踏み出した
流特別病院
それが、僕が新しく入ることになった病院の名前
でも、先に入院している先輩達は、そう呼ばないらしい
じゃあなんと呼ぶかって?
本当は秘密なんだけど、君にだけ教えてあげるよ
それはね―
龍特別研究所
皮膚が段々硬くなっていく
めきめきと音を立てて割れ始める
そして、鱗状になる
爪が伸びて尖っていく
歯が伸びて尖っていく
瞳孔が細く縦に伸びていく
細胞が興奮していく
血がふつふつと沸いてくる
力が溢れてくる
体が、熱い
僕がこんな状態になったのはほんの一週間前のこと
それがここに入ることになった原因
友達も家族も捨てて、僕はここにやってきた
それはからりと晴れた日の午後
その日は学校の創立記念日で休校だったから、僕は新しくできた友達と遊びに行っていた
「伊呂波!お前カラオケ上手いなー!歌手になれよ!」
「そんなことないよ。大毅だってすごい上手かった!」
「お前ら二人とも上手すぎなんだよ・・・。今日だけで俺何回100点見たと思ってんの?」
「さぁねー。」
「そんなの一々覚えてねえよ(笑)」
「くっそ・・・!なぜ嫌味に聞こえないんだ!?爽やか!?」
「そんなの答えは決まってるっ!」
「だって僕らがー・・・。」
「「イケメンだから。」」
「まあ、青太もイケメンだけどさ。」
「うぅっ・・・!伊呂波ああああああああっ!!」
「あー暑苦しい。」
「早く次行こうぜ!次!!」
大毅と青太の会話は面白くて、まるで昔からの友人のようだった
カラオケを終わらせて、次はどこ行こうと話しながら歩いていた
その時
背後から何かが爆発したような音がする
建物が崩れる音がする
爆風が襲ってくる
そして聞こえる無数の悲鳴
「あれはー・・・何?」
初投稿作品・・・!
ふっとこのサイトを思い出し、丁度ネタを思いついたところなので書いてみました
超遅筆(゜д゜lll)
そして飽きっぽいΣ(゜д゜lll)
一日30分を目安に書いていきたいと思います