第33話「嵐の前のような不安」
第33話「嵐の前のような不安」
れぃ「くっそぉ!1回コケた!」
ゆき「キレんなって」
まみ「あたしも滑り出して2回目のターンでいきなりコケた〜」
ゆき「へっへ〜ん!あたしはコケなかったよ」
転ばない事を目標に最後の1本に臨んだ三人だったが、結局転ばずに滑りきれたのはゆきだけだった。
れぃ「ターン前に膝上の筋肉がピキッってならねんだらコケなかったのに!」
まみ「あたしも筋肉痛ヤバい」
ゆき「そういやれぃのおじさんとこのペンションのお風呂は大浴場?」
れぃ「……いや、ちょっと広めだけど2人くらいまでだと思う……」
ゆき「ちなみに温泉?」
れぃ「……違うと思う……」
まみはあえて会話に参加せずにいた。
まだ「みんなとお風呂」と言う事に少し戸惑いがあるのだ。
三人は板をかついで徒歩でれぃのおじさんの経営するペンション「木馬」に向かう。
ゆき「スノボブーツって歩きにくいよね〜」
れぃ「……スキーブーツよりマシだろ……」
ゆき「靴だけロッカーに入れときゃ良かったね」
れぃ「……そこまで歩く距離じゃねぇぞ……ほれ、ソコだ……」
れぃが指差した先にはログハウス調のペンションがあり、入口に「木馬」と書かれてている。
ゆき「なるほど『白馬』で『ログハウス』だから『木馬』か」
れぃ「……いや、別の理由らしいぞ。詳しくは知らんけど……」
ペンションの扉を開けようとしたその時、ペンションの内側から扉が開いた。
「え?あれ?お姉さん達、ここ泊まんのん?」
これが縁と言うものだろうか。
例の大阪弁の女の子とその一家が出てきた。
即座に反応するれぃ。
れぃ「はい!ここ、あたしのおじさんがやってるペンションなんです!」
関西弁の女の子「え?じゃあタクさんの姪?」
れぃ「そうです。お姉さんもおじさんご存知なんですか?」
関西弁の女の子「あたしんち、このペンションの常連やねん」
兄「おぅ、チー、行くぞ!」
チーと呼ばれた関西弁の女の子はあからさまな舌打ちをしてから不機嫌そうに答える。
チー「は〜い」
そう言うと軽く手をあげて「じゃあ、またね」と言い残して走り去る。
ゆき「偶然ってあるのね〜」
れぃ「今夜、あの関西の親子の会話聞けるかも!」
ゆき「そだから、れぃ……キャラ崩壊してるって……」
れぃ「だって、ほら、なんかすげぇじゃん!」
ゆき「わーった、わーった……。ん?まみは?」
まみ「いるよ〜」
ゆき「わっ!びっくりした!」
まみはずっとそこに居たが、見事に気配を消していてゆき達でさえ一瞬どこに行ったかわからなかった。
ゆき「忍者かよ」
まみ「だってほら……さっきの人、すごいグイグイ来るじゃん……」
れぃ「関西人だからなっ!」
ゆき「なんでれぃがドヤ顔なんじゃん。しかも意味わかんねぇし」
日が陰り、冷たい風が三人に吹き付ける。
れぃ「……ん。寒い。中、入ろ……」
ゆき「また急に通常運転に戻るじゃん」
扉を開けてペンションの中に入る。
中も木がふんだんに使われ、オシャレな空間になっている。
れぃ「……ただいま戻りました……」
ゆき「おじゃましま〜す」
まみ「……シマ~ス……」
誰の声を聞きつけたのか、れぃの叔父が奥から出てくる。
タク「おー、れいちゃん、お帰り〜。遅くまで頑張ったんじゃん。じゃあ、板はそこに置いて、ブーツはそこの扉のが乾燥室だから。グローブとか濡れてる物があれば一緒に干しといていいよ。あと部屋は左の奥の75号室ね。はいこれ、鍵」
