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どうでもいい話

関税障壁問題と亡父への懺悔

作者: 穂高貴志

私は亡父との約束を守れなかった。

 少々前の話になるが、父親からコソッと頼まれた。

「俺が死んだら☓☓に隠してあるバランタイン17年を末期の水に使ってくれ。なるべく多目で」

「わかった。残りは飲むぞ」

「おう、高価い酒だから愉しめ」

「いや、最近バランタインとかそんな高価くないぞ」

「え?」(驚きの表情)

「幾らで買ったの」

「ボーナス吹っ飛ぶ位した」(不安気な表情)

「いつの話だよ。今☓☓円位」

 この辺は1ドル360円時代の洋酒価格を調べて貰えば解ると思う。

 良い時代になったもんだ。

「えぇ……」(絶望的な表情)

「サッチャーの外圧もあったし」

「でも、中味が今とは……」(何かに縋る様な表情)

「同じだろ」

「……」(総てを喪った様な表情)


 ……と、いった事があったのだが、葬式とかドタバタして忘れてた。


 すまん親父。


 化けて出たりはしないでくれ。

後で探して飲む。

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― 新着の感想 ―
[一言]  そういえば、嘗て日本は1ドル360円だった時代があるのですよね。  で、元々は日本経済の安定を図ることを御題目にしながら円の価値を弱めることで日本経済の弱体化を図るのが目的だったにも関わら…
[一言]  バランタインでも、いろいろあるのですね。  さすがに、コンビニで売ってたやつよりは、17年、ずっと高価でした(笑)  美味しく飲むことが、供養になるかと。
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