表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
トラブルメイカー -To Love Maker-  作者: TAMA-RUN
85/167

#85 北へ・・・! その9

 その『宴』は異様であった


一見、豪華な食事が並ぶ華やかな舞台

しかし、その空気は『ある一言』によって硬直していた


「誰か、芸の一つでも見せてみろ」

この場の決定権を持つ人物『先勝真理』の放った一言であった


彼女の、気分は既に高揚し上機嫌だ

とどのつまり『酔っている』というべきなのだが


彼女の性格を知る一同にとって、その『一言』は『魔王の命令』である

平常時でさえ『とんでもない』ことを言いだす彼女


酒が入っているとなると、その『常軌』は『死刑宣告』のそれに近い


「どうした?誰でも構わんぞ?」

更に、酒を飲み干しながら言う


「それでは、オレが・・・!」

おもむろにタケルが立ち上がる


「海鮮一気、行かせていただきます!!」

目の前に置かれたマグロの乗った皿を両手に抱え上げる


「うぉぉぉぉぉ!!」

そのまま一気に、自らに流し込む


「ぶ、ぶぶはぁぁ!!?」

マグロの頭部が入ったところで、ひっくり返る


「お見事ですわ!若様!!」

十六夜が、もろ手を挙げて叫んでいる


「無茶しやがって・・・」

その光景に目頭を押さえる優気


「なんなの・・・コレ?」

異様な光景に、頭を抱える春香


「凄いよ!タケルちゃぁぁぁん!」

真由美までもが、感動のあまり叫びだす


「次は、私が・・・」

その手にしたジョッキには、並々と注がれた『酒』

(未成年の飲酒は法律で禁じられています)


「彼に、飲ませたいです!!」

有無を言わせず、それを口に含んで優気の前に立ちはだかる


「って、お前何やろうってんだ!!?」

気付けば、部屋の隅に追い込まれていた


「もがぁぁぁぁ!?」

抵抗できずになすがまま


「あ!月乃ちゃんずるいですぅ!?」

蘭が二人に駆け寄る


「次は、わたしがしてあげるです!」

手にしたピザを、優気の口にねじ込む


「んが、くくっ・・・!?」

抵抗空しく、その手が空を切る


「ちょっと!二人とも無茶よ!?」

さすがに止めに入る春香


「ゆうちゃん大丈夫!?」

ぐったりとしている優気を、真由美が抱える


「ま・まゆ・・・み?」

うわごとのようにつぶやく


「コレ飲んで落ち着いて!」

言うや否や、それを口に含んで優気に飲ませる


「おおっ!?」

真夏が息を飲んで見守る


「うわぁ・・・」

言いながらも目が離せない秋乘


「青春ねぇ・・・」

既に他人事の美冬


「ちょっ・・・センセイ!みんなを止めてください!!?」

一人、正気を保っている春香


「これでこそ、宵の口に相応しい!」

一番ダメな大人が一人


その光景は正に『サバト』であった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