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引き摺る

作者:

 過去の記憶を引き摺っている。どんなに気取っても指針は過去にしかないから、無意識のままに、過去を通して記憶の先の未来を見ようとする


 それはどんなに小さくとも気取っていてもそこにあると思っているものが自分だと気づかぬままにすがっている


 ちっぽけなそれ。


 けれど、気づけなければ足下がいくら泥沼でも幻想を漂える夢を生きれる

 そこに本来の私が居なくとも


 それは、中間の狭間。落とし穴ですらない。


 けれど、どのように息をしようと意味が無いことに変わりは無く


 確信があろうとなかろうと意味のない偽りに過ぎない

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