海、君とまた
溺れているだけだった 包み込もうなんて
烏滸がましかったのかな
繋いでいた 小さな思い出
繋がっていた 僕ら てのひら
その間をすり抜けてく 白く染まった砂
砂時計はもう動き出していて 横にしても止まってはくれない
小さく 小さく それはすり減っていく
啜り泣いている
瞳からもこぼれ落ちていった
もう どうにもできないけど
君とまた なんて笑ってみる
そうして夏は眠るみたいに目を閉じた
叶わぬ願い さらわれないように 胸に詰め込んで
君の横顔 ただそれだけでいい
ずっと ずっと 見ていたい
そう思って 僕は時計を壊した
とても綺麗だったよ──