ナナミの備忘録4
「こんにちは~! ナナミの備忘録の時間で~す! 本日もナナミと」
「サナエでお送りしま~す!」
「今回から麻雀だけでなく、野球にバレーといろんなことをしているね」
「ブルマにチアコスも大活躍してるよ!」
「……前回に引き続き、コスプレに目覚めてるね、サナちゃん」
「だってかわいいじゃん!」
「さて、今回は初心者でもできる防御の基本を紹介したいと思います」
「ナナみん、そもそも麻雀で防御って必要なの?」
「そもそも論だね。いつもいつも必要と言うわけではないけど、もしもの時に上手に防御できると勝率が一気に上がるよ」
「防御ってどんな時にすればいいの?」
「基本的にオーラスに順位を確定させたいときとか要所に絞ってする時と、自分は上がれる見込みもないのに他家がリーチを宣言したり明らかなテンパイ気配を感じた時にするのがいいかな」
「リーチをかけられたらテンパイっていうのは分かるけど、宣言しないテンパイ気配を感じるのって難しいよ!」
「相手がテンパイかどうかを見破るコツは、相手がどんな役を狙っているかどうかと、ツモ切りをどれぐらい繰り返したか、がポイントだよ」
「相手がどんな役を狙ってるかなんてわからないよ!」
「フーロをしているときはホンイツ系かチャンタ系、トイトイ系かは予測しやすいはず。他にもサンショクやイッツーを警戒すればだいたい予測できると思います」
「でもでも、メンゼンだったら分からないじゃん!」
「確かに、捨て牌から相手の役や待ちを予測するのは難しいね。でも、四、五、六なんかをはじめとするチュウチャンパイが何巡もツモ切りしてたらテンパイしていると考えてもいいんじゃない?」
「確かに、おいしいところを連続でツモ切りしてたらあたしでも分かるかも」
「防御をする時は観察力が大事になってくるね」
「でも、振り込まないようにするのってどうすればいいの?」
「安全度の高い牌から捨てていけばいいんだよ。簡単なのはゲンブツ、つまり相手がすでに捨てている牌はルール上ロンできないから一番安全だね」
「でも、そうそういつもゲンブツを持っているとは限らないよ」
「次に安全になるのは4枚見えている字牌、そして3枚見えている字牌だよ」
「見えている、ってどういうこと?」
「全員の河だけじゃなく、自分の手牌、ワンパイのドラ表示牌、相手のフーロ牌のように、実際に見えている牌のことだよ。4枚見えている字牌が振り込む可能性はコクシムソウでしかありえないし、3枚見えている字牌は地獄タンキしかないからね。逆に1枚も見えていない字牌は必ずしも安全とは言えないね」
「字牌は分かったけど、数牌はどうなの?」
「数牌の安全度を見積もる時は、何枚見えているかと、スジかな」
「あー! 知ってる! いーすーちー、りゃんうーぱー、さんろくきゅう、ってやつでしょ?」
「合ってるよ、サナちゃん。基本的に相手がリャンメン待ちをしているという前提でフリテンになる牌を捨てる、って考え方だね。スジに関しては本文に何度も出てきているから、ここまで読んでくれた人にはなんとなくわかるんじゃないかな?」
「分からない人はぜひ読み返してみよう! 第2章で詳しく書いてるよ!」
「サナちゃん、宣伝ありがとう。でもまた機会があればスジについて丁寧にまとめてみたいね」
「防御って奥深いね!」
「それじゃあ次回はスジについて考えてみたいと思います!」
「おお~! 次回も必見だね!」
「さて、次回の『ナナミ -TheGifted Challenger-』は?」
「ナナみん、今日も雨だね」
「雨がしとしとまっただ中、ついに女学院最強とうたわれる生徒会長さんと戦います!」
「そういえばさ、いつも思ってたけど、麻雀セットにある『春夏秋冬』の牌って何なの?」
「次回は普段あんまり使われない花牌が大活躍します!」
「うわ~!何この牌! 見たことないよ!」
「次回、『第5半荘 はなさく、どらどらどら!』をお楽しみに!」
「お楽しみに~!」
「以上、ナナミと」
「サナエでした~! またね~!」
ここまで読み進めていただき、ありがとうございます!
以上で、第4半荘の終わりです。
今後も運と知力と心理戦の麻雀勝負をベースにナナミ達の日常が展開されます。
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「麻雀難しすぎてよく分からなかった……」という方も、後学のために「★☆☆☆☆」で評価いただけるとありがたいです。
引き続き第5半荘も愉しんでいただければ幸いです。




