承認
アメリカ級強襲揚陸艦 士官室(パワーズ少佐の寝室兼作業室)
今、パワーズは各報告書や資料とにらめっこをしていた
パワーズ「(今日は二日ぶりにランクDタイプの犬型妖怪が二匹襲撃、か)」
※ランクD
第8MEUは以前紅魔異変の時妖精や何種類かの妖怪と遭遇、戦闘を行った
その時に妖怪の種類(種族)の違いによって対処法が変わってくるので妖怪に危険度を示すランクを決めた
Eタイプ
無害の妖怪の事を指す 脅威はない
Dタイプ
基本的に無害だがこちらから驚かしたり目を合わせたりしなければ良いが空腹時には凶暴化となる(今回はこれが原因)
Cタイプ
基本的には単体で行動 要注意をして対処すれば問題はない
Bタイプ
危険 単独で遭遇したら即撤し、増援を要請しろ
グループ(五人)で遭遇したら連携をし、増援を要請しながら対処しろ
Aタイプ
遭遇したことがないため有効な対処法が無いため逃げろ(スモークグレネードを使って逃げた方が良い)
Sタイプ
なりふり構わずとにかく逃げろ 必要ならスモークグレネードやスタングレネードを大量に使ってもいい
場合によっては対戦車ミサイル(TOW)を満載したヘリ(5機編隊)による支援(機銃掃射含む)や爆装した航空機による戦術爆撃もあり
話を戻ります
パワーズ「最近犬の妖怪しか来ないな」
無線「こちら第3歩兵小隊体長フォーリーです。パワーズ少佐応答してください」
パワーズ「こちらパワーズ。どうした?」
フォーリー「少佐、人里から戦闘の要請が来ました」
パワーズ「もう一度言ってくれ」
フォーリー「戦闘の要請が来ました」
この報告を聞いたとたんにパワーズが机に伏した
パワーズ「何故次から次にと面倒な事が」
フォーリー「少佐どうしました?」
パワーズ「何でもない。それで、どんな事態だ?」
フォーリー「それが」
フォーリーが村長から聞いたら話を全てパワーズに話した
フォーリー「と言うわけです」
パワーズ「で、その相手がソンビと」
フォーリー「はい。ご許可は貰えないでしょうか?」
パワーズ「司令に話すから待ってくれ」
フォーリー「了解」
そして司令官執務室
コンコン
ウィリアム「誰だ?」
パワーズ「パワーズ少佐です。人里のお使いについてです」
ウィリアム「入れ」
ガチャッ
パワーズ「失礼します」
ウィリアム「それで勢力図はわかったのか?」
パワーズ「いいえ。いまだにわかりません。むしろ最悪の事態になりそうです」
ウィリアム「なんだ?」
パワーズ「人里の村長から我々にゾンビ退治の要請が来ました」
ウィリアム「ゾンビぃ?」
パワーズ「はい」
ウィリアム「これはまた面倒な相手だな」
パワーズ「ですが村長が、もし殺ってくれた場合、我々に出来ることなら何でもすると言っております」
ウィリアム「何でもするから化物退治をしてくれか」
パワーズ「どうします?」
ウィリアム「まあ、我々が見捨てたら人里が消滅したなんてことになったら気分が悪くはなるが勝手に動けないしな、ロシア軍にこの事を伝えるか」
ロシア海軍 空母 ミルゲマージ
イワン「あ~あ。女を抱きたい」
デミトリ「ふざけないでください」
イワン「すみません」
チリリリーン チリリリーン
イワン「こちらロシア軍総司令官のイワンだ」
ウィリアム『こちらアメリカ海兵隊第8MEU司令官のウィリアムです』
イワン「で何の用で?」
ウィリアム『今人里から害虫駆除の要請を受けてな』
イワン「そうか。それでその害虫は何?」
ウィリアム『ゾンビ』
イワン「はひ?もっかい言って」
ウィリアム『ゾンビ』
イワン「嘘でしょ」
ウィリアム『ほんと』
イワン「・・・」
ウィリアム『・・・』
しばらく無言が続いた
数分後
ウィリアム『大丈夫ですか?』
イワン「八割は。で用件は? 」
ウィリアム『そのゾンビの駆除しに行きたいのだがいいか?』
イワン「部下には話したか?」
ウィリアム『まだ一部しか』
イワン「そうか。でもまあ人助けなら殺っても大丈夫かねぇ」
ウィリアム『多分。でそこで相談なんだが君達の方からも増援出せませんか?』
イワン「ちょっと関係者を呼んで相談してくる」
そしてイワンが一旦電話を切った
一時間後
イワン「BMD4を2両とMi-35M1機とMi-28を2機なら出せる」
ウィリアム『ありがと』
イワン「今度うまいビールを奢ってくれよ 」
ウィリアム『任しとけ』
そしてウィリアムが電話を切った
ウィリアム「ふう」
パワーズ「それでどうでしたか?」
ウィリアム「OKだ」
パワーズ「わかりました。では第3歩兵小隊に伝えてきます」
そしてパワーズは自室にある無線機の所に向かった