ベッカライウグイス⑥ ルームシェアは突然に
店主、リスさんの本名とは?!
突然のルームシェアに、やることがありすぎる!
ベッカライウグイス第6弾!
早朝からの一連の仕事が終わり、ベッカライウグイスは、静まりかえっていた。
外は、霧模様だった。
この時期の霧は、珍しい。嵌め殺しの窓から見える庭は、薄く立ち籠めた白い煙に、冷えた初夏の空気の漂いが確かに見えるようだった。私は、カウンターに歩み寄って、霧の中に浮かぶ庭の様子を眺めた。真鍮のベンチが霞み、その足下に植わっているスズランは、花が見えない。いくつか配置されている大きな植木鉢には、まだまばらなペチュニアしか咲いていない。
リスさんが、朝食のパンとスープをカウンターへ運んできてくれた。
「ありがとうございます」
私は、リスさんと自分の椅子を引き、腰掛けた。
リスさんは、昨日はパンが残らなかったので、今朝の焼きたてを出してくれた。この季節だけの、コーンをバターで焦げる手前まで煎り、それを練り込んだハードロールである。見た目は地味であるが、特に真ん中のふんわりした部分にコーンの甘さとバターが溶け込んでいるのが、私は大好きだった。ベッカライウグイスのお客さんたちも、それをよく知っていて、この隠れた人気商品は午後になる前に売り切れてしまう。そして、夏が過ぎると、もう次のコーンの収穫時期まで店頭に並ぶことはない。
今朝のスープは、昨夜リスさんが作り置いてくれたミネストローネである。
普段、ベッカライウグイスではスープを出すことはない。リスさんは、自分と私だけのためにそれを作り、ときにはカフェオレボールに、ときには平形のスープ皿やガラス製のポットに、ポトフや中華風のものやオニオンとチーズや、季節の工夫をこらしたものを出してくれる。
リスさんは、パンだけでなく、料理全般が上手だった。
温かいスープを、スプーンでそっと掬い、口に含む。りすさんのスープは、いつもやさしく、柔らかな味が体にじんわりと染みてきて、心地よい。私の心は、スープに浸され、昼寝から醒めたあとのようにぼんやりとした幸福感に満たされる。
スプーンを置いて、私は、思い出していた。
昨夜の話のなりゆきでは、近日中にベッカライウグイスの宿舎がオープンすることになる。シューさんが、この街にある商社の、ドイツ関連のシステムデータベースを構築し終わるまでの間、シューさん、リスさん、私の三人でルームシェアを行うのだ。
つまり、この朝の満たされた時間にシューさんもご登場するわけで、リスさんの美味しいパンやスープも一緒に分け合うのである。私は、心の中の大事な陣地になにやら荒んだような風が吹き抜けるのを感じた後、少しの自己嫌悪を感じた。同時に、昨夜見た、お口周りの髭をブルーベリー色にながら豪快に笑うシューさんの顔が思い浮かんだ。彼は、いささか直情傾向かもしれないが、飾らない人柄である。シューさんはいい人なのかも知れないし、誰にでもいいところとよくないところはあるし、私は寛容である必要がある、そう思った。
「リスさん、ごちそうさまでした。とっても美味しかったです」
リスさんは微笑むと
「ごちそうさまでした」
と行儀よく手を合わせた。
上空に何かを忘れた春の空気が紛れ、ベッカライウグイスの庭を染めていた初夏を脅かした。夕べはまだ温かだったのに、と思いながら私は窓辺を離れた。
大きな窓から差し込む朝日は、乳白色のレンズを通過して、店の中は微細な粒子に支配された。鶯色に萌黄を混ぜた色合いの壁紙が、荒い手触であるかに変わって見えた。
私たちは、それぞれ次の仕事を始める。
工場から、生地を捏ねる機械の音が聞こえてきた。リスさんが、午後からお店に並べるペストリー生地の準備を始めたのだ。たぶん、今日の発酵過程はいつもより時間が掛かるだろう。
