第一話=平々凡々の青少年=『1』=巻き込まれる編
どうも。初めましての方初めまして。お久しぶりの方お久しぶりです。
現在進行している別の小説のネタが詰まっているので気晴らしに書きました。
この物語りは異世界などのファンタジーではなく、現代的なファンタジーを目指そうと思っています。
主人公の能力はチートですが、今回は無双なんてさせませんよ(笑)。
作者の作品の中では今までと違う主人公ではないかと思います。
それでは、駄文でもよろしければ読んで下さい。
現在、日本は就職難とからしい。
まぁ、まだ高校生の俺にはあまりリアルさが伝わらない。
それと、未成年の犯罪が増えたらしい。
これも俺に取ってはリアルさが無い。
結構今の世界はリアルの無い世界だと思う。
皆が予想しなかった事が次々起きる。
大人が信じられないと言う出来事を、子供がどうしてそれがリアルだと理解出来る?
どっかの国が戦争を起こした、テロだと言ってもそれは日本じゃない。
飛行機に乗って、乗り継いで、車で何時間。そうしてやっと着く様な所で戦争が起きていると言われて、リアルさが伝わる訳がない。
TVニュースで観る世界は何処か違う世界の話みたいで、リアルさが足りない。
昔の話。未来の話。今が解らないのにそれがどうやって解るのか。
とまぁ、長々と俺は考えていた。
俺の名前は霧赤・前だ。
「前向きに生きろ」的な感じで付けたと直ぐ解る安直な名前だ。
それが俺のトラウマになろうとは思いもよらなかっただろう。
俺というのは平々凡々な容姿。見る角度によってはイケメンに見えなくもない。と、言う中途半端な感じの高校一年生だ。
で、何故俺がここまで長い面倒臭い事を考えていたかと言うと、現実逃避していたのだ。
えっ?何でかって?
高校生が現実逃避する理由を考えてみて欲しい。
彼女にフラれた・受験失敗・親父リストラ・明日世界滅びるらしいよ!!
最後はボケだ。
まぁ、その中でも俺は良くあるワンシーンを体験している。
それは―――・・・・。
「うおぉい!!!さっさと財布に入っている金出せや!!!」
「コイツビビって声も出ねぇーんだよ!!めっちゃ笑える!!!」
「さっさとボコって財布貰って行こうぜ!!ついでに携帯も貰って女呼び出すか?」
・・・お解りでしょうか?
正解は数人の不良に裏路地で囲まれて逃げ場無し、と言う事です。
現実逃避したくもなる。漫画みたいな状況に陥った俺。
「おぃ~さっさと財布出せや!!」
一人の不良が俺の顔に顔を近づけながら叫ぶ。
因みに、俺は漫画などのキャラの様に実は武道の達人とか。知り合いに凄まじい喧嘩の達人が居るとか。
残念な事にそれは一切無い。
何故なら俺は平々凡々だからだ。・・・自分で言っていて悲しい。
俺は何処にでも居る平々凡々な男子高校生であり、青春って何?とか言い出す様な反骨野郎な訳で・・・。
「マジコイツさっきから何黙ってる訳!?ぶっ殺しちまうか!!」
デブにサングラスのテンプレ的な格好の不良が叫ぶ。
因みに、彼はヲタクと呼ばれる人間だ。
だが、フィギュアとかは専門外。
俺はアニメとギャルゲー専門だ。
だが、最近ギャルゲーはやっていない。少し悲しくなってしまったのが原因だ。
その原因と言うのも、徹夜でやっていたギャルゲーがクソゲーだっただけの話。
今日はこれからTSU○AYAに行ってCLA○NADをもう一度借りようと思っていたのに。
どうしてこうなった?
理由は簡単。回想しなくとも。
肩ぶつかった。はい!裏路地へGOです。
最近の若者はキレやすいと、TVニュースに良く出ている白髪の男が言っていたけど、やすいなんてもんじゃない。
俺凄い謝ったのに即だよ。
そしていつの間にか不良さん達が増え出すし。
影分身でも使えるのかな?
もうAとかBだけじゃ足りないよ。てか、アルファベットだけじゃ足りないよ。
A(2)とかにしないと足りないよ?って、ぐらい居る。
えっ?何このリンチフラグ立っているの?てか、死亡フラグ立っているよね。
はぁ~大人しく学校から真っ直ぐ直帰すれば良かった。
You○ubeとかで見れば良かった。
「黙ってんじゃねぇーよ!!!ぶっ殺すぞ!!!!!」
俺の目の前に居るロン毛の不良が叫ぶ。
「す、すいません」
情けなく俺は頭を下げる。
ガシッッ!!
「うっ!」
胸倉掴まれて壁に叩き付けられる。
「舐めてるのか?んぁ?さっさと金出せやッ!!!!」
苦しくて財布出せません。
なんて言ったら余計怒らせるだろうな。これは飲み込もう。
どっかの最強の武道家とかが俺の事弟子にしてくれないかな。梁山泊とかねぇーかな。
そんな事を考えていたら、
ドスッッッ!!!
