23回角川ビーンズ小説大賞に応募して落選した作品です

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