トラブルの始まり。
どうぞお楽しみください。
「運!来てるよ」
「ああ、解っている」そう言いながら運はさっきまで運の脳天の前にあった鋭く尖った氷の柱をギリギリよけ、頬に傷を付けられ
るだけで済んだ。実はただ避けるだけではなく実は一に接近しており、そのまま全速力で一の元へと走っていた。一方一は(思ったより近づいていたのか)と気づき自分の前に土の障壁を作って運が来るのをわずかに足止めする。
見てわかる通り今、運という少年は誰かと一緒に一という人と闘っているのだが、どうしてこうなったか?といえばあの日にさかのぼって話す必要があるだろう。
野球部員達がカキーンと音を鳴らしながらバッティング練習をしていた。彼はその光景をみて俺も混ざりてーなーと思いながらのんびり見ている。
すると野球部員の一人が慌てた様子でいった。「そっちにボールがいくぞーって聞こえてるか?運」その彼すなわち運はセミ観察に夢中でさっぱり聞こえていない。しかもちょうどそのボールが後ろで運には見えない。すなわち運は気づくはずがないのである。
そしてボールが柵を越えたあたりでさっき運に声をかけた野球部員が(やべぇ当たるー)そう思い運を見るとすでに腰をかがめており、球は運の頭上を通り過ぎていった。その野球部員は野球部員達に「念のため怪我をしていないか確認してくる」と伝えてすぐさま運のもとへと駆け寄ると野球部員は言った。
「大丈夫か?運」
「へ、何のこと?」
「いやボール飛んでこなかったか?」
そう、野球部員はあきれたように言う。それを聞くなり運はやれやれと首を振りながら言った。
「そんなわけねぇだろ。」
「いや、となりを見ろよ。」
「あ、本当にあるわ。」
すると運はすぐに別の話題に切り替えた。「そういえばセミの観察をしていたら下に十円玉が落ちてたぜ。やはり俺は運がついてるな」それを聞くなり野球部員がすぐに運を小ばかにしながら言った。
「ぷっ、セミの観察ってお前は子供かよ。俺達はもう高校生になったんだぜ。」
「いやそういう友喜だってカブトムシを飼っているじゃねぇか!」
間髪いれずに運に突っ込み返しを食らわされるとすぐに「やべぇしゃべりすぎたまたあとでな」と言いながら友喜は逃げるように去っていった。もともと運は学校に向かっている途中だったので「さぁーて学校に行くか」と言いながら運は校舎へと歩いていった。
暇だし人物紹介をしよう。いま授業中居眠りしているのは小川 運。一年生で一回見た通りものすごく幸運なんだ。でもすごく馬鹿なんだよな。
ついでに話しておくと二つ前に座っている人は八坂 友喜。こっちも馬鹿なんだよな。あとカブトムシが好きなんだ。
次に運君の右隣に座っているのは上坂 さくら。天才武道家だが前向きな馬鹿。この三人は幼馴染で学校では馬鹿三強って言われている。というかあいつらはいつまで寝てるんだよ!。あいつらが居眠りをはじめてからもう3時間ぐらいは経ってるよ。寝てる場合じゃないだろ馬鹿でも馬鹿なりに努力はしようよ。
しばらく時間が経ち四時間目の終了のチャイムが鳴った。するとさっきまで寝ていたあいつらは起き、あいつらの中の一人運は起きるなり言った。
「いやー授業疲れたなーとてつもなく腹が減った。」
「いや、一時間目のはじめから四時間目が終わるまで寝てただろ!」
「あ、そういえばそうだっけ」
と運は笑いながら答えた。
そうして昼食を食べた後、また午前の授業の時のように寝てしばらく時は経ち「キーンコンカーンコンキーンコンカーンコーン」六時間目終了のチャイムが鳴った。
だが、運は起きずそのまま寝続けている。その後、運は器用なことに起立の号令で起きながら立ちみんなと一緒に「さようなら」といい一人で教室を出ていった。恐らく友喜は野球部で、上坂は空手部だから一人で帰るのだろう。運はまた、野球部員たちが守備練習しているのを見て(俺も混ざりてーなー。あ、そうだ!野球部に入部しようかな。そうすれば夏季合宿には間に合う。あ、そうすれば、場所によればセミやらカブトムシやらクワガタムシがとり放題じゃねーか。まてよもしかしてそれが目的で友喜は入部したんだな。こんなこと解るとかすごいな俺)などと思っていた。