私は、大事な床を箒で掃き出し始める。そして、固く絞ったモップで、綺麗に磨く。焦げ茶色の床板は、古い木の油を失わず、鈍く光った。
床を磨きながら、私は、昨夜のみっちゃんたちの話を思い出していた。
ベッカライウグイスは、リスさんのお母さんが始めたパン屋さんなのであると。
それならば、あのプレートは……。
私がここの面接を受けたとき、リスさんはその場にいなかった。みっちゃん、さくらさん、弘子さんが私の人物確認などを入念に行い、リスさんは彼らにそれをすっかり任せているようだった。その頃、朝の仕事を手伝ってくれていた羽鳥さんを除いて、仕事をしているのはリスさんだけだったから、とても忙しかったであろうことは今では想像がつく。面接の半ばで現れて、「鶯谷です、よろしくお願いします」とまるで従業員のように丁寧に頭を下げたリスさんに、私はてっきり、オーナーはみっちゃんで、リスさんは店長として雇用されているのだとばかり思ってしまったものだ。
やがて、みっちゃんたちの様子から、ここがリスさんのお店であり、みっちゃんたちはリスさんのお目付役のような常連さんであることが自然と知れた。
そしてやはりこれも自然に、勤めてすぐに、食品を扱う店舗には必ずある、食品衛生管理者のプレートが目に入った。それは、お店の片隅に、けれどお店のどこからも目に付く場所にそっと掛けられていた。
はじめて見たときには、少し黄みがかったプレートの名前が、なんてこのお店にぴったりなのだろうと思った。本当の鶯色よりも美しい、渓谷の初夏の息を混ぜたような壁の色は、この人のための色なのだと思った。
鶯谷知歌子さん。
プレートには、そう書かれていた。
だから、私はずっとリスさんの本名は「鶯谷知歌子さん」なのだと疑問に思うことはなかった。
リスさんは、やはり愛称なのだろう、小さな背中に揺れる尻尾のような巻き毛や、佇まいや、食事の様子までそっくりなのだから……。けれど……。
私は、隅にあるそのプレートの下に歩み寄った。
いつの間にか霧は晴れ、壁は、影のない滑らかな色彩に変わっていた。
食品衛生管理者のプレートを見上げる。そして、そっと側面に視線を移し、もう一枚、下にプレートが重なっていることを確かめた。
私に気がついたリスさんが、いつの間にか横に佇んでいた。
「私の、母のプレートなんです。ここは、母のお店だから」
リスさんは、私が何をしたいのか既に気づいていた。
「いいですよ、めくってみてください」
リスさんは、いとも簡単にそう言ったが、私はこれはリスさんとリスさんのお母さんしか触れられない大切なものだと分かっていた。
「でも……」
リスさんは、微笑むと自ら踏み台を用意した。小柄なリスさんは、踏み台に上り片手を思い切り上げると一枚目のプレートを木ネジから外した。
鶯谷知歌子さんのプレートの下には、鶯谷里翠と書かれたプレートがあった。
「本名なんですよ。リスって」
ふふふ、と笑いながらリスさんはお母さんのプレートを元に戻した。
「お母さんが、生まれた私を見て、ほっぺたがリスみたいで可愛いって思ったんですって」
リスさんはもう一度、自分の名前のプレートにお母さんのプレートを掛けると、踏み台から降りてそれを元の場所へ運んだ。
「動物の名前なんて、変わってますよね。でも、牛とか猿とかじゃなくてほんとによかったった、って思うんです。ほら、赤ちゃんってよだれまみれだから」
リスさんは、楽しそうに笑った。
「里翠さんって、綺麗な名前だと思います。とっても。このお店にもぴったり」
私は、正直に思ったことを言った。
「ふふふ。ありがとうございます」
とリスさんはほっぺたを少しだけ膨らませて微笑んだ。
