#77 北へ・・・! その1
一体どうしてこうなったんだ・・・?
成り行きとは言え、俺の周りには年頃の女の子が8人
みんな顔見知りとは言え、これは非常に気まずい。
やわらかな湯けむりに包まれながら
全員が一言も口にすることなく、お互いの出方を伺う
そんな中、ただ独り蚊帳の外で俺はその中にいた
お湯に口まで浸かりながら、ぶくぶくと泡立たせながら思い返す。
先日、学校にて
『月真優気に告ぐ、3分以内に私の元へ来るように以上。』
突然、校内に響き渡る呼び出しの告知
声の主は言うまでもなく、あの人物『先勝真理』である。
『なお、時間以内に現れなかった場合』
一刻の間
『今学期の成績は、覚悟するように』
まるで、全ての実権を握っているかのような告知
いや、確かにこの人(真理センセイ)ならばおかしくはないであろうことは
全校生徒にとって承知の事実である。
そして、まもなく3分を迎えようとしたその時
息を切らせながら優気が、彼女の居城『化学実験室』へと飛び込んできた。
「ちっ、間に合ったか・・・」
悔しそうに、舌打ちする真理センセイ
「アンタは来て欲しいのか、来て欲しくなかったのか!?」
呼吸もソコソコに突っ込む
「先日は、ご苦労だったな」
改まって言われると、対応に困る
「結局俺は何もしてませんが・・・」
殆どは、真由美のおかげで事を成せたと思う
「そう、謙遜することもあるまい」
珍しく労ってくれてるようだ
「で、今度は何をしろってんですか?」
もはや、何か企んでいるだろうことは流石に予想できる
「そう構えるな」
ニヤリと笑う
「どうせ『断る』という選択肢は無いんでしょうに・・・」
既に、断ることは諦めている
「明日の早朝5時までに、10人のメンバーを集めて来い」
おもむろに告げる
「10人って・・・」
「えっ・・・早朝5時!!?」
自分で口にして、事の事実にうろたえる
「一体、何をやろうってんですか!?」
しがみつくように尋ねる
「それは、秘密だ」
いかにも『企んでます』というような表情
結局、従うしか選択肢は残されていないのだった
優気の、二学期の成績はいかに・・・!?




