#80 北へ・・・! その4
今回、裏の支配者『先勝真理』の陰謀により
なぜか、最北の大地『ロシア』へと足を踏み入れた優気たち
吹きすさぶ吹雪の中に佇む『温泉宿』
それは、言うならば『魔窟』といえよう
「さて、それでは各自準備を整え『溶岩湯』に集合する事」
勝手知ったる、真理の言葉
「やたらと、物騒極まりない場所なんですケド・・・」
あからさまに不満をこぼす
「大丈夫ですわ、あくまで『温泉』ですから」
十六夜が、すかさずフォローする
「てか、温泉入るためにわざわざこんなところまで来たんですか?」
呆れた様子の春香の言葉
「ふふ・・・私が普通の温泉で満足するとでも?」
悪の首領よろしく、笑いを浮かべている真理
一同、思わず納得してしまった
「それにしても結局、人数足りませんでしたね?」
蘭が真理に問いかける
「そんなことはないぞ?」
揃った面々を眺めて言う
「ちゃんと『10人』揃っている」
またもや悪い表情
「俺もちゃんと頭数に、入ってたんっスね・・・」
思わず泣きそうになるタケル
もっとも『スポンサー』である事実は変わらないのだが
「何を言う、スポンサー?」
不思議そうにタケルを見る
「俺もやっと、人並みに一レギュラーとして認められたんだ~っ!」
感動の雄叫び
「あまりにも不憫ですわ・・・若様」
わざとらしく、ハンカチで涙を拭う(素振りの)十六夜
で、なんだかんだで全員が集合場所に集まった
その様子は『修学旅行』もしくは『合宿』のそれである
「先生、みんな揃いました」
その場を仕切るのは、やはり『委員長』な春香
「うむ、それではみんな楽しみたまえ!」
真理の号令を合図に、一斉に温泉へとなだれ込む一同
「って、ちょっと優ちゃん!!?」
真由美が、思わず叫ぶ
「あん?」
不思議そうに足を止める
「そっちは『男湯』だよ!」
「何言ってんだ?当たり前だろ?」
そのまま男湯に向かう
「だって優ちゃん・・・?」
咄嗟に腕を掴む
「あなた、女の子でしょ!?」
「・・・・・・は?」
何を言っているのか解らなかった
「俺が、女・・・?」
ふと、悪い予感が横切る
「・・・・・・・・」
恐る恐る、脇の鏡を凝視する
「・・・・・・・・」
そこには、豊満なバストを携えた女の姿
「またか!?またなのかぁぁぁぁ!!?」
猛烈な吹雪の中に、その叫びがこだました




