第5話 魔法の検証
やはり一番気になるのが、魔法についてである。
自分の夢の中の星上では、例えば、火属性の魔法 ファイアーボールも問題なく使うことが出来る。
自分の星から離れた幽体離脱の状態では、ファイアーボールを使うことが出来るが、物理的現象は起こらなず、自分の姿を含め、外を歩いている人には、一切見えていない。
次に自分自身に、ナイフで傷をつけてみると傷がつき、血が流れ出たことが分かった。光魔法で、回復のヒールを使うと傷が治った。どうやら、自分の星から離れても自分自身については、魔法の効果があることが分かった。
土属性の魔法においても、使えるのだが、物理的にはすり抜けてしまうし、使用後、1定時間が過ぎると消えてなくなることが分かった。どうやら魔力を維持し続けないと消えてしまうようだ。
次に飛行魔法で、どこまで高く飛べるか検証してみた。かなり高くまで飛べたが、恐らく空気があるところだいたい5千メートルまで行けたが、それより先は、身体強化をしていても空気が吸えなくなるため止めた。
いろいろ検証してみるとこの世界の法則に引きずられる部分はあるが、魔法使いというようり超能力者といったほうが通じやすいかもしれない。
ゲームのようにステータス表示が出来ると良いのだが、それ程、都合よくはいかないものだ。
次に気になるのが、「起きている状態」と「寝ている状態」の切り替えである。常に身体強化している状態ではあるのだが、今までのなかなか自由に切り替えが出来ていない。
寝ている状態で、魔力循環を行い身体をリラックスさせ、深い眠りに近い状態で眉間に集中すると眉間に大きな穴が空いた感じになり、意識が途切れることなく、夢の中に入れた。
一歩前進した。
次に夢の中から自分の身体にもどる方法を探すことにした。いつもは、一定時を過ぎると恐らく90分単位くらいのタイミングで、何となくもどる感じである。今回は、夢の中の島に、自分の住む家を作り、その中にベッドを置き、そこに寝て、夢の中の島に入るのと同じように、魔力循環を行い身体をリラックスさせた状態で、眉間に集中すると眉間に大きな穴が空いた感じになり、意識が途切れることなく、現実世界にもどることが出来た。
この訓練を継続することにより、自由に現実と夢の中を行き来できるようになった。
今まで、自分の夢の中の星に、誰かが入ってくるようなことはないが、何があるかわからないので、
光魔法で、結界を星全体にかけて、自分だけが行き来できるようにした。