表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/68

第3話 地球に転生 青年期

高校へ進学してからは、医学に関する勉強も並行して進めている。この技術が前世の世界で使えていたらどうだったのだろうか。食糧事情も何もかもが大きく異なっている。生活レベルを比較すると中世のヨーロッパ時代に近い感じになるのだろう。


前世では、魔法が使える者と使えない者がいた環境も違うのだが、現代科学のあり方が、この世界では、前世の魔法のような感じとなるのかと思う。ただし、全ての者が魔法を使えない点では平等であり、魔族や亜人もなく人間のみが存在している点も大きく違う。


この世界では、国により文化が大きく違うため、国によっては、前世と同レベルの環境で生活している者もいると想像がつく。


最近、魔力循環継続により、身体強化を常時行えるになっている。身体強化は、単に体力を上げるのみでなく、覚えるスピードもアップするため、このままいけば、医大も問題なく行けると思う。


身体強化により、様々な感覚を高めることも出来るようになってきていた。視覚の強化をすると、遠視なども出来るが、最近は、人の魔力の流れもわかるようになってきていた。この世界では、気の流れをコントロールするという解釈になる。


科学で進められている世界ではあるが、気をコントロールする点であれば、日本では合気道というものもあり、気の流れを意識してそれなりに鍛えている者もいるようだ。


大学では、西洋医学が中心になると思い、東洋医学の勉強も行っている。勉強に関しては、インターネットが普及しているため、図書館で勉強することも出来るし、ネットで勉強することも可能だ。


いろいろ述べたが、この世界では、魔力操作(気のコントロール)ようなものは、退化しているように感じるのが残念である。


高校3年になり、大きな問題もなく、ひたすら勉強の毎日を過ごしていたが、夏に家族で旅行していた際に事故に巻き込まれてしまった。


毎年夏になると家族で、キャンプ場に訪れて自然を満喫するのが恒例であり、大学受験を控えていたが、成績も問題ないため、私も参加して父の運転する車に同乗していた。


あと30分もすれば、キャンプ場に着くのであるが、父が急ブレーキをしたが対向車線を走行していたダンプカーの運転手がよそ見をして運転しており、父が運転する車にぶつかり、車はガードレールの隙間からダンプカーに押される形で、谷底へ落ちた。


谷底に落ちるまで60メートル近くあり、ダンプカーの勢いも激しかったため、車は何回転しながら転げ落ち、父と母は、そのまま他界することとなった。私は、身体強化していたが、頭を強く打ったため、助かったものの頭に大きな傷を負った。そして意識を失った。


気づいた時には、ベッドの上にいたが、完治するまで3ヶ月間の入院をすることになった。退院後は、保険金やら親戚のサポートもあり、自宅にそのまま住めた。受験は、諦めるつもりがなかったので、受験し、合格する事が出来た。


事故の時も、身体強化を継続していたため、死ぬことはなかったが危ない状況ではあった。魔法が使えれば、両親を救うことが出来たはずなのに、不甲斐ない自分に腹が立った。










評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