「ゲホッ!!」
ロン毛の拳が俺の腹に入る。
腹筋とか無い訳で、その場に崩れ落ちる。
酷い・・・いきなりですか。てか、もうさっさと財布取って消えてくれよ。
「チッ!!」
ロン毛は舌打ちをして、俺の鞄から財布を取り出す。
黒い長財布だ。
それを見て俺は見えない様にニヤリと笑った。
そう。その長財布は金とか何も入ってないのだ。
せいぜい500円程度。それとテレホンカードだけ。
黒い長財布はフェイク。
絡まれて取られても良い財布だ!!
因みにちゃんとした財布は俺の学ランの懐に入っている。
これで退いてくれる筈!!!
・・・などと儚い事を考えていた時期も俺にはありました。
「テメェー舐めてんのかッ!!!」
ロン毛が俺の腹を蹴り上げる。
「グェッ!!!」
若干宙を浮く。
その時、先程胸倉を掴まれボタンが外れてしまった学ラン。
ポトッ―――。
お解りですね?ある意味お約束な展開。
懐から財布が!!!的な感じです。
俺と不良達はその財布を見て暫く止まる。
あぁ~異常な程汗が流れ出る。
「・・・あぁ・・・財布見つかりましたね」
一応ね。俺別に隠してないから!!的な主張。
・・・・ダウトですよ。
「ぶっ殺す」
・・・・・・はい。
―――10分後―――
「ゲホッ!オエッ・・・痛ッ~~」
見事にフルボッコです。殺されなかっただけでも儲けか。
財布は取られて行きました。
1万円・・・・。携帯は取られませんでした。てか、家に忘れていたので。
それよりも、動けない。
肋折れたのでは?
鼻血などダラダラ出てます。
痣だらけ。学ランボロボロ。
明日の授業はどうしろと?あっ、明日開校記念日だった。だが明後日は!!
てか、動けません。
「誰かぁ~・・・助けてぇ~」
小さな声で助けを呼ぶ。
聞こえる訳がない。だけど、大きな声で助けを呼ぶ程の度胸は俺には無い!!
小心者なので・・・。
これからどうしようか。
家に帰って母さんにどう説明しよう。
てか、帰れるの?
もう嫌だなぁ~。
「痛ッ!・・・ふぅ~」
寝返りをして、仰向けになる。
辺りは薄暗くなっている。いや、裏路地だから余計に薄暗く感じるのか。
あぁ、空が茜色だ。
誰か助けてくれないかな・・・。出来れば可愛らしい女の子で。
「はぁ~・・・・・・・・ん?」
自分が思っていた事に溜息を吐き、ふと見る。
何かが落ちている。
俺の持ち物?いや、あんな赤いモノ俺持ってない。
んじゃ、先程不良達の持ち物?
「痛ッ!・・・ぐッ!・・・」
匍匐前進しながらその落ちているモノに近づく。
「・・・・手帳?いや、これは通帳か・・・」
近づき、それを手にとって見る。
だが、赤い通帳って。しかも銀行名も何も書かれていない。
真っ赤だ。不気味だな。
だが、何故か通帳だと思ってしまった俺。
暫く眺めながら、ゆっくり通帳を開く。
「・・・は?」
通帳に書かれたモノを読んで目を丸くする。
普通、通帳は残高的なのとか今までの引き出した額や振り込んだ額が記入されている筈だ。
だが、この通帳には・・・・。
『現在残高-10万。残り期限は4日です』
・・・・何だこりゃぁ?
何かの悪戯で誰かが作ったのか?
てか、通帳に血着いちゃったよ。
まぁ、真っ赤だからばれないか。でも血って時間が経ったら色変わるんだよなぁ~。
でも仕方無いだろうに!!流したくて血を流している訳じゃないしな!!
「それにしても・・・・」
通帳のページを捲ってみるが、全部真っ赤だ。
一番最初のページに白い字で先程の文が書かれているだけ。
気味悪いな。
何なんだ?
・・・もしかして、読んだら呪われる何かとか!!
ヤバイな。今日は厄日だな。
マジ、明日地球滅びないかな。
・・・駄目だ。まだ観たいアニメや最後が気になる漫画もある。
てか、俺いつまでこの通帳持ってる訳。何かやばそうだし。
持っている通帳を捨てようとするが。
「・・・俺の側に置いて、もし持ち主が戻って来たら何か言われそうだよな」
「テメェー中見やがっただろ!?」的な感じに。
それは駄目だ。死にかけの体にもう傷増やしたくない。
てか、さっきから鼻血が通帳に・・・。
「もうどっかに投げ捨てた方が良いな・・・」
辺りを見渡す。
空で烏がクルクル回りながら鳴いている。
人影は皆無。目撃される事は無い。
「今なら・・・・ん?」
遠くに見えるゴミ箱に、通帳を投げようとした瞬間視界に緑色が映る。
何て言うか、景色が一瞬緑色に変わった。
だが、それも直ぐに元通りになる。
何だったんだ?もしかして殴られた時に頭を・・・・?
