#58 Summer Song Story その15
地球を取り囲むように存在する『エンゲージ・リング』
大和重工の所有する『人工島』に建設された『バベル』
『バベル』を支柱とし、大気圏を堺に張り巡らされた『増幅装置』
その目的は『意識下に命令を植え込む事』
その命令とは『絶対なる服従』
だが、その目的は果たされることはない
なぜならば
それに抗う者達が、走り出したからにほかならない!
エンゲージ・リングの各所で彼らは闘っていた
外部からの妨害を排除するために起動し始めた『防衛プログラム』
それを惹きつける為に『大和特務隊』が戦闘を行っていた
その裏で『大和奉仕隊』が、リングを爆破するためのポイントに爆弾を設置していく
「皆様、よくお聴きくださいませ!」
十六夜が、レシーバーを通して作戦を伝えていく
「リングは、同時に切り離さなければ地上に落下してしまいます」
「その切り離すための引き金を、あなた達に確保してもらいます!」
「だけど、それはあくまで『隠密』に行わなくてはなりません!」
今、世界は『SSS』というイベントに注目している
その真の目的を知ればパニックになることは免れない
だからこそ『SSS』自体は、成功のうちに幕を下ろさなければならないのだ。
「猶予は、彼女達のステージが終わるまで!」
ステージはまさに、最高潮を迎えている
たくさんのファンの声援に両手を振って応える『フォーシーズン』の面々
「みんな!今夜は絶対に忘れられない夜になるわ!!」
ハルカの言葉を一斉に歓声が包み込む
「その通りよ!」
どこからともなく声が響く
「!!?」
瞬間、ステージと会場全体が闇に落ちる
「待たせたわね!」
スポットライトが照らされた場所には、一人の少女
「花房組、只今推参!!」
色とりどりの爆炎が、彼女たちを一層引き立てて魅せる
ハルカ達とは真向かいのステージに彼女達は居た
辺りには、季節外れの桜の花びらが舞う
その中に現れたのは五人の少女達
彼女達こそ、もうひと組の決勝進出チーム『花房組』
そして、別の絆を託された少女達
「次は、私達が盛り上げる番よ!!」