テキパキと説明するタク。
タク「夕食までまだ時間あるから、先にお風呂入っておいでよ。温泉行くんだらそこに100円引き券あるから持って行きな。温泉がめんどくさいならペンションのお風呂でもいいよ」
れぃ「……おじさん、今日あたし達以外、何組泊まってるだ?……」
タク「れいちゃん達含めて2組だよ」
れぃ「……ッシ……」
ゆき「何ガッツポーズしてんじゃん」
まみ「……お風呂……どうする?……」
まみがおずおずと控えめに二人に声をかける。
ゆき「あたしは温泉がいいな〜」
れぃ「……あたしも温泉……」
まみ「え……あ……じゃあ、温泉で……」
ゆき「とりあえず部屋に行って着替えよ〜」
タク「荷物は部屋に運んであるよ。じゃあボクは夕飯の支度があるから」
そう言うと拓也は早々に奥に引っ込んでしまった。
れぃ「……とりあえずブーツとか乾燥室に入れず……」
ゆき「グローブとウェアも?」
れぃ「……濡れてるんだら……」
まみ「……えっと……、パンツの裾が雪で濡れてるんだけど……」
ゆき「じゃあ乾燥室に入れとけば?」
まみ「あ……うん……でも……えっと……」
れぃ「……いや、まみ。ここで脱ぐなよ?一度部屋に入って着替えてから乾燥室に入れろや……」
まみがモジモジと躊躇している理由を見抜いたれぃ。
れぃの指摘でまみのモジモジの理由が解ったゆきはその場で爆笑。
ゆき「まみwwwいくらなんでもここでズボン脱ぐとか無ぇだらずwww」
まみ「えっ!?だって濡れた服のままお部屋に入っちゃいけねぇのかと思って、乾燥室が更衣室的なアレでそこで着替えてなのかと思って、でも荷物がお部屋だから、えっと、どうしずかって思って……」
れぃ「……花の女子高生がパンイチでペンションの中をウロウロするとかねぇだらず……」
まみ「あ、うん、わかるよ!ってか、そんなカッコでウロウロしねぇよ!だから乾燥室からお部屋への隠し通路とかあるのかな……って……」
れぃ「……あたしんとこの伯父さんは彩辻行人か何かか?……」
ゆき「彩辻行……だれ?」
れぃ「……建物にトリック仕込む作風の推理小説家……」
ゆき「知らねぇよ」
まみ「あたし『白猫館の殺人』が好き」
ゆき「知ってんのかよ!」
れぃ「……あたしは『どっきり館の殺人』が……」
ゆき「え?普通知ってるくらい有名な人!?」
まみ「あたし中3の頃推理小説にハマってたから……」
れぃ「……あたしも結構前から推理小説読んでる……」
ゆき「あたし、推理小説は全然だわ。漫画で名探偵ナコン読むくらい」
れぃ「……毎週録画してる……」
まみ「あたしも!」
ゆき「……って、何で推理小説の話をこんな所でしてんの?あたし達……」
れぃ「……まみが抜け道とか隠し通路とか言い出すからさ……」
ゆき「それだ」
そこでひとしきり笑った後、乾燥室に置くべき物を置いて部屋に向かう。
ゆき「ねぇ……75号室って言ってたけどこのペンション、そんなに部屋数無ぇよね?」
まみ「ミステリー?やっぱり建物トリック?」
れぃ「……んなわきゃねぇだろ……」
ゆき「えっと、ここが78号室で……77号室で……え?いきなり75号室?76号室、何で欠番なの?何か縁起悪いとかそんな感じ?」
まみ「ミステリー?」
れぃ「……だぁら、ちげぇよ……」
ゆき「……って、さっきの分かれ道から左側ってこの3室だけ?右側の通路の方にも部屋あるの?」