そんなこんなで帰っているとまた、さっきのときのように運に向かってどこからかボールが飛んできた。やはり前回同様、運は気づいていないようだ。すると、今度は運は下にカナブンが落ちていることに気づき近くで見ようと腰をかがめボールから回避(?)したが、なぜかボールは地面につくなり跳ね返り不自然な動きをして運の頭にぶつかった。(あれ、俺、運がいいはずなんだけどなーそれにしても野球ボールにしては重い一撃だったな)と思っているとすぐにまたボールはUターンし運の頭に直撃した。そして運は意識を失った。
「ここは一体どこだ?」さっきの気絶から目が覚めた運はそういいながら辺りを見回すと今度は驚きながら言った「えー!今飛んでいる乗り物の中にいるよ俺!!!」運が言うとおりここは明らかに空の中である。飛行機というよりは飛行船に近い造形をしているこの船は床以外は全面ガラス張りになっておりガラスのところどころに下の町の様子が表示されている。もちろんところどころで
「あの子本当に頭がいいのかしら」
「機械が壊れたんじゃない?」
「まさかあの十年は持つといわれる久遠カンパニーの機械が半年で壊れたの!?」
とか話しているオペレーターたちもいる。そんな風に言われているとは知らずに運がは楽しそーに「ちょーかっけー」などといいながら辺りを見回している。そして横に立っている個性のかけらもない普通な青年は運に気づいてもらった後に運から質問されるのを待っているようだ。個性のかけらもない普通な青年がいつ来たのか、というと実は運が辺りを楽しそーに見回している間に真ん中の奥の自動ドアから運の横に来ていたのだが運はまったく気づいてかなかったようだ。
ようやく個性のかけらもないいたって普通な青年は声をかけないと永遠に待ち続けることになる。とあきらめ「ようこそ異次元探索隊の誇る自慢の船ルパンへ」そう、わりと大きな声で話しかけたのだが運はまったく気づかない。
そこに居るMOBは・・・じゃなくてそこに居る個性のかけらもなく影の薄いいたって普通な青年はさすがにカチンと来たのか運の頭にゲンコツをおみまいしたあとに運に向かって「いやそこまで影薄くないでしょ?確かにたまに買い物にいって帰ってきてもなぜか誰も気づかず『あれ?遅いですね』って会話してるときもあるけどさすがにみんな、声をかければ気づいてくれたよ(泣)」といきなり怒鳴った。運はさっきボール(?)に後頭部をやられたばかりのところにゲンコツを喰らったので痛そうにさすっていた。
MOBは怒鳴ったことで普段のストレスが発散され落ち着いた。のでまたさっき言ったセリフを繰り返した。「ようこそ異次元探索隊の誇る自慢の船ルパンへ」もちろん今度は聞いていた運は船の中を見回しながら言った。
「おーこの船そんな名前なのかーやっぱりかっこいいなー」
「でしょ、でしょ、この船の名前はレーダーはおろか視認やサーモグラフイーですらわからないほどのステルス機能を備えており敵陣に出向き情報を盗むというところから神出鬼没の大怪盗ルパンのようだ。というところからきているのだ!」
「情報うんぬんはともかくステルスな所はお兄さんに似てるね。」
「え、今なんていった?」
あきらかにあの人は聞こえているのにそんな質問をした。すると運は「へールパンからきてるのかーかっこいなー」と言った。普通は繰り返して相手を怒らせるのがベターなのだがさっきのゲンコツがこえたのか運は言いなおした。
「そうだろそうだろ」さっきの一言でずいぶんと機嫌が良くなったのか、そう満足げにうなずいていた。すると空気は少し失念していた本来の役割を思い出したのか自分に言い聞かせるように言った。
「そうじゃない。そうじゃなくて君にはこれから情報収集のために毎日下校時にこの船に帰ってきてもらう」
「え、ほほほほ本当に!?毎日通えるとかラッキー。」
「なんで自分が情報収集させられるかとか気にならないの!?」
「こんなかっこいいところに毎日通えるんだからそんなことは別にいいでしょ」
「でも説明させてね(怒)」
