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プロローグ
“最強”
学園都市に住まうものならば、誰もが夢見る称号。
誰よりも強く、誰よりも賢く、誰よりも美しく……その願いは、必ずや生まれ出る物。
しかし、その願いが必ずや正しいさだけで構成されるものではなく……
「努力、修行、勉強。そんなのた~だ、めんどくさ~い♪」
「成長、勝利、栄光。そんなのも~う意~味が~ない~♪」
「力、知識、技術。欲しい能力はお手軽お気軽合理的~♪」
「新たな力、新たな進化、それが我等の新技術~♪」
時には、ゆがんだ形で成そうとする者も必ず現れる。
DIEシステムによって、能力を奪う術を手に入れた者たちが学園都市に反旗を翻し、学園都市は平和を失った。
「--そんな最強、認めない!」
そんな中、それを否定する1人の少女が立ち上がる。
学園都市で、最強と称えられる1人の妹でありながら、埋もれる程度の能力しか持たない少女。
「そう……人は天国に住もうとした時点で、それ以上はない」
「あなたは……」
「兄を信じ、その兄を信じる自分を信じる君に、奴らに対抗する力を渡しに来た」
「これは……」
「唱えるんだ、テイクオーバー」
「テイク、オーバー!」
魔導少女エリアル裕香、始まります。