まるでリスさんを守ってくれているように、プレートはずっと重なってかけられ、これからも仲良くそこに掛かるのだろう。私が、少しうらやましい気持ちで、それを見上げたときだった。
ぴこん、とリスさんのパソコンが鳴った。
私たちは、弾かれたようにそれが置かれたカウンターを見た。それから、顔を見合わせた。私はリスさんの絶妙な表情を見た。リスさんもまたおなじだっただろう。二人の脳裏を、瞬時に、シューさんの満面の笑みがよぎった。
リスさんは、ちょっと遅れて言った。
「シューさん、かな」
シューさんでしょう。私は頷いた。
リスさんは、パソコンを操作し、私に告げた。
「シューさん、明日こちらへくるって。よろしく、って書いてある……」
それからが、たいへんだった。
私たちは、シューさんが仕事始めまで、ゆっくり観光を楽しむものだろうとばかり思っていた。少なくとも、あと2、3日は余裕があるだろうと高をくくっていたのだ。だが、シューさんの行動は先が読めない。既に学習済みであったはずなのに、私たちは甘かった。
その日、リスさんは私に店番を任せると、忙しく工場と自宅を行ったり来たりしていた。部屋の掃除をしているのだろうか、私はやってきたみっちゃんに尋ねた。
「たぶん、そうだろうね。でも、三多さんは大丈夫、店番をお願いね」
と悠長に言うので、私はそれに従わざるを得なく、じっと店番に時間を費やした。
カランコロン
「いらっしゃいませ」
妙齢の女性のお客さんである。重たい扉をぐっと力を込めて押している。
「こんにちは」
お客さんは、なんとか店内に小さな体を滑り込ませると、扉から離れた。
白髪の髪を耳の下で切りそろえ、白いブラウスの上に薄い鳶色のカーディガンを羽織っている。その腕には、使い込まれた柔らかな皮のハンドバッグが提げられていた。控えめな珊瑚色の口紅が、全体を若々しい印象に変えている。
お客さんは私を見て微笑むと、店内に視線を移した。カウンターにみっちゃんの姿を認めると、ゆっくり頭を下げた。みっちゃんも、半分だけ体をこちらへ向けた姿勢で、それにならって頭を下げた。
「……今日は、……リスさんは?」
お客さんは、リスさんを探しているようだった。用事があるのかと思った私は
「お家の方にいると思うので、呼んできますね」
お客さんをとりあえずカウンターへ案内しようとしたが、
「いえ、いえ、いつもいるので今日はいないのかな、と思っただけなの」
というので、小さく頷くと、黙って注文を待った。
お客さんは、ひとつひとつ、パンをじっくり見て口元をほころばせた。
「あなたも、作っていらっしゃるの?」
明るい表情で私に話しかけ、私は答えた。
「リスさんに教えてもらいながら、少しずつ覚えています」
そう言うと、お客さんは優しそうに目を細め、少し俯きながら何度も頷いた。その様子が、誰かに似ているな、と私は思った。
みっちゃんの隣の席を空け、お客さんはカウンターに腰掛けると、窓の外の庭を眺めた。
私は、注文のクリームパンとコーヒーをトレーに載せて、お客さんの元へと運んだ。クリームパンは、密かな人気商品である。
お客さんは
「ありがとう」
と首を斜めに傾けると
「ここのカスタードクリームは、ほんとうに美味しいわね」
と褒めてくれた。
「ありがとうございます。リスさんに、伝えます」
お客さんは、細い背筋をしゃんと伸ばした姿勢で、ゆっくりとクリームパンを味わい、庭の風景を眺め、時折店の中の様子を気にしながらコーヒーを飲んだ。そしてやがて30分ほどすると、
「ごちそうさまでした」
と丁寧に私に頭を下げると帰って行った。
近所の人なのだろうか。ずいぶん馴染んだ気になっているが、私は勤め始めてまだ一月あまりでしかなく、知らないことがたくさんあった。特に、お店に来てくれるお客さんについては、リスさんやみっちゃんが説明してくれないとどこのどなたなのか分からない。