「実は戸籍も持っていないから学校には潜入できないんだよ。でも、一人分ぐらいならできたんだよ。一応、でも潜入させられる子は無口でね、他人から情報を得られなさそうだから君にも手伝ってもらうんだ。」
「この世界のこととか今日あったこととか全部どころかほとんどはなせないんだけど」
「あ、そこんところは大丈夫。機械を使って直接吸い上げるから。」
「直接吸い上げる!?かっけー!!」
「そういえば潜入する子が明日に転校してくると思うから仲良くしてあげてね。
まぁ君に野球ボールをぶつけた相手なんだけど」
「え、野球ボールをぶつけた?もしかして魔法で操ったとか?」
そう運が言うと何かがビックと体を反応させて必死にいった。
「そそそそそんなわけないじゃないかあれだよ、そう変化球だよ。」
「そうか野球をやってる人だったのか」
運はあきらかにあやしい態度をしているのに微塵も疑わず一緒に野球部入ろうかなーなどとかんがえている。一方そのころなにかはふぅとまるでばれなくてよかったと安堵しているようだ。運は説明を聞き終わった後もせわしなく動き回り「すげー」とか「かっけー」と言っている。何かは運から「どうやって帰るの」みたいな質問を待っているらしいが、運はいっこうにそんなことを言い出す気はないのでまたさっきのように軽く怒っている。意外と怒りっぽいのか?なんて考えていると怒り気味に何かは言った。
「ねぇ。そろそろ帰ってくれないかな?(怒)」
「えーもっと居たいなー。」
「ほら、さっさと帰る。」
そう言いながら何かは運を強制的にさっき何かが通ってた自動扉まで押し込んだ。むりやり押し込まれて自動扉に入るとそこは廊下だった。廊下は黒をベースとして色を塗られておりところどころに赤い線が入っている。そして、壁を見ると筆記体のローマ字でルパンと書かれていた。それを見て運は目をキラキラさせていたが、僕から見るとただの痛いデザインである。そういえばさっきモニタには確かにここの様子が映っていたのだがなぜか監視カメラがある様子はない。運は前述したとおり目をキラキラさせていたのだが、何かに体を押されて運は何かに前から二番目の扉に押し込まれた。
書いといてなんだが、彼のことを「何か」というとまるで怪奇現象が起きているみたいだな。おもしろい。そんなことを書いていると何かは二番目の扉に入ってから機械の操作をしていたらしいが、その操作を終えたらしく運は何かに「入れ」と催促されながら体を押されこの船から出るのが名残惜しくて抵抗していたのだが運はあきらめて地面の光っている円の中に飛び込んだ。すると、運はなぜか一瞬でだいたいさっきの倒れた所までワープしていた。運は周りを見回したあと「すげぇぇぇ~」と叫んでいた。その後、運はかっこいい船に乗れたりワープできたりしたからか上機嫌で下校したのであった。
一方そのころ会議室にて、銀髪のロングの少女のとなりにいる若いけど覇気を持つ青年にさっき運の噂をしていたオペレーターが報告していた。
「侵略に必要になる最低限の情報はいつになれば取れそうだ?」
「わたしの計算式があっているとするならばあと一ヶ月程かと思います。」
「なるほど、あと一ヶ月か。そうすればついにジェイポンも広大な領土と大量の資源を得ることができるな。待ち遠しいな。」
しばらく経つと侵略するのが容易なことに気づいて「ハっハッハッハー」会議室で青年が笑い、その声が木霊した。そんななか隣に居た銀髪の少女がポツリと小声で言った。「おもしろそう」
最後まで(?)読んでくださってありがとうございます。まぁプロローグですからトラブルに巻きこれるまでだけを書いたせいでほかの作者さんと圧倒的に文字数が少ないですがかんべんしてください。
※あと、謎の小説家がやっているという設定で書いているのでべつにツッコんだりしているのはわたしではありません。
これからはたして運はどんなトラブルに巻きこまれるのか、なぜ球が不思議な動きをしたのか、次回あきらかになるかも?
見てくれた皆さんどうかお暇があれば、不満を書いたり、評価をしてくだされば幸いです。




