ことの始まり
ああ、人って生きる意味あるの?
私の名前は佐々木 ゆり。
中1で部活は〝ソフトテニス部〟
あれは11月の上旬だろうか。
いつものように、部活の朝練ギリギリに起きてパパッと支度をし、慌てて学校に行く。
そんな生活を繰り返していた。
ある日、部活の終礼で楽しみにしていたことが発表された。
それは、団体戦のメンバーだ。
部員22名の中から6(8)人が選ばれる。
ついにその時が経ってきたのだ。
「今度の新人戦、団体のメンバーを発表しま
す。
1番手星野さん・佐藤さん
2番手近藤さん・山本さん
3番手清水さん・山田さん
控えに倉田さん・''佐々木''さん
に入ってもらいます。」
団体戦では3ペアが出て控えにも2人付くことになっている。
私はスキップで帰りたいくらい嬉しかった。
次の日からの練習への取り組み方は変わった。
いつもは友達と話しながら練習していたりしていたものがガラリと変わった。
苦手だったサーブやボレーの練習は人一倍頑張った。
そしてついに本番の日が来た。
期待に胸を躍らせながら会場へ行った。
初戦は既に決まっていたので一生懸命応援した。
結果はストレート勝ち。
次こそ出てやる。
という気持ちだったが、次も出れなかった。
しかし、みんなが勝ってくれたおかげでチャンスが増えた。
「次のオーダーをいいます。…
(メンバー)