#11 ヤマトナデシコ選手権! 蘭 編
結局、アレ(前回のビーフストロガノフ)が
美味いものなのかも理解できずに、次の料理へ
意識がもうろうとして来た所へ
『ぼかぁーーーーん!!』
どこかのアニメのように立ち込めるドクロな煙
「おおっとぉ!?」
「これはどうしたことだ!?蘭選手(?)いきなり爆発したぁー!!」
いきなりタケルの実況が入って目が覚める
「ていうか、爆発音で目が覚めろよ!」
すかさず突っ込むタケル
「ナレーションに突っ込むなよ」
「しかしあれだな・・・」
真理先生が更に、加わってくる
「すっかり存在を忘れ去られる辺りが、君の宿命なのか・・・」
そう、すっかり忘れ去られ
今回思い出して
取って付けた様に実況が展開されているという事態であった。
「・・・で?」
そう言いながら、煙の中から現れた人物に問いかける
「お前は一体何をしたら爆発するんだ!?」
「わ、私のお料理は、これですぅ」
咳き込みながら『ソレ』が差し出された
「ボウリングなら一人でやってくれ」
異様に大きくて黒い物体がそこにあった。
「・・・おにぎりですよぅ」
「お前のおにぎりは、爆発するのか?」
「・・・・あう」
涙を目に溜めながら、しょんぼりとうつむく
「・・・・・・」
「・・・どれ?」
優気が仕方なさそうに言う
「食わせてみろ、あーーーん」
口を、目一杯大きく開ける
「・・・・え?」
戸惑う、蘭
「早くしろって、腹減ってんだからさ!」
「はいっ!」
さっきまで泣きそうだった顔が、ぱっと明るくなった
そして、優気の口に(自称)おにぎりを、ほうりこむ
「・・・てか、あの巨大なものが、どうやったら入るんだ?」
タケルよ・・・突っ込むな。
ガリガリ・・・ゴリゴリ・・・
とても、食べ物を食べてる音とは思えない異音が響く
「アイツ・・・早死にするな」
「うむ・・・・そうだろうな」
「・・・・・」
「・・・・・」
何も言わず見つめる、蘭
「・・・・・甘いぞ、これ」
「はい!生クリーム一杯入れましたから!!」
屈託の無い笑顔で言う
「・・・・・」
「・・・・・」
再び見つめ合う
「ごちそうさん・・・」
その言葉に満足そうに笑う
「・・・・食ったのか?アレを・・・?」
その場にいたみんながつぶやいた。