まみ「分かれ道の所に005号室、006号室って書いてあったよ」
ゆき「5号室じゃなく005号室……わからん」
れぃ「……あ〜、なんかその辺が伯父さんのこだわりらしい……知らんけど……」
中に入り部屋を見回すゆきとまみ。
ゆき「へぇ〜〜〜〜、外観と玄関はログハウス調なのに中は何というか……アレじゃん……」
まみ「えっと、モダンって言うのか、ファンタジックって言うか近未来的って言うか……」
れぃ「……あ〜、その辺も伯父さんのこだわりらしい。あまり深くツッコまんで……。これがウリで一部の人にソコソコ人気になってるペンションらしいから」
三人はウェアを脱ぎ、私服に着替える。
れぃ「……じゃあ乾燥室にパンツ干しに行くついでに温泉行かず……」
ゆき「行こうっ!」
まみ「え……、あ……、うん」
乾燥室の出入り口と玄関の間の棚にこの近辺のスキー場のパンフレットや温泉の割引クーポンが置いてある。
れぃ「……じゃあ伯父さん、温泉行ってくるね……」
いつものボソボソとした喋り方だが、ちゃんと聞き取れたのか奥から拓哉の「お〜ぅ、足元気を付けて行っといで〜」と言う声が返ってくる。
外に出ると既に真っ暗だ。
街灯を頼りに道を歩く。
少し行くと温泉施設が見えて来た。
ゆき「あ、あれ?」
れぃ「……ん。……」
走り出そうとするゆきの行動を見越していたのかれぃがゆきの服の裾をギュッと握る。
れぃ「……走ると高確率でコケるぞ……」
ゆき「あはは、つい……」
やはり気乗りしないのか、まみは終始無言だ。
温泉施設の受付で割引クーポンを出して入泉券を買う。
待合室兼休憩室には湯上がりの人達の姿。
ゆき「平日なのに流行ってるね」
れぃ「……一応まだ冬休みだからな……」
女暖簾をくぐり曲がった先の扉を開ける。
休憩室とはうってかわり、脱衣場は一人年配の女性がいるだけだ。
その人も着替え終わって荷物をまとめている所。
ゆきは小さい声で二人に「ひょっとしたら貸し切りになるかもね」と言うとロッカーの扉を開きジャンパーを脱ぎ始める。
またれぃとまみの「目立ちにくい場所」争奪戦が静かに行われるが、すんなりと場所が決まる。
ゆき「先、行ってるよ〜」
早々に脱ぎ終わったゆきは、待つ素振りも見せず浴場の扉に指をかける。
ゴロゴロと言う音を立てて扉が開き、湯けむりの中にゆきは消えて行った。
それを見送るれぃとまみ。
思わず目が会い、お互い少し視線を斜め下に移す。
まみ「あ、れぃちゃん、先に行ってていいよ」
れぃ「……うむ、まみも別にあたしを待たんでいいからな……」
どっちが先に浴場に行くか、お互いロッカーの影に自然に隠れながら牽制しあう。
その時浴場から賑やかな声が響いて来た。
「あー、さっきのお姉さん!やっぱこっちの温泉来たんや」
確かにペンションに入る時に入れ違いで温泉に向かった「ちー」と呼ばれていた関西弁の女の子。
途中ですれ違わなかったし、休憩室にも居なかった。
当然と言えば当然、必然と言えば必然の再会。
「あれ?あとの二人は?まだ脱衣場?」
きっとゆきと会話しているのだろうが、ゆきの声は聞こえず関西弁だけが脱衣場に響く。
その声に即座に反応するれぃ。
ほぼ同時にまみも反応していたが、れぃとは真逆の反応でビクっとしてロッカーの影に完全に隠れる。
れぃは踏ん切りついたとばかりに浴場の扉に向かって歩き出す。