私が、先ほどのお客さんのトレーを片付けにカウンターへ行くと、みっちゃんは知っていることを教えてくれる。
「今の人ね、たまの土曜日にやってくるんだ。この近所の人ではないんだけどね……」
みっちゃんのお客様情報を、私は頭に整理して納めた。
そして、みっちゃんが私に聞いた。
「リスさん、張り切って宿舎の準備をしているみたいだけど、シューさんは、いつこっちに来る予定なの?」
私は、みっちゃんに答えた。
「……明日です」
ええっ?!という文字が、みっちゃんの顔に張り付いて見えた。
「……そうなんです」
私はもう一度言った。
みっちゃんは、固く頷くと、ポケットからスマートフォンを取り出し、たたたたたっとなにやら打ち始めた。
これは……。業務連絡?と私はみっちゃんから遠ざかりながら思った。
ベッカライウグイスは、お昼どきになると近くの職場で働く人々が途切れることなく訪れる。
みっちゃんは、席を移動し、リスさんがいないので代わりに足りなくなった椅子を左側の壁から運んだり、コーヒーやサンドイッチを運んだりして私を助けてくれた。お客さんの波が引くと、私たちはほっとして並んでコーヒーを飲み、そこにリスさんも一時加わった。
カランコロン
「いらっしゃいませ」
「こんにちは」
夕方になり、みずほさんがみっちゃんを迎えにやってきた。みずほさんは、一番近くの大きなモールで、パート勤務をしており、仕事帰りにはベッカライウグイスへ寄り、みっちゃんを連れて帰るのが常なのだ。
そのみずほさんは、脇に工具を抱えていた。
「みずほさん、それは……いったい」
みずほさんは、自分の手元を見て笑った。
「あぁ。ほら、シューさんが明日到着するって聞いたから……」
「……はい」
「鍵を、ね?」
素晴らしい連係プレーである。
みずほさんはみっちゃんに声を掛けた。
「虎男さん、先に帰っていてくださいな。私は、リスちゃん家に行ってきますから」
みっちゃんはカウンターで料金を支払うと、
「ごちそうさま。三多さん、何かマンションから運ぶものがあったら、言ってね。車を出すし、手伝うよ」
そう言ってくれた。
まだ明るい午後5時のことだった。
ベッカライウグイスは閉店し、さっぱりした顔のリスさんとみずほさんに呼ばれ、私は初めてリスさんの家へ招かれた。
「ここなんですけど……」
リスさんのお家は、玄関の奥に縦長のシュークロークが併設されていた。そのシュークロークの向こうに、私が借りる部屋があるらしい。
「こっちです」
「お邪魔します」
シュークロークに靴を入れ、上着を掛けるスペースを横目に進んで、はじめて上がりかまちに上る。小さなホールの壁は、いくつかのブラケットで照らされていた。窓がないのがかえって安心できる空間だった。
二つ並んだブラケットの間に、ドアがあった。
「どうぞ……」
リスさんが、部屋のドアを開けた。
ふわっとした風が駆け抜けた。大きな掃き出し窓が開いているのだ。
カーテンの深い緑色が、木の葉のさざめきが聞こえるようでとても美しい。
「……オーガンジーなんですね」
「そうなんです。実は、ここのインテリアは、全部さくらさんが考えてデザインしてくれたんです」
さくらさんが……。私は、部屋の中央に立った。
薄いカーテンには、グスベリの実のようなビーズが並び、ぽってりとしたタッセルにも同じものが付けられている。壁の色、クローゼットとドア、そして作り付けの本棚の色にも目を瞠った。温かみのあるベージュグレーに塗られているのだが、それは木目が分かるくらいに調節された塗られ方だった。壁も、ほんの少し違うと気づくほどの同系色で塗られている。