それはヤバイな。格好悪すぎる。
もう一度空を見上げる。
「はぁ~・・・何かもうどうでも良いな」
此所までボロボロで何かをしよう何て気は起きない。
このまま眠りたい気分だ。・・・駄目だな風邪引くわ。
暗くなってきた空で、烏が飛んでいる。
真っ赤な通帳をもう一度開いてみる。
「何度読んでも変わらないんだ・・・け、ど・・・・」
何だ・・・これ?
最初のページ以外何も書かれていなかった通帳。
だが、何かが書かれている。
『アイギス =100,000円
アスカロン =210,000円
アパラージタ =92,000円
エッケザックス =106,000円
グングニル =500,000円
トライデント =140,900円
村正 =135,000円』
何だこれ?通帳だろ?これ?それにさっきまで何も書かれてなかったのに。
しかも・・・この『グングニル』って、あれだよな。
何で神の武器が?
それに『アスカロン』も知ってるぞ。確かとある魔○の禁書○録で登場したよな。
だが神の武器じゃなかった様な・・・・。
そんな事より、どうして書かれてなかったのに!!!!
この通帳マジ怖い!!ヤバイよ。マジヤバイよ!!!
通帳越しに、ふと空を見る。
烏が飛んでいる。
烏が・・・烏が・・・・・。
「烏?」
空に明らかに鳥の形をしていない何かが飛んでいる。
いや、飛んでる?
俺には・・・落ちてきている様に見える・・・が?
すると、落ちてくる未確認の何かが何かをしている。
その瞬間、視界がまた一瞬緑色になる。
「うっ!!」
それに驚き目を瞑る。
ボゥッッッッッ!!!!!!!
「へっ?」
瞼を開いた瞬間、目の前に凄まじい程大きな火の玉が。
「ななななななななななッッッッ!!!!!!!!!!!」
ボロボロで動けなかった筈だが、確実な危機が迫っていた為か火事場のクソ力的なんが発揮。
火の玉を避ける為に横に飛ぶ。
ドゴォォォォオオオオオォォォォォォンッッッッッッ!!!!!!!!!!!
「ぬぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッッッッ!!!!!!!!!」
爆風に押され、コンクリの壁に激突した。
「ぐのばッッ!!!!!!!」
顔を壁に付けながらズルズルと倒れる。
その時の俺の脳はフルスロットルで回転していた。
何故に火の玉が!?
それに何で俺へ向けて!?
どうなってるの!!?マジどうなってるの!!!??
プチ混乱。嘘。スゲェー混乱!!!
目の前で火災が・・・・初めて放火シーンを見た様な気がする。
まぁ、放火と言うよりも―――、
ボゥッッッッッ!!!!!!!
「殺人ですけどねェェェェェェェェェッッッッ!!!!!!!!!!!」
もう一度飛んで来た火の玉を必死に、もう必死にと言う程に走って避ける。
ドゴォォォォオオオオオォォォォォォンッッッッッッ!!!!!!!!!!!
「ふんがぁッッッッ!!!!!!!!!」
無理無理無理ィィィィィィィ!!!!!!!!
辛うじて避けたのは良いが、爆風で飛ばされ再度コンクリの壁に激突。
満身創痍の体に更に鞭。
ボキッッ!!
不吉な音が鈍く響く。
「痛ッッッッ!!!!!!!!!」
もう声にならない程の痛み。
どっかの骨を折ったらしい。
立っていられず、倒れる。どっかの筋肉を動かそうとするだけで激痛が走る。
マジヤバイ・・・痛すぎて泣きそう。てか、気絶しそう。
「・・・もぅ~なんなんだよぉ~」
情けない声を出しながら這いつくばりながら逃げる。
腕を動かす度に激痛が走る。
すると、声が響く。聞き覚えの無い。声が。
「アンタ何で引き出さない訳!?死亡志願者?それともただの馬鹿!?」
「あぁ・・・?」
顔を上げ、見上げる。
すると、ヒラヒラと丈の短いスカートを靡かせ、ついでに長い髪も靡かせた、凄まじい程綺麗な女の子が―――宙に浮きながら俺に指を指していた。
・・・・もう何でもアリかよ。
この時、俺は死ぬと思った。
だが、これこそがこの偶然とも必然とも奇跡的とも言える俺の最悪が始まるとは・・・思ってもいなかった。
「あっ、パンツ見えた」
To next time~『Happiness to him』~
どうも。書いている時間はこんばんはですね。
ですが読む時間によってはおはようやこんにちはに変わりますね。
今回の小説。
まぁ~「~とか」を書いているのに何故これを!?
みたいな自分自身が一番吃驚な感じです。
その為この話は不定期です。
一応は「~とか」の息抜きとなっていますので・・・。
でもこっちの方が人気出たらもしかしたら・・・。
なんて言う妄想を広げている馬鹿です。
今回は今まで溜めていた風呂敷を開いて見たら結構詰まってましてね。
ですが繋がりの無い箇条書きの様に・・・。
それを訂正削除を繰り返してこの「通帳」が書けました。
未だに物語の筋道すらも考えてません。
それでも読んでくれれば嬉しいです。
誤字脱字。もう・・・言って下さい。
土下座&謝罪文&訂正ですよ。
それでは、また次回お会いしましょう。