れぃ「まみ、先行くぞ!あと、すっぽんぽんで脱衣場にずっと居たら、そりゃそれで不審者だぞ」
そんなセリフを残し、浴場の扉がピシャっと閉まる音がする。
まみ「え、あ、れぃちゃん、待って〜」
慌ててタオルでなるべく体の広い面積を隠すようにしてまみは追いかける。
既に中かられぃと関西弁の女の子との会話の声が響いている。
その音に紛れるようにソロ〜っと浴場に入るまみ。
ちー「いや、ほんま自分ら来はると思ったからずっと待っとってんで〜、おかげでふやけてしもて入る前に比べて体積が倍になってしもたわ」
れぃ「んなわきゃないっしょ!せいぜい1.8倍くらいっしょ」
ちー「おっ!ボケにボケで返すとはやるな」
れぃとちーの二人の笑い声が浴場に響く。
まみはその隙に気配を消して洗い場の隅の席につく。
ゆき「やっと来たね」
まみ「あひゃぁ!」
ゆき「まみ、あの子に集中し過ぎwww」
まみ「え……だって……」
ゆき「わかってる、わかってる。まみが超人見知りな事は十分わかってる」
そう言いながらやや芝居がかったリアクションでゆきは頷く。
ゆき「とりあえずあの子はれぃに任せてあたし達はよいと(ゆっくり)入ろ」
ゆきはニカっと笑い、シャワーを頭からかぶり始め、ゆきの姿は湯けむりとしぶきに霞む。
倣うようにまみも頭を洗い始めた。
未だに大阪弁の女の子の声とれぃの声は浴場に響き続けている。
ちー「あかん、流石に暑い。ちょっと外の露天風呂で涼んでくる」
そう言うと露天風呂に続く扉をガラと開けて関西弁の女の子は出て行った。
それをチラと見たゆきはまみに小声で話しかける。
ゆき「あの子、お風呂でも凄いね……」
まみ「……うん……」
そこに会話に満足してれぃが合流した。
れぃ「いやぁ〜〜〜、満喫した、満喫した。やっぱ関西弁って凄いね!まさに言葉の川!時に激しく時にサラサラと……」
ゆき「いいからほら、れぃ、喋るのに夢中で、椅子に座ったまま何もしてなかっただらず。ほれ、洗え洗え」
れぃ「……おぉ……そう言えば髪すら濡れてねぇ……」
まみ「えっと……あたしは洗い終わったからお先に……」
ゆき「いや、まみ、待て待て。まみは一度も湯船に浸かってねぇだらず。温泉まで来て何やってんだ。ほら、あっちのヒノキの湯に行くぞ」
半ば強引に引きずられるようにまみはヒノキの湯に連れて行かれた。
その間にれぃは大急ぎで髪や体を洗う。
ちょうど洗い終わった頃か、関西弁の女の子が露天風呂の出入口の扉をガラっと開ける。
ちー「なぁなぁ!露天風呂、めっちゃ気持ちぃで、お姉さんらも来ぇへん?」
れぃ「行きます!」
ゆきはまみをチラっと見る。
ゆき「あー、あたし達はちょっとのぼせた感あるんで出やす〜」
ちー「あ、そうなん?そらあかんね。足元気ぃ付けてな。足元ごっつ滑るから」
ゆきは軽く会釈しながら、湯船から上がる。
それにくっついてまみも上がる。
ゆき「れぃ!休憩室で待ってるからね〜。あと、晩ごはんあるからあまり遅くならねぇようにね」
れぃ「了解!」
ちー「……って、今何時?」
ふと思い出したように浴場内の時計を探す。
ちー「げっ!もうこんな時間なん?ヤバっお父さんに言われてる時間まであと5分やん!ってか5分で着替えとか終わらんっちゅうねん。こら遅刻確定やな。あ、お姉さん、誘っといてごめんやけどあたし行かなあかんの忘れてたわ」
そう言うと慌ててお風呂セットを手に、ゆきとまみを追い越して脱衣場なやすっ飛んで行く。