八畳ほどのフロアの奥にあるドアを開けると、洗面所があった。そこは、様々なブルーで埋められていた。リビングは森で、ここは深海のようだった。リスさんが電灯をつけてくれると、白い洗面ボールを囲んだブルーのタイルが、濃く浅く、金色まで混じって煌めいて見えた。私は、これほどタイルが美しいものだとは知らなかった。壁は、うっすらとしたブルーグレーに塗られており、灯された電灯に照らされ、絵画に閉じ込められた空間に思えた。
リスさんが隣で言った。
「ベッドを置いちゃうと、狭くなると思うんですけど……どうでしょう?」
「……とっても素敵です。シューさんがいる間、よろしくお願いします」
私は、ここに住むのがとても楽しみになった。
「さぁ、お茶が入りましたよ~」
私は、リビングに呼ばれ、みずほさんの淹れてくれたお茶をいただいた。
そして私は、その夜、小さなマンションの自分の部屋で、簡単に荷物をまとめ始めた。
翌日の早朝、私は、春に自分で契約し移り住んだ部屋から、旅行鞄に詰められるだけの荷物を詰め、ベッカライウグイスへ出勤した。
ところが、工場の鍵は掛かったままだった。
私は、携帯電話を取りだして、時刻を確かめた。
5時1分。
私の出勤時間は5時30分だったから、まだ早すぎるくらいの時間である。今日からの暮らしに、気がせいて早く来てしまったのだ。
リスさんは、もうとうに起きているだろう。私が出勤すると、工場の機械はとっくに動いている。だが、今日はそんな音も聞こえては来ない。
私は、工場に隣接している、リスさんの家を覗き込んだ。覗くといっても、玄関ポーチを照らす明かりしか見えない。
昨日のうちに、今朝は少し早めに来て、荷物をおかせてもらえたら、と私はリスさんにお願いしていた。リスさんの出てくる気配がないので、私は思い切ってポーチを上り、チャイムを押してみた。
リスさんは、出てこなかった。
「……リスさん?……おはようございまーす……」
私はなにか胸騒ぎがして、そっと静かに玄関のドアを開けた。
たたきのくすんだタイルの上に、明け切っていない朝日が伸びる。
そして我が目を疑った。
たたきには、汚れた、見たこともないほど大きな靴が投げ出されている。
私の心音が、バクバクと強烈にこみ上げ、耳をいっぱいにした。
リスさん……!!
私は、一目散に、リスさんのリビングへ駆け込んだ。
「リスさんっ!!」
「おっはよーございまーす!!」
…………。
度肝を抜かれた。
そこには、シューさんが、湯気の立つスープ皿を手に、ソファにくつろぎきって、座っていた。純真な子どものような目で、私を見上げている。
リスさんがぱたぱたと現れると、驚いて私を見た。それから時計を見上げた。
「三多さん!おはようございます……あっ……もうこんな時間!」
私は慌てて、突然上がり込んだことを詫びた。
「す、すみません。突然……あの、玄関を開けたら、大きな靴が転がっていて、びっくりして……」
もう、穴があったら入りたかった。
リスさんが、両手を振って、全然構いませんよという仕草をした。それから、なんとも言えない諦念の表情で私に言った。
「いいんです、いいんです。……今朝、突然……」
……シューさんが……。
立ち尽くす私に、スープ皿を置いたシューさんが、歩み寄った。
「オエオエ」
早口で、そう言った。口元の髭が、スープで少し湿っている。……大丈夫?なのだろうか……?
そうして、私の肩から重たい旅行鞄をそっと持ち上げると、
「だいじょぶですか?」
と言い、私をソファへ招いた。
シューさんの「明日」は、早すぎ、私の学習能力は低すぎた……。
ムズキュンが始まる予定がありまーす(^^)
新しいキャラが、ベッカライに恋を運びます!