ゆき「……えれぇ嵐みたいな子じゃん」
まみ「……うん……」
脱衣場でも嵐のような慌ただしさで体や髪を拭き上げ、飛び出して行った。
三人はポカンと見送る事しかできなかった。
れぃ「……ま、いっか。あの家族も伯父さんとこのペンションだって言ってたし、また喋れるかな……」
ゆき「それは良いけどれぃさんや」
ゆきはわざと芝居がかった喋り口調だ。
ゆき「れぃは今日、あたし達と遊びに来てんだからね」
れぃ「……あ……」
ゆき「『あ』じゃねぇよ」
れぃ「いやぁ〜、つい関西弁にテンション上がってしまって、ごめんごめん!」
ゆき「まだキャラ崩壊したまんまだぞ」
れぃ「……おけ……」
ゆき「戻った。完全にキャラを使い分けてるな。ある意味すげぇ」
いつの間にか、まみは既に服を着終えて鏡の前でドライヤーを使おうとしている。
鏡越しに映るまみの表情は、いつも通りではあるがどこか沈んだような不安そうな表情がそこはかとなく感じる。
まみがドライヤーを使い始めたタイミングでゆきはれぃに半歩近付き、耳元に口を近付ける。
ゆき「れぃも十分知ってると思うけど、まみはあの子みたいにグイグイ来るタイプの子が苦手。あんたがあの子と会話を楽しむのは良いけど、まみの防風壁になれるのもあんたなんだからね」
れぃ「……いや、めんもくねぇ……。でも、あたしにあの子のマシンガントークを止めれると思うか?……」
ゆき「ん……っと、まぁ、ムリゲーか……」
れぃ「……だろ?……」
ゆき「まみが慣れれば事は簡単なんだけどね」
れぃ「……それこそムリゲーだろ……」
ゆき「だよな〜」
れぃ「……とりまテンション上げすぎたのは反省する……」
ゆき「あの子が他に興味を持つ人がいればいいんだけど……」
れぃ「……うちの伯父さん?……」
ゆき「興味持つか?」
れぃ「……伯父さんもトークは上手いぞ……」
ゆき「なるほど、じゃあれぃの伯父さんに期待だ」
その後は三人でちょいちょい喋りながら髪を乾かし、脱衣場を出る。
さすがに関西弁の女の子は居なくなっている。
三人はすっかり暗くなった道を歩いてペンションに戻る。
ゆき「まだちょっと髪が乾ききってなかったのか、頭えれぇ冷えるっ」
まみ「濡れたタオルぶんぶん振り回したら凍ってピンってなるかな?」
れぃ「……やってみたら?……」
促されたまみはタオルを振り回してみたが、凍り方が甘く「少し硬くなった」に留まった。
ペンションに戻った三人はひとまず自室である75号室に入る。
そこから濡れたタオルを干したりしているうちに時間はあっと言う間に流れる。
やっと一息ついたと同時に部屋のインターホンが鳴る。
当然まみはその音にビクっとしていたが、まみだけでなくゆきとれぃもビクっとしていたので、まみの臆病さはあまり目立たなかった。
れぃ「……おぉぅ……ちょっとビビったぞ……」
ゆきがインターホンの受話器を取ると「はい、はい、わかりました」と事務的に答えて受話器を置いた。
ゆき「ご飯の準備できたから食堂に来てってさ」
れぃ「……飯だ……行かず……」
三人はそれぞれスマホを手にして食堂に向かう。
ゆき「お腹すいた〜」
れぃ「……おじさん、料理上手いらしいぞ……」
ゆき「マジ?楽しみじゃん」
ゆきとれぃを前に、後ろから無言で付いていくまみ。
食事への期待より、あの関西からの一家が食堂にいると言うそこはかとない嵐の前のような不安からまみの足取りは重かった。